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新型コロナ重症者対応で、期間終了後も「保守・修理が可能」な人工呼吸器を公表―厚労省

2020.5.7.（木）

保守期間が終了しているが、製造販売業者が「保守・修理を実施する人工呼吸器」がある（個別製品名を公表）。医療現場で、廃棄せずに保管している当該機器がある場合には、製造販売業者に連絡・相談してほしい―。

厚生労働省は5月4日に事務連絡「新型コロナウイルス感染症の患者数増加に備えた人工呼吸器のメンテナンスについて」を示し、都道府県や医療現場にこうした点を依頼しました（厚労省のサイトはこちら（事務連絡本文）とこちら（医療機関への案内）とこちら（保守・修理可能な人工呼吸器一覧））。

保守期間終了後も人工呼吸器を廃棄せず補完し、可能なものは保守・修理を

新型コロナウイルスが依然として猛威を振るっています。これまでのデータからは、「感染が確認された症状のある人の約80％が軽症、14％が重症、6％が重篤となっている」ことなどが明らかになっており、感染患者数の増加に伴い「人工呼吸器による呼吸管理や、集中治療室での集中管理が必要な重症者」等も増加しています。

そうした中では、まず「人工呼吸器の台数確保」が重要となることから、厚労省は4月10日に事務連絡「新型コロナウイルス感染症の患者数増加に備えた人工呼吸器等の十分な確保について」を示し、「これまで使用していた人工呼吸器等について、新型コロナウイルス感染症の感染の終息が見られるまでの間、廃棄は行わず、適切に保管してほしい」と依頼しました。

さらに今般の事務連絡では、こうした「破棄せず・保管している人工呼吸器」のうち、保守期間終了後も一定期間内であれば製造販売業者等で保守点検・修理を行うことが可能な機種のあることが明らかにされました。製造販売業者におけるメンテナンス能力の高さやサポート体制の手厚さなどが伺えます。

保守期間が終了しているが保守・修理を行うことが可能な人工呼吸器と製造販売業者は次のとおりです。当該機を補完している医療機関では、製造販売業者に連絡・相談のうえ保守・修理を依頼し、人工呼吸器の確保に努めることが期待されます。

【アコマ医科工業社】
▽Mobile－1000II（保守終了から1年以内）
▽ART－21（同1年以内）
▽ART－21ST（同1年以内）

【東機貿】
▽ニューポートベンチレータモデルE100M（同2年以内）
▽ニューポートベンチレータモデルE500（同2年以内）
▽ニューポートベンチレータモデルHT50（同1年以内）

【ドレーゲルジャパン社】
▽Evita２Dura（同2年以内）

【パシフィックメディコ社】
▽LTVシリーズ（LTV1000）（同1年以内）

【アイ・エム・アイ社】
▽Tバード（3年以上）
▽バード8400（3年以上）
▽VIPバード（3年以上）
▽ベアー1000（3年以上）
▽CV5000（3年以上）

【日本光電工業社】
▽GALILEO GOLD（3年以内）
▽RAPHAEL－XTC（2年以内）