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診療報酬改定セミナー2024 看護モニタリング

統合失調症治療薬「ロナセン」、不眠症治療薬「ベルソムラ」は、抗菌薬「ノクサフィル」と併用禁忌に―厚労省

2021.12.21.(火)

統合失調症治療薬「ロナセン」(一般名:ブロナンセリン)、不眠症治療薬「ベルソムラ」(一般名:スボレキサント)は、抗菌薬「ノクサフィル」(ポサコナゾール)と併用禁忌とする―。

多発性硬化症治療薬の「イムセラ」「ジレニア」に、新たに血小板減少の副作用。また投与中止後に「疾患が増悪する」ケースが報告されている点に留意せよ―。

カプセル0.5mg)の再発予防および身体的障害の進行抑制に用いる「フィンゴリモド塩酸塩」(販売名:イムセラカプセル0.5mg、ジレニアカプセル0.5mg)

▼人血小板濃厚液(放射線を照射しない製剤)▼合成血(放射線を照射しない製剤)▼洗浄人赤血球液(放射線を照射しない製剤)▼人赤血球液(放射線を照射しない製剤)▼人全血液(放射線を照射しない製剤)▼解凍人赤血球液(放射線を照射しない製剤)—について「移植片対宿主病」(GVHD)発症リスクがあるため、これらを輸血する場合には、必ず「事前に15-50Gy(グレイ)の放射線を照射する」ことを求める―。

厚生労働省は12月17日に通知「『使用上の注意』の改訂について」を発出し、こうした点について製薬メーカーに改訂を指示するとともに、医療現場に対し注意喚起を行いました(厚労省のサイトはこちら)。



(1)統合失調症の治療に用いる「ブロナンセリン(経口剤)」(販売名:ロナセン錠2mg・4mg・8mg、ロナセン散2%、ほか後発品多数)

▽併用「禁忌」薬として、新たに抗菌剤の「ポサコナゾール」(販売名:ノクサフィル錠100mg、ノクサフィル点滴静注300mg)を追加する(ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強する恐れがあるため)



(2)統合失調症の治療に用いる「ブロナンセリン(貼付剤)」(販売名:ロナセンテープ20mg・30mg・40mg)

▽併用「禁忌」薬として、新たに抗菌剤の「ポサコナゾール」(販売名:ノクサフィル錠100mg、ノクサフィル点滴静注300mg)を追加する(ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強する恐れがあるため)



(3)不眠症の治療に用いる「スボレキサント」(販売名:ベルソムラ錠10mg・15mg・20mg)

▽併用「禁忌」薬として、新たに抗菌剤の「ポサコナゾール」(販売名:ノクサフィル錠100mg、ノクサフィル点滴静注300mg)を追加する(ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強する恐れがあるため)



(4)多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制に用いる「フィンゴリモド塩酸塩」(販売名:イムセラカプセル0.5mg、ジレニアカプセル0.5mg)

▽【重要な基本的注意】の項に、新たに▼血小板減少が現れることがあるため、本剤投与開始前・投与中は定期的に血液検査(血球数算定等)を行う▼本剤の投与中止後に「投与開始前より重度の疾患増悪」が生じる(投与中止後概ね24週まで)ことが報告されており、投与を中止する場合には「重度の疾患増悪」に留意する―旨を記載する

▽新たな【重大な副作用】:血小板減少



(5)抗菌剤の「ポサコナゾール」(販売名:ノクサフィル錠100mg、ノクサフィル点滴静注300mg)

▽併用「禁忌」薬として、新たに▼統合失調症治療薬の「ブロナンセリン」(販売名:ロナセン錠2mg・4mg・8mg、ロナセン散2%、ロナセンテープ20mg・30mg・40mgほか後発品多数、)▼不眠症治療薬の「スボレキサント」(販売名:ベルソムラ錠10mg・15mg・20mg)—を追加する(ブロナンセリン、スボレキサントの血中濃度が上昇し、作用を増強させる恐れがあるため)



(6)血液補充などの際に用いる▼人血小板濃厚液(放射線を照射しない製剤)▼合成血(放射線を照射しない製剤)▼洗浄人赤血球液(放射線を照射しない製剤)

▽【警告】の項において、従前「本剤への15-50Gy(グレイ)の放射線照射」を「移植片対宿主病(GVHD:graft versus host disease)発症の危険性が高いと判断される患者」に限定していたが、「輸血の際全般」に拡大する(本剤の輸血1-2週間後に発熱、紅斑が出現し、引き続き下痢、肝機能障害、顆粒球減少症等を伴うGVHDによる死亡例がまれに報告されているため)

▽【用法・用量に関連する使用上の注意】において、「放射線照射」(予め本剤に15-50Gy(グレイ)の放射線を照射する)旨を追記する

▽【重大な副作用・感染症】における「GVHD」について、従前の「GVHD発症の危険性が高いと判断される患者に輸血する場合は、あらかじめ本剤に15~50Gyの放射線を照射する」旨を削除し、すべての輸血において放射線照射を行うことを求める



(7)血液補充などの際に用いる▼人赤血球液(放射線を照射しない製剤)▼人全血液(放射線を照射しない製剤)

▽【警告】の項において、従前「本剤への15-50Gy(グレイ)の放射線照射」を「移植片対宿主病(GVHD:graft versus host disease)発症の危険性が高いと判断される患者」に限定していたが、「輸血の際全般」に拡大する(本剤の輸血1-2週間後に発熱、紅斑が出現し、引き続き下痢、肝機能障害、顆粒球減少症等を伴うGVHDによる死亡例がまれに報告されているため)

▽【用法・用量に関連する使用上の注意】において、「放射線照射」(予め本剤に15-50Gy(グレイ)の放射線を照射する)旨を追記する

▽【重大な副作用・感染症】における「GVHD」について、従前の「GVHD発症の危険性が高いと判断される患者に輸血する場合は、あらかじめ本剤に15~50Gyの放射線を照射する」旨を削除し、すべての輸血において放射線照射を行うことを求める



(8)血液補充などの際に用いる「解凍人赤血球液(放射線を照射しない製剤)」

▽【警告】の項において、従前「本剤への15-50Gy(グレイ)の放射線照射」を「移植片対宿主病(GVHD:graft versus host disease)発症の危険性が高いと判断される患者」に限定していたが、「輸血の際全般」に拡大する(本剤使用によるGVHD発症の可能性を否定できない)

▽【用法・用量に関連する使用上の注意】において、「放射線照射」(予め本剤に15-50Gy(グレイ)の放射線を照射する)旨を追記する

▽【重大な副作用・感染症】における「GVHD」について、従前の「GVHD発症の危険性が高いと判断される患者に輸血する場合は、あらかじめ本剤に15~50Gyの放射線を照射する」旨を削除し、すべての輸血において放射線照射を行うことを求める



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