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2017年度から保険診療指数で評価されるDPCの「病院情報の公表」、厚労省が詳細を明らかに

2016.8.15.(月)

 来年度(2017年度)から、DPCの機能評価係数IIのうちの保険診療指数について、「自院のホームページ上でデータの集計値を公表した場合に0.05点加算する」ことになっています(病院情報の公表への取組の評価)(関連記事はこちらこちら)。

 厚生労働省は8月10日に、この仕組みの詳細について明らかにしました(厚労省から「DPC導入の影響評価に係る調査」の業務委託を受けている健康保険医療情報総合研究所のサイトはこちら)。

患者数上位3疾患や、5大がんの患者数などをwebサイトで各病院が公表

 DPC病院が情報公開するのは次の7項目で、自らwebサイトを作成する必要があります。

(1)年齢階級別退院患者数

(2)診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

(3)初発の5大がんの UICC 病期分類別ならびに再発患者数

(4)成人市中肺炎の重症度別患者数等

(5)脳梗塞の ICD10 別患者数等

(6)診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

(7)その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 これら7項目は、DPCの様式1、様式4、Dファイルからデータを集計します。

 (2)の診断群分類別患者数等では、各診療科別に患者数の多いDPC14 桁分類について▽DPCコード▽名称▽患者数▽自院の平均在院日数▽全国の平均在院日数(後日、厚労省から提供)▽転院率▽平均年齢▽患者用パス(任意)▽解説―を示す必要があります。

 (3)では、▽胃がん▽大腸がん▽乳がん▽肺がん▽肝がん―の初発患者について「UICCの TNMから示される病期分類(ステージI-IV)による患者数」を、再発患者(再発部位によらない)について「期間内の患者数」(いずれも延患者数)を示すことになります。

 (4)では、成人の市中肺炎(2015年度様式1の肺炎重症度分類の7桁目=5 に相当)について、重症度別に▽患者数▽平均在院日数▽平均年齢―を示します。重症度分類は、A-DROPスコア(Age:年齢、Dehydration:脱水、Respiration、Orientation:意識障害、Pressure:収縮期血圧の5因子で評価)を用い、各因子の1つでも不明な場合は「不明」と分類します。

 (5)は、脳梗塞の病型別の▽患者数▽平均在院日数▽平均年齢▽転院率―を示します。

 (6)では、各診療科別に手術件数の多い順に3術式について、▽患者数▽術前日数▽術後日数▽転院率▽平均年齢▽患者用パス(任意)―を示します。ただし、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術(関節脱臼非観血的整復術や椎間板ヘルニア徒手整復術など)およびすべての加算は除外します。また同一手術において複数の手術手技を行った場合には「主たるもの」のみカウントすることになります。

Webサイト作成支援ツールも厚労省が準備

 これらのデータは病院がwebサイトを作成して公表しますが、厚労省は(a)テンプレート作成ツールを利用する方法(b)テンプレートファイルを利用する方法(c)独自に作成する方法―の3パターンを紹介しています。

 (a)のツールを利用する場合には、「https://byoin-shihyo.prrism.com/」に自院のPCからアクセスし、病院名や各種データの入力した上で、指示に従って必要なファイルのダウンロードや入力値の反映などを行います。

 (b)は、各病院が公開用 Web ページを作成するにあたって、テンプレートHTMLファイルを直接編成する手法で、HTMLフォーマットの基本を理解している方向けとなります。

 

 病院情報の公開は、冒頭述べたように2017年度から保険診療指数で評価される見込みで、厚労省保険局医療課の担当者は「今年10月時点での公表状況を評価対象とすることを検討している」とメディ・ウォッチにコメントしていました。ただし、現時点で厚労省は具体的な期限を明らかにしておらず、「準備が整い次第、『病院情報の公表』Webページを公開していただいて結構」と述べるにとどめています。

 もっとも、情報公開によって患者や地域住民に「自院の状況を客観的な指標に基づいて理解してもらえる」ことに鑑みれば、係数評価の有無にかかわらずデータ公開は積極的に進めるべき事項と言え、院内の広報やシステム担当者を早急に連携し、適切に情報公開をする必要があります。

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