オプジーボによる非小細胞肺がん治療、パクリタキセル等と併用する場合は「発熱性好中球減少症」に留意を―厚労省
2021.6.24.（木）
画期的な抗がん剤である「オプジーボ点滴静注」を非小細胞肺がん治療に用いる際、▼カルボプラチン（パラプラチン注射液ほか、後発品複数あり）▼パクリタキセル（タキソール注射液、ほか後発品複数あり）▼ベバシズマブ（遺伝子組換え）（アバスチン点滴静注、バイオ後続品あり）—と併用投与する場合に「発熱性好中球減少症」が現れることがあるので、必要に応じて血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察することが求められる―。
厚生労働省は6月21日に通知「『使用上の注意』の改訂について」を発出し、こうした点について製薬メーカーに改訂を指示するとともに、医療現場に対し注意喚起を行いました（厚労省のサイトはこちら）。非小細胞肺がんへのオプジーボ投与に当たり、他の抗がん剤（パクリタキセル等）との併用が可能となった（効果が確認された）ことを踏まえたものです。
（1）▼悪性黒色腫▼切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん▼根治切除不能または転移性の腎細胞がん▼再発・難治性の古典的ホジキンリンパ腫▼再発・遠隔転移を有する頭頸部がん▼化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃がん▼化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫▼化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性を有する結腸・直腸がん▼化学療法後に増悪した根治切除不能な進行・再発の食道がん—の治療に用いる「ニボルマブ（遺伝子組換え）」（販売名：オプジーボ点滴静注20mg、同100mg、同120mg、同240mg）
【重要な基本的注意】として、新たに「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」治療にあたり、「本剤と▼カルボプラチン（パラプラチン注射液ほか、後発品複数あり）▼パクリタキセル（タキソール注射液、ほか後発品複数あり）▼ベバシズマブ（遺伝子組換え）（アバスチン点滴静注、バイオ後続品あり）—を併用投与する際には「発熱性好中球減少症」が現れることがあるので、必要に応じて血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察する」旨を記載する
▽新たな【重大な副作用】：発熱性好中球減少症（本剤と▼カルボプラチン（パラプラチン注射液ほか、後発品複数あり）▼パクリタキセル（タキソール注射液、ほか後発品複数あり）▼ベバシズマブ（遺伝子組換え）（アバスチン点滴静注、バイオ後続品あり）—を併用投与する際には「発熱性好中球減少症」が現れることがある）
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