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GemMed塾 病院ダッシュボードχ 病床機能報告

DPCの病院情報公開に向け、診断群分類別の平均在院日数を公開―厚労省

2016.9.9.(金)

 お伝えしているとおり、来年度(2017年度)から、DPCの機能評価係数IIのうちの保険診療指数について、「自院のホームページ上でデータの集計値を公表した場合に0.05点加算する」ことになっています(病院情報の公表への取組の評価)(関連記事はこちら)。

 厚生労働省は9日に、病院情報の基礎データとなる「診断群分類別の平均在院日数」を公表しました(厚労省から「DPC導入の影響評価に係る調査」の業務委託を受けている健康保険医療情報総合研究所のサイトはこちら、スクロールして最下段でエクセルファイルがダウンロードできます)。

自院の情報を各DPC病院がwebサイトで公表することを機能評価係数IIで評価

 DPC病院が情報公開するのは次の7項目で、自らwebサイトを作成する必要があります。

(1)年齢階級別退院患者数

(2)診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

(3)初発の5大がんの UICC 病期分類別ならびに再発患者数

(4)成人市中肺炎の重症度別患者数等

(5)脳梗塞の ICD10 別患者数等

(6)診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

(7)その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 

 このうち(2)では、各診療科別に患者数の多いDPC14 桁分類について ▽DPC コード▽名称▽患者数▽自院の平均均在院日数▽全国の平均在院日数▽転院率▽平均年齢▽患者用パス(任意)▽解説―を示すことが求められています。

 今般、厚労省は、2015年度の診断群分類(DPC コード)別の平均在院日数(全国値)をエクセルファイルで公表したものです。

 例えば、010010xx99000x『脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし』では11.08日、040040xx97x11x『肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病あり』では35.17といった具合に、診断群分類別に平均在院日数が明らかにされています。患者は、この全国値と各病院の値とを比較し、その病院の診療状況の一部を知ることが可能になります。もちろん、同じ診断群分類でも患者の容態には一定程度のバラつきがあるため、一概に「在院日数が短い病院が優れている」とは言えないので、解説を行うことも重要でしょう。

 厚労省は「今年(2016年)10月1日時点での公表」を評価対象とする考えで、DPC病院におかれては早急に準備を進めることが求められます。

 
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