訪問介護人材は増えているが人材不足解消には至らず、訪問介護事業所への総合支援、処遇改善加算取得支援を実施—社保審・介護給付費分科会
2024.9.13.(金)
訪問介護人材は「増えている」ものの、人材不足解消にまでは至っていない。訪問介護事業所に対し総合的な支援を実施していく—。
訪問介護事業所を廃止する最大の要因は「人材不足・高齢化」であり、処遇改善加算により一定の手当てが可能となる。事業所の特性を踏まえて「処遇改善加算の取得」促進に向けた支援を展開していく—。
9月12日に開催された、社会保障審議会・介護給付費分科会で、こうした報告が行われました。委員は、こうした支援策を歓迎すると同時に、「支援策を充実し、実効性のあるものとすべき」「訪問介護事業所、特に地方に事業所の経営状況を把握し、必要な対応を検討すべき」などの要望を行っています。
また、2024年度介護報酬改定の効果・影響を把握するための4調査の実施内容が決定されました。9月中にも調査を実施し、来年(2025年)3月に調査結果が公表されます。調査結果は2026年度に予定される次期介護報酬改定議論の重要な基礎資料となります。
目次
訪問介護人材は「増えている」が、人材不足は解消しておらず、総合的支援を実施
2024年度の介護報酬改定では「訪問介護等の基本報酬」引き下げが行われました(関連記事はこちら)。
介護事業所の経営状況をサービス種類別にみると「訪問介護事業所では良好である」(2022年度決算では平均9.5%の利益が出ている)点を踏まえたものですが、訪問介護人材の不足が著しい点を踏まえて、基本報酬を引き下げる一方で、「新設する介護職員等処遇改善加算の加算率を充実する」「歯科医療機関等との連携を評価する口腔連携強化加算(1回50単位)を新設」などのプラス対応も図られています(関連記事はこちら)。
しかし、現場や社会保障審議会・介護給付費分科会をでは「訪問介護の基本報酬引き上げ」に対する疑問の声が出ています。
9月12日の介護給付費分科会では、厚生労働省老健局認知症施策・地域介護推進課の吉田慎課長から次のような状況報告が行われました。
▽介護職員、訪問介護員ともに、「離職率」が下がる一方で、「新規採用率」があがっている(人員そのものは増えている)
▽しかし、介護職員・訪問介護員の有効求人倍率は依然として高い(人手不足が続いている)
▽訪問介護事業所の廃止状況は、2024年度改定前(2023年3月→24年3月の状況)と2024年度改定後(2023年6月→24年6月の状況)とで、大きく変わっておらず、最も大きな理由は「人員不足・高齢化」である
また、従前の調査で「訪問介護事業所への就業希望者が少ない理由」として、▼1人で利用者宅を訪問してケアを提供することに対する不安▼「やりがい」が実際に仕事してみないと理解しにくく、アピールが難しい—ことなどが上がっています。
こうした状況を踏まえて吉田認知症施策・地域介護推進課長は、2025年度予算概算要求に置いて次のような「訪問介護事業所支援策」を盛り込んでいることを紹介しています。
(1)【訪問介護等サービス提供体制確保支援事業】(地域医療介護総合確保基金(介護従事者確保分)97億円の内数)
→特に小規模な訪問介護等事業者が行う人材確保に向けた研修体系の整備のほか、ヘルパーへの同行支援に係るかかり増し経費や経営改善に向けた取り組みなどを支援する
(2)【介護人材確保のための福祉施策と労働施策の連携体制の強化】(地域医療介護総合確保基金(介護従事者確保分)97億円の内数)
→都道府県の介護保険部局が主体となり、地域の介護分野の業界団体のほか、都道府県労働局や都道府県福祉人材センター等が連携した介護人材確保のための協議会を設置する
→管内各地域において、ハローワークや介護事業所等が協力して行う職場説明会、職場見学会・体験会などを実施する取り組みを推進する
(3)【ホームヘルパーの魅力発信のための広報事業】(2025年度5800万円を要求)
→ヘルパーの仕事のやりがいや実際のケアのイメージなど仕事の魅力について、学生をはじめ介護業界を新たに目指す人や介護現場で働いた経験のある人などに広く周知するため、ヘルパーに関する広報事業を実施し、ヘルパーの人材確保を促進する
これら支援策を多くの委員が歓迎。あわせて▼他事業への拡大・配慮なども考えてほしい(小泉立志委員:全国老人福祉施設協議会副会長)▼(1)(2)は地域医療介護総合確保基金の「メニュー拡大」であるが、「必須」とすべき。研修受講は小規模事業所では難しく、緩和を検討してほしい(稲葉雅之委員:民間介護事業推進委員会代表委員)▼小規模事業所では「説明会参加」なども困難である。実態を踏まえた「実効性のある支援」に向けて工夫を行ってほしい(田中志子委員:日本慢性期医療協会常任理事)—などの注文・提案の声も出ています。
こうした声も参考に年末(2024年末)の予算案編成に向けて細部を詰めていくことになります。
【介護職員等処遇改善加算】、事業所状況を踏まえた取得促進策を展開
吉田認知症施策・地域介護推進課長は、これら支援策と併せて、後述のように▼処遇改善加算の更なる取得▼2024年度改定で新設・拡充した各種加算(口腔連携強化加算・認知症専門ケア加算・特定事業所加算)の活用—を促していく考えも強調しました。
まず、処遇改善加算の取得状況報告を眺めてみると、次のような状況が分かりました。加算取得で「増収→介護スタッフの給与増」が相当程度生じていることが分かります。
▽新加算Ⅲ・Ⅳグループ(旧介護職員等特定処遇改善加算を取得せず、旧介護職員処遇改善加算を取得していた事業所)では、約51%で「新加算への移行に伴い、2024年6月時点で増収効果が想定される」(処遇改善加算の増収のみを勘案)
▽新加算Ⅲ・Ⅳグループと加算未取得グループでは、全体の約43%で「新加算への移行に伴い、2024年6月時点で増収効果が想定される」
処遇改善加算については、2024年度改定で「これまでの3加算(介護職員処遇改善加算、特定処遇改善加算、介護職員等ベースアップ等支援加算)を【介護職員等処遇改善加算】に一本化し、加算率を引き上げる」などの大きな見直しが行われました。
【新加算I】(例えば訪問介護では加算率24.5%(現在の3加算合計22.4%よりも2.1ポイントの加算率アップ)、1か月の総請求単位数に上乗せする(以下同))
→下記の(新加算II-IV)の要件に加えて、「経験技能のある介護職員を事業所内で一定割合(例えば訪問介護では介護福祉士30%以上)以上配置する」ことを求める
【新加算II】(同じく訪問介護では22.4%加算率(現在の3加算合計20.3%よりも2.1ポイントの加算率アップ))
→下記の(新加算III、IV)の要件に加えて、「改善後の賃金年額440万円以上であるスタッフが1人以上」「職場環境の更なる改善、見える化」を求める
【新加算III】(同じく訪問介護では加算率18.2%(現在の3加算合計16.1%よりも2.1ポイントの加算率アップ))
→下記の(新加算IV)の要件に加えて、「資格や勤続年数等に応じた昇給の仕組みの整備」を求める
【新加算IV】(同じく訪問介護では加算率14.5%(現在の3加算合計12.4%よりも2.1ポイントの加算率アップ))
→「新加算IVとして得た収益の2分の1(1か月の総請求単位数×6.2%)を月額賃金で配分する」「職場環境を改善する(職場環境等要件)」「賃金体系等の整備、研修の実施」などを求める
こうした処遇改善加算の取得は、「介護職員給与の増加→雇用の維持・新規参入の促進」につながり、訪問介護事業所廃止の最大要因である「人員不足」を改善する大きな効果があると考えられます。
そこで吉田認知症施策・地域介護推進課長は、次のような3段構えの「処遇改善加算のさらなる取得」促進支援を行う方針も明らかにしています。
(a)「書類作業のハードルが高い」「賃金体系等、時間がかかる諸制度の整備が困難」という未取得事業所に対し、▼未取得事業所向けの「簡素化した申請書類」を直接送付する▼モデル賃金体系の活用を周知する—
(b)「従来の職種間配分ルールがハードルとなっている」「2025年度から新たに適用される職場環境等要件対応で悩んでいる」ために新加算I・II取得が難しい事業所に対し、▼職種間配分ルールの柔軟化の周知▼職場環境等要件の新要件に関する好事例集の作成—などを行う
(c)大きな事業所を中心とした既に上位区分加算を取得している事業所に向けて、2024年度改定で新設・拡充した各種加算(口腔連携強化加算、認知症専門ケア加算、特定事業所加算)の活用等をさらに促していく
こうした処遇改善加算の取得支援についても委員は歓迎。なお、江澤和彦委員(日本医師会常任理事)は「職場環境の改善は極めて重要であるが、処遇改善加算の要件から外し、別の枠組みで手当てすべきではないか。診療報酬でも医療従事者のベースアップに向けた報酬項目が設けられたが、『職場環境要件』は設定されていない。まずは『加算→給与増』の効果を現場介護職員に及ぼすことが重要であり、職場環境改善は別に考えるべき」と提案しています。頷ける部分も多く、2027年度の次期介護報酬改定に向けた重要論点の1つになるかもしれません。
2024年度介護報酬改定の効果・影響調査(第1弾)の詳細を決定
繰り返しになりますが、2024年度介護報酬改定を踏まえ、この4月1日(2024年4月1日)から(一部の医療と関連の深いサービス(居宅療養管理指導、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ)では6月1日から)新単位数や各種基準が適用されています。
●2024年度介護報酬改定に関する記事はこちら
●2024年度介護報酬改定に関する厚労省サイトはこちら
ところで、介護報酬改定では「前回改定で課題解決に向けて行った見直し(改定内容)の効果・影響はどうであったかを見極め、その結果を次期改定に活かしていく」プロセスが重視されます。2024年度改定の効果・影響については、まず次の4項目の調査を行うこととし、8月28日の「介護報酬改定検証・研究委員会」(介護給付費分科会の下部組織)で調査票案論議が行われています。
(1)高齢者施設等と医療機関の実効性のある連携体制
→▼介護保険施設と、相談対応体制・診療体制・入所者入院受け入れ体制を確保した協力医療機関との連携義務(3年の経過措置あり)▼居住系施設と、相談対応体制・診療体制を確保した協力医療機関との連携努力義務—の進捗状況(契約状況)や実際の連携状況(相談、診療、入院受け入れ)、契約が進まない場合の課題、感染症対応医療機関との連携状況などを調査(関連記事はこちらとこちら)。
(2)福祉用具貸与に係る上限価格のあり方
→2027年4月の「上限価格改定」(3年に一度、介護報酬改定に合わせて見直す)に向け、▼本年(2024年)4月分からの上限価格見直しに伴い実施した内容▼サービスの変化▼上限価格見直しによる経営等への影響(物価高騰の影響を含む)▼一部の福祉用具(固定用スロープ、歩行器(歩行車除く)、単点杖(松葉杖除く)、多点杖)における貸与・販売の選択制の導入状況▼選択制導入にかかる「利用者の判断」、「事業者の説明や提案の対応」、「利用者の満足度」—などを詳しく調査
(3)リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔の実施および一体的取組
→▼リハビリテーション・機能訓練、栄養、口腔の一体的取組に係る新たな評価による効果・影響(関連記事はこちら)▼特定施設における【口腔衛生管理体制加算】の見直し(要件を緩和した上で、3年間の経過措置を設けて義務化(加算を廃止し、基本報酬に組み込む))による効果・影響—を詳しく調査
(4)地域の実情や事業所規模等を踏まえた効果的かつ効率的なサービス提供の在り方
→介護人材確保が難しい中で、▼訪問介護の状況(とちわけ地方を中心に)▼訪問看護と他サービスとの連携状況▼ICT利活用の状況—などを詳しく調査
9月12日の介護給付費分科会では、こうした調査票案を概ね了承。ただし、委員からは▼地方の小規模訪問介護事業所の経営は厳しく、必要に応じて「期中の対応」も検討してほしい(稲葉委員)▼(4)の調査において「集合住宅メインに訪問する事業所」と「自宅メインに訪問する事業所」とをしっかり分けて分析できるように工夫してほしい(石田路子委員:高齢社会をよくする女性の会副理事長、名古屋学芸大学客員教授)▼(4)の調査において「事業所廃止の理由」を自治体・保険者がしっかり把握するように促していく工夫が重要である(田中委員)▼ケアマネ事業所(居宅介護支援事業所)の経営も厳しくなっている。(4)調査のケアマネ版なども実施を検討してほしい(濵田和則委員:日本介護支援専門員協会副会長)▼(1)の調査に関連して「医療機関側が介護施設等との連携をどのように考えているのか」という点も把握を検討すべき(小泉委員)—などの注文がついています。
こうした意見も踏まえて田辺国昭分科会長(東京大学大学院法学政治学研究科教授)と厚労省で調査票等を最終決定。9月中にも調査を実施し、年明け(2025年)3月頃に結果報告が行われる見込みです。
なお、介護給付費分科会では、ともすれば「集合住宅メインに訪問介護を行う事業所=悪」という趣旨の意見が出されますが、江澤委員・田中委員は、こうした意見に対し「集合住宅メインに訪問介護を行う事業所も重要である」と注意を促しました。効率的に事業を行っている点をとらえて報酬が低く設定されていますが、決して「サービスの質が悪い、不適切なサービスを行っているために低い報酬となっている」わけではない点に留意が必要です。
【関連記事】
介護施設-医療機関との実質的な連携状況、介護人材確保難下での効率的・効果的な介護サービス実例など調査―介護給付費分科会・研究委員会
2024年度介護報酬改定で一本化した「介護従事者の処遇改善に関する加算」の効果、調査内容を決定―社保審・介護給付費分科会
訪問介護の基本報酬引き下げで、訪問介護の事業が「赤字」転落、直行直帰型ヘルパーを中心に人材不足が深刻化—コープ福祉機構
2024年度改定で「実効性のある医療・介護連携」重視、介護サイドから連携の求めがあった場合、医療機関は相談にのってほしい—厚労省
要支援者のケアマネジメント業務、地位包括支援センターからケアマネ事業所に委託する場合の取り扱いを明確化—厚労省
2024年度介護報酬改定での「処遇改善に関する加算の一本化」効果、介護スタッフの賃金改善状況などを調査―介護事業経営調査委員会
介護報酬における科学的介護推進体制加算、協力医療機関連携加算、リハ・栄養・口腔の一体的実施について詳細明確化(2024年度介護報酬改定)
介護報酬における【認知症加算】や【認知症チームケア推進加算】、訪問介護の【特定事業所加算】の詳細を明確化(2024年度介護報酬改定)
リハビリ専門職による訪問看護の減算、老人保健施設の初期加算、生産性向上推進体制加算などの考え方をより明確化(2024年度介護報酬改定)
認知症専門ケア加算の「認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の者」割合、利用実人員、利用延人数のいずれで計算してもよい―厚労省
2024年6月から介護職員処遇改善加算見直しで「利用料変更」の可能性ある点を利用者・家族に説明せよ―厚労省
新たな【介護職員等処遇改善加算】、各種要件(キャリアパスIからV、職場環境等)の詳細を明らかに―厚労省
基本報酬引き下げ影響」調査求める声多し—社保審・介護給付費分科会(2)
2024年度介護報酬改定踏まえ高齢者施設・医療機関の連携、リハ・栄養・口腔の一体的取り組み状況など調査―介護給付費分科会・研究委員会
【2024年度介護報酬改定8】介護保険制度の安定性確保のため、「同一建物居住者へのサービス」が著しく多い訪問介護で基本報酬減算を強化
【2024年度介護報酬改定7】リハビリ・口腔管理・栄養管理の一体提供をさらに推進、質の高いリハビリ行う事業所を高く評価
【2024年度介護報酬改定6】医療機関-介護事業所・施設間の連携強化、介護保険施設・居住系施設の医療対応力強化を目指す
【2024年度介護報酬改定5】認知症の行動・心理症状(BPSD)予防にチームで取り組む施設等評価する【認知症チームケア推進加算】新設
【2024年度介護報酬改定4】3種類の処遇改善加算を新たな【介護職員等処遇改善加算】に一本化、訪問介護では加算率を2.1%引き上げ
【2024年度介護報酬改定3】処遇改善加算率の引き上げ等を歓迎する一方で、「訪問介護や定期巡回の基本報酬引き下げ」を懸念する声多数
【2024年度介護報酬改定2】ケアマネの基本単位数や特定事業所加算の単位数引き上げ、利用者数区分の見直し(緩和)も実施
【2024年度介護報酬改定1】訪問看護について「専門性の高い看護師による計画的な管理」や「歯科医療機関との連携」を新加算で評価
2024年度介護報酬改定に向け一足先に「人員配置基準」改正了承、介護施設等と医療機関の「中身ある連携」義務—社保審・介護給付費分科会
II型の介護医療院、療養型・その他型の老健施設で「2025年8月」から月額8000円程度の室料負担—社保審・介護給付費分科会
2024年度介護報酬改定、プラス1.59%改定+αで「介護職員処遇改善」を強力推進、訪問看護やケアマネにも配慮—武見厚労相(2)
2027年度介護報酬改定に向け高齢者施設等・医療機関連携の強化、人員配置基準の柔軟化など継続検討を—社保審・介護給付費分科会(2)
2024年度介護報酬改定、居宅療養管理指導・訪問看護・訪問リハ・通所リハは6月施行、他は4月施行に分断—社保審・介護給付費分科会(1)
老健施設・介護医療院で「入所者に室料負担」を課すべきか否か、政治の場で検討・決着へ—社保審・介護給付費分科会(5)
介護事業所の感染症・看取り対応力強化を介護報酬で推進、LIFEデータ利活用で「介護の質」向上につながる—社保審・介護給付費分科会(4)
認知症の行動・心理症状(BPSD)発生予防の取り組み評価、リハ・栄養・口腔の一体的取り組みさらに推進―社保審・介護給付費分科会(3)
先駆的特定施設の「人員配置基準の緩和」をどのような要件下で認めるか、ケアマネの担当者上限数引き上げ―社保審・介護給付費分科会(2)
介護保険施設等は「在宅医療提供、在宅療養支援を行う医療機関」などと中身のある連携関係構築を急ぎ進めよ―社保審・介護給付費分科会(1)
介護施設等に「医療機関との実のある協力関係」「安全・ケア質確保、負担軽減」検討委員会設定など義務化—社保審・介護給付費分科会(2)
「介護医療院」と「療養型・その他型の老健施設」、一定所得以上の入所者に多床室の「室料負担」求めては—社保審・介護給付費分科会(1)
見守り機器導入する老健施設等でも夜間人員基準緩和、介護施設等で「生産性向上」委員会設置を義務化へ—社保審・介護給付費分科会(2)
3種類の介護職員処遇改善の加算を【新加算】に一本化、加算額の一定割合を月額賃金に充当—社保審・介護給付費分科会(1)
ADL維持等加算などを「患者の状態改善」により資する内容に見直す、BCP未策定事業所等で介護報酬減算—社保審・介護給付費分科会(3)
介護保険施設等に「医療機関と連携した感染症対応力強化」の努力義務、実際の連携強化を介護報酬で評価—社保審・介護給付費分科会(2)
認知症高齢者の行動・心理症状(BPSD)を未然にチームで防ぐ取り組みを行う介護施設などを新加算で評価へ—社保審・介護給付費分科会(1)
介護保険施設等と医療機関との「中身のある連携・協力関係を構築する」ために、協力医療機関要件を厳格化—社保審・介護給付費分科会(2)
老人保健施設の在宅復帰機能・リハ機能・看取り機能・医療ニーズ対応・ポリファーマシー対策等を強化せよ—社保審・介護給付費分科会(1)
診療所の良好な経営状況に鑑み、2024年度診療報酬改定では「診療所は5.5%のマイナス改定」が妥当!―財政審建議
訪問介護の「同一建物減算」を厳格化すべきか?訪問介護+通所介護の新複合型サービスを創設すべきか?—社保審・介護給付費分科会(5)
訪問リハビリでも、「医療保険リハビリとの連携」強化を図り、「認知症リハビリ」実施を新たに評価へ—社保審・介護給付費分科会(4)
より質の高いケアマネジメントを推進しながらケアマネ業務の負担軽減目指す、同一建物減算を導入すべきか—社保審・介護給付費分科会(3)
介護保険の訪問看護、重度者対応・看取り対応・24時間365日対応などの機能強化をさらに推進—社保審・介護給付費分科会(2)
介護職員の3つの処遇改善を一本化、職場環境等要件も改善し「より働きやすい環境」構築—社保審・介護給付費分科会(1)
医療ショートを「高齢の軽症救急」搬送先の1つに、ショートステイでの看取り対応評価・長期利用是正進める—社保審・介護給付費分科会(3)
通所リハ、「入院中のリハ計画書入手」など義務化、質の高いリハ行う大規模事業所は高い報酬に—社保審・介護給付費分科会(2)
通所介護の入浴介助加算、安全確保のために「研修受講」義務化、重度者を多く受ける療養通所介護を高く評価—社保審・介護給付費分科会(1)
看多機に「利用頻度が少ない利用者向けの低い報酬」を設定、小多機の「認知症対応力強化」をさらに推進—社保審・介護給付費分科会
2024年度介護報酬改定では「介護人材確保」が最重要ポイント、介護経営安定と制度安定のバランスも鍵—社保審・介護給付費分科会(2)
介護報酬改定の施行時期、「4月を維持」すべきか、「診療報酬と合わせ6月施行」とすべきか—社保審・介護給付費分科会(1)
2024年度介護報酬改定、小規模事業所のBCP策定や老健の高額薬剤使用等もポイント、認知症研修は極めて有用―介護給付費分科会・研究委員会
介護職員の加算、算定率の高いものは基本報酬に組み入れ、著しく低いものは背景を踏まえ廃止も含めた検討進める—社保審・介護給付費分科会
介護職員の処遇改善、ICT・介護助手活用による生産性向上、サービスの質を確保した上での人員基準柔軟化など検討—社保審・介護給付費分科会
認知症対策、介護サービスの質向上目指すLIFE、医療介護連携、とりわけ医療・介護間の情報連携等を強力に推進—社保審・介護給付費分科会
特定施設入居者生活介護の医療対応力・看取り対応力強化のために、どのような方策が考えられるのか—社保審・介護給付費分科会(5)
一部の特養ホームで「緊急時はすべて救急搬送する」事態も、特養入所者への医療提供をどう確保していくべきか—社保審・介護給付費分科会(4)
老健施設の「在宅復帰・在宅療養支援機能の更なる強化」を2024年度介護報酬改定でも目指す—社保審・介護給付費分科会(3)
介護医療院は医療施設だが「肺炎による医療機関転院」も生じている、さらなる医療・介護力強化が重要課題を—社保審・介護給付費分科会(2)
要介護者に適切な医療提供が行え、医療サイドに生活情報が伝わるよう、中身のある医療・介護連携推進を—社保審・介護給付費分科会(1)
介護保険の要となる「ケアマネの確保、ケアマネ事業所の安定経営」、訪問介護人材の確保にどう対応すべきか—社保審・介護給付費分科会(2)
訪問看護と訪問リハビリの役割分担を明確化、リハビリ専門職による訪問看護をさらに適正化—社保審・介護給付費分科会(1)
介護保険リハビリのアウトカム評価をどう考えていくか、高齢者は「リハビリ効果出にくい」点考慮を—社保審・介護給付費分科会(2)
通所サービスの介護報酬大規模減算は「事業所等の大規模化」方針に逆行、一般通所介護でも認知症対応力向上—社保審・介護給付費分科会(1)
認知症グループホームでの「医療ニーズ対応」力強化をどう図るか、定期巡回と夜間訪問との統合は2027年度目指す—社保審・介護給付費分科会
2024年度介護報酬改定論議スタート、地域包括ケアシステム深化・介護人材確保などがサービス共通の重要論点—社保審・介護給付費分科会
介護ロボット・助手等導入で「質を下げずに介護従事者の負担軽減」が可能、人員配置基準緩和は慎重に—社保審・介護給付費分科会(2)
日常診療・介護の中で「人生の最終段階に受けたい・受けたくない医療・介護」の意思決定支援進めよ!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
訪問看護の24時間対応推進には「負担軽減」策が必須!「頻回な訪問看護」提供への工夫を!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
急性期入院医療でも「身体拘束ゼロ」を目指すべきで、認知症対応力向上や情報連携推進が必須要素—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
感染対策向上加算の要件である合同カンファレンス、介護施設等の参加も求めてはどうか—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
要介護高齢者の急性期入院医療、介護・リハ体制が充実した地域包括ケア病棟等中心に提供すべきでは—中医協・介護給付費分科会の意見交換