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新型コロナ対策 症例Scope

「濾胞性リンパ腫の遺伝子変異」「ランバート・イートン筋無力症候群」の鑑別検査、保険診療の中で実施可―厚労省

2021.9.8.(水)

血液がんの1種である「濾胞性リンパ腫」患者について、抗がん剤「タズベリク錠」の効果が期待される遺伝子変異(EZH2陽性)があるか否かの検査、重症筋無力症の1つである「ランバート・イートン筋無力症候群」の鑑別診断を補助する検査を、それぞれ保険診療の中で実施することを認める―。

厚生労働省は8月31日に通知「検査料の点数の取扱いについて」を発出し、こうした点を明らかにしました。9月1日から適用されています。

濾胞性リンパ腫患者の遺伝子変異を調べ、抗がん剤「タズベリク錠」の適用を事前診断

今般の通知では、まず血液がんの1種である「濾胞性リンパ腫」においてEZH2遺伝子変異の有無を検出補助する検査手法の開発を受け、D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」の算定ルールの一部が次のように見直されます。

(1)D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」について、従前は「固形腫瘍」の腫瘍細胞のみが検体として認められていたが、ここに「悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体として実施する」ことも含める

(2)「濾胞性リンパ腫におけるEZH2遺伝子検査」を、D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」の「(1) 医薬品の適応判定の補助等に用いるもの」(2500点)に位置づける

濾胞性リンパ腫は、悪性度が比較的低い血液がんとして知られていますが、再発を繰り返すことが多く、効果的な治療法開発が期待されています。濾胞性リンパ腫の一部患者(7-27%と推計されている)ではEZH2遺伝子に変異があり、この患者には「タズベリク錠200mg」(一般名:タゼメトスタット臭化水素酸塩)が奏功するとの知見があります。

今般の新検査手法開発・通知改正により、濾胞性リンパ腫患者において治療法の選択肢が広がるものと期待されます。

指定難病の1つ「ランバート・イートン筋無力症候群」の診断補助検査を保険適用

指定難病の「重症筋無力症」(告示番号11)の1類型である「ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)」は四肢筋力低下・腱反射低下・自律神経障害が特徴で、50-60%の患者では「小細胞肺がん」が合併することが知られています。

今般、LEMSの診断補助を行う新検査手法「血清中の抗P/Q型カルシウムチャネル抗体の測定」が開発され、8月4日の中央社会保険医療協議会・総会で保険適用が承認されました(9月1日に保険適用)。

これを受け、本検査を保険診療の中で行う際の点数算定ルールが新たに設けられています。

具体的には、「ランバート・イートン筋無力症候群」の診断を目的にRIA法によって「抗P /Q型電位依存性カルシウムチャネル抗体(抗P/Q型VGCC抗体)を測定した場合に、D014【自己抗体検査】の「43 抗筋特異的チロシンキナーゼ抗体」の所定点数(1000点)を準用して算定することが可能です。

検査の対象となるのは、「臨床症状によりランバート・イートン筋無力症候群が疑われ、反復刺激誘発筋電図検査において異常所見を認める患者」に限定されますが、医学的な必要性から「反復刺激誘発筋電図検査で異常所見を認めない患者」を対象として実施することも認められ、その場合にはレセプトの摘要欄に詳細な理由を記載することが求められます。



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