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GemMed塾 病院ダッシュボードχ 病床機能報告

新型コロナ検査の保険適用に関し、体外診断用医薬品や検査キット等の考えをさらに明確化―厚労省

2020.3.30.(月)

中華人民共和国武漢市で発生したとみられる新型コロナウイルスが本邦でも猛威を振るい、各地で患者クラスター(集団感染)が生じ、残念なことに死亡例も発生しています。例えば、東京都などでは「爆発的患者増加」(いわゆるオーバーシュート)の危険性も指摘されています。

そうした中で政府は、例えば2月25日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を決定し、▼患者数増等を見据え、医療機関における病床や人工呼吸器等の確保を進める▼患者数が大幅に増えた状況では、一般医療機関の外来で、診療時間や動線を区分するなどの感染対策を講じた上で、新型コロナウイルス感染疑い患者を受け入れる▼高齢者や基礎疾患を有する者では、重症化しやすいことを念頭におき、より早期・適切な受診につなげる▼風邪症状がない高齢者や基礎疾患を有する者等に対する継続的な医療・投薬等については、感染防止の観点から、「電話による診療等により処方箋を発行する」など、極力、医療機関を受診しなくてもよい体制を構築する―などの考えを明確化。

また、各都道府県に対し「新型コロナウイルス感染症患者を重点的に受け入れる医療機関」の設定などを早急に進め、そこでは新規入院の制限など「病床の確保」に努めることなどを要請しています。



さらに、3月6日には新型コロナウイルス感染の鑑別を補助するPCR検査が保険適用されています(厚労省のサイトはこちら)。これに関連して厚労省は3月24日に事務連絡「疑義解釈資料の送付について(その24)」を発出(2020年度診療報酬改定はまだ施行されておらず、2018年度診療報酬改定のQ&Aという位置づけ、厚労省のサイトはこちら)。

今般保険適用された新型コロナウイルスのPCR検査「SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)核酸検出」を実施する際に用いるものとして、国立感染症研究所ホームページ掲載の「臨床検体を用いた評価結果が取得された 2019-nCoV 遺伝子検査方法について」に記載された、▼新型コロナウイルス RNA 検出試薬 Genelyzer KIT―が、該当することが明確にされました。

疑義解釈(その23)疑義解釈(その22)疑義解釈(その21)と合わせてご確認ください。



あわせて厚労省は3月27日に「疑義解釈資料の送付について(その25)」も発出。

同日付で、先般(3月6日)保険適用されたPCR検査「SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)核酸検出を実施する際に用いるもの」に関して、「体外診断用医薬品のうち、使用目的または効果として、SARS-CoV-2の検出(COVID-19の診断または診断補助)を目的として薬事承認または認証を得ているもの」として、「新2019-nCoV検出蛍光リアルタイムRT-PCRキット」(3月27日付けで薬事承認)が保険適用されていることを明確にしています。



なお、3月25日に開催された中央社会保険医療協議会・総会において、厚労省保険局医療課の森光敬子課長は「医療現場の苦労は十分に理解している。クルーズ船対応などでは、医療現場の迅速の判断に助けていただいた。医療現場の判断を優先して、新型コロナウイルス対応について適切に対応したい」との考えを示しています。



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