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局所麻酔に用いるキシロカインやボスミン、耳・指趾への投与も認めるが、慎重に判断を―厚労省

2020.12.24.(木)

局所麻酔薬のリドカイン(キシロカイン)、麻酔作用延長効果のあるアドレナリン(ボスミン)について、「耳」「指趾」に投与することを認めるが、ただし「血行障害のある患者」「複数の指趾に投与する患者」「小児」では投与すべきか否かを慎重に検討し、投与する場合でも「減量」などを考慮する必要がある—。

厚生労働省は12月21日に通知「『使用上の注意』の改訂について」を発出し、こうした点について製薬メーカーに改訂を指示するとともに、医療現場に対し注意喚起を行いました(厚労省のサイトはこちら)。



(1)局著麻酔剤の「リドカイン塩酸塩・アドレナリン」(キシロカイン注ポリアンプ0.5%、同1%、同2%、ほか後発品あり)

▽【禁忌】から、「耳、指趾の麻酔を目的とする患者」を除外する(「慎重投与」に移行)

▽新たな【慎重投与】として「伝達麻酔・浸潤麻酔(耳、指趾へ投与する場合)」の項を設け、▼全身性・末梢性の血行障害のある患者▼複数の指趾へ同時投与を行う患者▼小児―と対象とする。具体的には「壊死状態になる恐れがあり、投与の可否を慎重に検討する。投与する場合は必要に応じて減量など行う」などの慎重投与が求められる



(2)、局所麻酔薬の作用延長や手術時の局所出血の予防と治療などに用いる「アドレナリン」(販売名:ボスミン注1mg)

▽【局所麻酔薬添加時の適用上の注意】について、次のように見直す。

●リドカイン注射液以外の局所麻酔薬に添加して用いる場合
→耳、指趾、陰茎に投与しない

●リドカイン注射液に添加して用いる場合
→陰茎には投与しない
→▼全身性・末梢性の血行障害のある患者▼複数の指趾への同時投与を予定している患者▼小児―において、耳または指趾へ投与する場合は「壊死状態になる恐れ」があるため、投与の可否を慎重に検討し、投与する場合は必要に応じて減量など行う

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