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診療報酬改定セミナー2024 2024年度版ぽんすけリリース

一般病床数、療養病床数ともに2か月連続で3桁の減少―医療施設動態調査(2016年10月)

2016.12.26.(月)

 今年(2016年)9月末から10月末にかけて、病院の一般病床数は296床、療養病床は223床減少。有床診療所数は24施設減少し、7605施設となった―(関連記事はこちらこちらこちら)。

 このような状況が、厚生労働省が22日に公表した医療施設動態調査(2016年10月末概数)から明らかになりました(厚労省のサイトはこちら)。

有診療所、ここ2年間で840施設以上減少

 厚生労働省は毎月、全国の病院・診療所の増減を「医療施設動態調査」として公表しています。今年(2016年)10月末の医療施設総数は、全国で17万8991施設となり、前月に比べて71施設増加しました。施設数増加の要因はやはり「無床の一般診療所」の増加で、9月末時点に比べて73施設増えています。また歯科診療所も前月(33施設増)に続き23施設増加しています。

 病院の施設数は、前月に比べて1施設減少し8441施設となりました。種類別に見ると、一般病院が7379施設(前月に比べて1施設減少)、精神科病院は1062施設(同増減なし)という状況です。

 一般病院の中で、療養病床を持つ病院は3823施設で、前月から4施設減少、地域医療支援病院は539施設で、前月から3施設増加しました。

 診療所のうち有床診は7605施設で、前月から24施設減少しました。2年前の2014年10月末には8447施設、1年前の2015年10月末には7927施設であったことから、2014年10月末から2015年10月末までの1年間で520施設減、さらに2016年10月末までの1年間で322施設減少した計算です。

 さらに2016年に入ってからの有床診施設数の推移は次のとおりです。

▼2016年1月末:7834施設

 ↓(23施設減)

▼2016年2月末:7811施設

 ↓(45施設減)

▼2016年3月末:7766施設

 ↓(26施設減)

▼2016年4月末:7740施設

 ↓(24施設減)

▼2016年5月末:7716施設

 ↓(18施設減)

▼2016年6月末:7698施設

 ↓(27施設減)

▼2016年7月末:7671施設

 ↓(15施設減)

▼2016年8月末:7656施設

 ↓(27施設減)

▼2016年9月末:7629施設

 ↓(24施設減)

▼2016年10月末:7605施設

 暦月の減少数にはやや幅がありまずが、今年に入ってからは「1か月当たり20施設程度のペースで減少」しています。2018年度からの第7次医療計画では、病床過剰地域においても有床診が一般病床を届け出られる特例を拡大することになっており、また2016年度の診療報酬改定では有床診の経営をサポートする見直し(在宅復帰機能強化加算の新設など)も行われています(関連記事はこちらこちら)。これらがどういった効果を持つのか、今後の推移を見守りたいと思います。

病院の一般病床と療養病床の数は、2か月連続で3桁減少となった

病院の一般病床と療養病床の数は、2か月連続で3桁減少となった

病院の一般・療養病床数、いずれも2か月連続で3桁減

 病床数に見てみると、2016年10月末の全病床数は166万3642床で、前月から883床減少しました。このうち病院の病床数は156万469床で、前月に比べて536床の減少です。種類別に見ると、一般病床は前月から296床減少して89万1102床に、療養病床は223床減少して32万7938床となりました。一般病床、療養病床ともに2か月連続で3桁の減少となっている点が気になります。精神病床は前月に比べて16床減少しています。

 有床診療所の病床数は前月から347床減少し、10万3104床となりました。2014年10月末には11万3160床、2015年10月末には10万7210床となり、2014年10月末から2015年10月末までの1年間で5950床減、続く2016年10月末までの1年間で4106床減少したことになります。

病院の病床数は、再び減少モードに入ったように見える

病院の病床数は、再び減少モードに入ったように見える

療養病床数も減少傾向に入った感がある

療養病床数も減少傾向に入った感がある

 
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