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「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の診断・治療効果判定を補助する検査を保険適用—厚労省

2019.10.8.(火)

 「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の診断または治療効果判定のために、FGF23(血清中の線維芽細胞増殖因子23)を測定する検査を保険適用する―。

厚生労働省は9月30日に通知「検査料の点数の取扱いについて」を発出し、こういった点を明らかにしました(厚労省のサイトはこちら)。今年(2019年)10月1日から保険適用されています。

 
 
 「くる病・骨軟化症」については、▼血清リンが基準値内であるか低値であるか▼FGF23(血清中の線維芽細胞増殖因子23)が基準値(30pg/ml)以上か否か▼リン摂取不足や腸管吸収障害があるか否か▼石灰化障害を惹起する薬剤を使用しているか否か―など、さまざまな要素で鑑別し、それぞれにマッチした治療法を選択します。

くる病・骨軟化症の診断フローチャート

 
 今般、「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の診断を補助する検査法が新たに開発され、その臨床上の有用性から、9月25日の中央社会保険医療協議会・総会で保険適用が認められました。

 具体的には、CLEIA法によって「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の診断時または治療効果判定時にFGF23(血清中の線維芽細胞増殖因子23)を測定した場合に、D007【血液化学検査】の「61 1,25-ジヒドロキシビタミンD3」の所定点数(388点)と同「62 25-ヒドロキシビタミンD」の所定点数(400点)を合算した点数(つまり788点)を準用して算定することが認められます。

 算定可能回数は次のように設定されました。

▽診断時:1回を限度に算定可能

▽その後
▼腫瘍性骨軟化症の場合:腫瘍摘出後に1回を限度に算定可能
▼薬剤性の場合:被疑薬中止後に1回を限度に算定可能

 
 
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