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診療報酬改定セミナー2024 2024年度版ぽんすけリリース

従来検査で検出できない「爪白癬」など、抗原定性検査を保険診療の中で行うこと認める―厚労省

2022.2.3.(木)

従来からあるKOH直接鏡検では「陰性」と判断されるが、臨床初見から「爪白癬」が疑われる患者等に対し、新たな「白癬菌抗原定性」検査を保険診療の中で実施することを認める―。

厚生労働省は1月31日に通知「検査料の点数の取扱いについて」を示し、こうした点を明確にしました。2月1日から適用されています(厚労省のサイトはこちら)。

従来からのKOH直接鏡検で「陰性」だが、臨床症状から爪白癬が疑われる患者などが対象

今般の通知では、D012【感染症免疫学的検査】に、新たに「白癬菌抗原定性」検査を位置づけています。

まず本検査の対象は「爪白癬が疑われる患者」で、具体的には▼KOH直接鏡検(患者の爪などから採取した検体をスライドグラスに置き、水酸化カリウム(KOH)液などで角層等を溶かし白癬菌を検出する検査)により爪が「陰性」であったものの、臨床所見等から爪白癬が疑われる場合▼KOH直接鏡検が実施できない場合—のいずれかとされました。前者では「本検査を実施した医学的な必要性」を、後者では「KOH直接鏡検を実施できない理由」をレセプトの摘要欄に記載することが求められます。

これらの要件を満たした患者に対して、イムノクロマト法によって「爪中の白癬菌抗原を測定」した場合に、D012【感染症免疫学的検査】の「43 水痘ウイルス抗原定性(上皮細胞)」の所定点数(233点)を準用して算定することが認められます。

なお、本検査は関連学会の定める指針に沿って実施することが求められます。



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