Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Search in posts
Search in pages
GemMed塾 2024年度版ぽんすけリリース

白血病等治療薬のマブキャンパスに「甲状腺機能異常」、多発性骨髄腫治療薬のポマリストカプセルに「進行性多巣性白質脳症(PML)」の副作用―厚労省

2021.1.29.(金)

再発・難治性の慢性リンパ性白血病などの治療に用いる「アレムツズマブ」(マブキャンパス点滴静注)に「甲状腺機能異常」の、再発・難治性の多発性骨髄腫の治療に用いる「ポマリドミド」(ポマリストカプセル)に「進行性多巣性白質脳症(PML)」の新たな副作用が確認された—。

生命に危険のある心不全等の治療に用いる「アミオダロン塩酸塩」(アンカロン錠ほか)と、肺動脈性肺高血圧症の治療に用いる「シルデナフィルクエン酸塩」(レバチオ)との「併用禁忌」を解く(ただし、勃起不全症治療薬(バイアグラ)では併用禁忌を継続)―。

厚生労働省は1月26日に通知「『使用上の注意』の改訂について」を2本発出し、こうした点について製薬メーカーに改訂を指示するとともに、医療現場に対し注意喚起を行いました(厚労省のサイトはこちら(下記(1)(2))ととこちら(下記(3)(4)))。



(1)再発・難治性の慢性リンパ性白血病の治療、あるいは同種造血幹細胞移植の前治療に用いる「アレムツズマブ(遺伝子組換え)」(販売名:マブキャンパス点滴静注30mg)

▽新たな【重要な基本的注意】:甲状腺機能異常が現れることがあり、本剤の投与開始前・投与期間中は甲状腺機能検査を行い患者の状態を十分に観察する

▽新たな【重大な副作用】:甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症



(2)再発・難治性の多発性骨髄腫の治療に用いる「ポマリドミド」(販売名:ポマリストカプセル1mg、同2mg、同3mg、同4mg)

▽新たな【重大な副作用】:進行性多巣性白質脳症(PML)(本剤投与中・投与終了後は患者の状態を十分に観察し、▼意識障害▼認知機能障害▼麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)▼構音障害▼失語―などの症状が現れた場合は、「MRIによる画像診断」および「脳脊髄液検査」を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行う)



(3)生命に危険のある心室細動、心室性頻拍、心不全(低心機能)、肥大型心筋症に伴う心房細動の再発性不整脈で他の抗不整脈薬が無効あるいは使用できない場合に用いる「アミオダロン塩酸塩」(経口剤)」(販売名:アンカロン錠100、ほか後発品あり)

▽【禁忌】である「シルデナフィルクエン酸塩」投与中患者について、「シルデナフィルクエン酸塩(勃起不全を効能・効果とするもの、販売名「レバチオ」)を投与中の患者」に限定する



(4)肺動脈性肺高血圧症の治療に用いる「シルデナフィルクエン酸塩(肺動脈性肺高血圧症の効能を有する製剤)」(販売名:レバチオ錠20mg、レバチオODフィルム20mg、レバチオ懸濁用ドライシロップ900mg)

▽【禁忌】から、「アミオダロン塩酸塩(経口剤、販売名「アンカロン」ほか)を投与中の患者」を除外する



診療報酬改定セミナー2024MW_GHC_logo

【関連記事】

局所麻酔に用いるキシロカインやボスミン、耳・指趾への投与も認めるが、慎重に判断を―厚労省
白血病治療薬の「ベネクレクスタ」と真菌症治療薬の「ノクサフィル」は併用禁忌に―厚労省
画期的な抗がん剤「オプジーボ」に劇症肝炎の副作用―厚労省
胃潰瘍等の治療薬「タケキャプ錠」「ボノサップパック」「ボノピオンパック」にショックや肝機能障害の副作用―厚労省
中耳炎への抗菌薬治療、必要性を判断した上で「真に抗菌薬投与が適切」と判断されるケースに限定せよ―厚労省
ヨード造影剤用いた脳・胸部・心臓血管撮影で「造影剤脳症」のリスクあり、投与量は最小限に―日本放射線医学会・厚労省
分娩促進に用いるオキシトシンなど、分娩監視措置のある医療機関で連続モニタリングが必要—厚労省
抗がん剤「アバスチン」等に動脈乖離の、アルツハイマー病薬「メマリー錠」等に不整脈や完全房室ブロックの副作用—厚労省
高血圧症薬「セレキシパグ」と心筋梗塞等薬「クロピドグレル含有製剤」、併用可能とするが減量を―厚労省
インスリン製剤の多くで「同一箇所注射による皮膚病変」、前回注射箇所から数cm離した投与を―厚労省
アビリット錠など多くの統合失調症治療薬で「レビー小体型認知症患者」は禁忌、抗がん剤キイトルーダに中毒性表皮壊死融解症の副作用―厚労省
ハーボニー等のC型肝炎治療薬、併用する「ワルファリンや糖尿病治療薬等」の用量調整が必要な可能性も―厚労省
糖尿病治療薬のスーグラにアナフィラキシー、白血病治療薬のマブキャンパスに頭頚部動脈乖離の副作用―厚労省
前立腺がん治療薬の「アーリーダ」「イクスタンジ」に間質性肺疾患の重大な副作用―厚労省
脳血栓等治療薬のウロナーゼ静注用、「瞬時完成型の神経症状を呈する患者」にも使用可能に―厚労省
ピロリ菌駆除薬のタケキャブ等に血小板減少等の、エリテマトーデス治療薬のベンリスタに自殺企図等の副作用―厚労省
冠動脈疾患治療に用いる「薬剤溶出型冠動脈ステント」等、最新ガイドラインに沿った使用を―厚労省
K022の1【組織拡張器用いた乳房再建手術】、当面、一般用の組織拡張器使用でも算定可―疑義解釈17【2018年度診療報酬改定】
ゲル充填人工乳房、自主回収品の「代替品」を迅速に薬事承認―厚労省
ゲル充填人工乳房の使用患者が悪性リンパ腫を発症、リスクの説明とフォローアップを―厚労省

多くの抗菌剤で▼末梢神経障害▼アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害▼精神症状―などの副作用判明―厚労省
骨粗鬆症治療薬イベニティは心血管系事象に留意、2型糖尿病治療薬ザファテックは高度腎機能障害患者等にも投与可能に―厚労省
パーキンソン病等治療薬のアポカインやカバサール等、急激な減量・中止は薬剤離脱症候群に繋がる―厚労省
脳虚血改善に用いるカタクロットやキサンボン等、「重篤な意識障害を伴う大梗塞患者」への投与不可に―厚労省
痛風等治療薬の「フェブリク錠」、心血管疾患の増悪や発現に注意を―厚労省
オプジーボ・キイトルーダに「小腸炎」の副作用、多くの鎮痛薬を「12歳未満」等で禁忌に―厚労省
2型糖尿病治療薬メトホルミン含有製剤(メトグルコ等)、中等度の腎機能障害患者へ【慎重投与】可能に―厚労省
画期的な抗がん剤オプジーボとキイトルーダで「結核」の重大な副作用―厚労省
乳がん治療薬の「ベージニオ錠」、間質性肺炎の重大な副作用で死亡症例も―厚労省
多くの糖尿病治療薬で「外陰部・会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)」、画期的な抗がん剤オプジーボで「下垂体機能障害」の重大な副作用―厚労省
タケキャプ錠にSJS等の副作用、果糖など含有の点滴を果糖不耐症患者に投与する低血糖や肝・腎不全など誘発の恐れ―厚労省
タミフルとゾフルーザに「出血」の副作用、ワルファリンとの併用に注意を―厚労省
画期的抗がん剤のオプジーボやキイトルーダに「血球貪食症候群」の副作用―厚労省
エクリズマブ(遺伝子組換え)製剤、二次性血栓性微小血管症の患者には有効性・安全性が未確立―厚労省
抗菌剤クラビット錠等に大動脈瘤や大動脈解離の、C型肝炎治療薬のスンベプラ等に急性腎障害などの副作用―厚労省
乾燥弱毒生水痘ワクチンに「無菌性髄膜炎」発症の可能性、接種から数年後に発症した事例も―厚労省
甲状腺がん等の治療に用いるレンビマカプセル、気胸に注意し、肺転移患者には慎重投与を―厚労省
メバロチンとリポクリンなど、やむを得ない場合、腎機能悪化に注意の上で併用投与認める―厚労省
抗菌剤のビクシリン注射用等において、「急性汎発性発疹性膿疱症」の副作用―厚労省
インフルエンザ治療薬、異常行動に十分注意した処方を!タミフルは未成年者に解禁―厚労省
肺炎治療等に用いるロセフィンに痙攣等の、乾癬治療薬のオテズラに重度下痢の副作用―厚労省
アトピー治療剤のプロトピックや免疫抑制剤のプログラフ、妊婦には催奇形性リスク考慮した使用を―厚労省
ピロリ菌感染の治療等に用いるボノピオン等、肝機能障害が現れることがある―厚労省
キイトルーダ、「硬化性胆管炎」が現れることがあるため、十分な観察を―厚労省
統合失調症治療薬やアドレナリン、【禁忌】事項などを見直し―厚労省
ウプトラビ錠とプラビックス錠等は併用禁忌、サムスカ錠に急性肝不全の副作用―厚労省
造影剤のイオヘキソールとイオメプロールに「急性汎発性発疹性膿疱症」の副作用—厚労省
MRI造影剤の「脳への残存」を危惧、検査の必要性を慎重に判断せよ—厚労省
輸血には感染症伝播のリスク、患者観察などを徹底せよ―厚労省
サワシリンに血小板減少、病院で広く使われる消毒薬にアナフィラキシーの副作用—厚労省
RSウイルスによる新生児下気道疾患治療薬「シナジス筋注液」に血小板減少症の副作用―厚労省
アデムパス投与で有害事象・死亡が多く、ワーファリンに難治性皮膚疾患の副作用―厚労省
画期的抗がん剤のオプジーボ、硬化性胆管炎の副反応―厚労省
肺炎球菌ワクチンのニューモバックス、注射部位壊死・潰瘍の重大な副反応―厚労省
悪性黒色腫・非小細胞肺がん治療に用いるキイトルーダ、心筋炎の副作用―厚労省
精神神経用剤のデパス、抗不安剤のソラナックス、メイラックスなど、薬物依存に注意―厚労省
神経症における不安・緊張などを和らげるアタラックス、急性汎発性発疹性膿疱症の副作用―厚労省
多発性骨髄腫治療に用いるレブラミド、B型肝炎ウイルスの再活性化を促す副作用―厚労省
うつ病治療に用いるデュロキセチン塩酸塩など、自動車運転などの際には十分な注意を―厚労省
胃潰瘍治療などに用いるポラプレジンク、銅欠乏症による汎血球減少や貧血の副作用―厚労省
ワルファリンとミコナゾールは併用禁忌、オプジーボに心筋炎などの副作用―厚労省
多発性硬化症治療薬のタイサブリに急性網膜壊死などの副作用―厚労省
ボルタレンに消化管狭窄・閉塞、ハーボニー錠に高血圧・脳血管障害の副作用―厚労省
てんかんの部分発作治療に用いるオクスカルバゼピン、重篤な皮膚障害に留意を―厚労省
抗てんかん剤レベチラセタなど7医薬品、新たに「重大な副作用」-厚労省
ハーボニー錠などC型肝炎治療薬、B型肝炎ウイルスを活性化させる恐れあり慎重投与を―厚労省
タミフルに「虚血性大腸炎」、ラピアクタに「アナフィラキシー」の副作用判明―厚労省
ロキソニン錠に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」の副作用判明―厚労省
乳がん治療薬のエリブリンメシル酸塩、スティーブンス・ジョンソン症候群の副作用判明―厚労省
皮膚T細胞リンパ腫治療薬のベキサロテン製剤、脂質異常や膵炎などの副作用に留意―厚労省
血圧降下剤のアジルサルタン、横紋筋融解症などの重大な副作用が判明―厚労省
新たに保険収載されたC型慢性肝炎治療薬の「ヴィキラックス配合錠」、肝不全の副作用―厚労省
画期的な抗悪性腫瘍剤のニボルマブ、重症筋無力症や大腸炎の副作用―厚労省、PMDA
大腸がん治療薬のパニツムマブ、中毒性表皮壊死融解症の重大な副作用―厚労省