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GemMed塾 新制度シミュレーションリリース

新医療機器の保険適用を受け、K697-3【肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法】・K841【経尿道的前立腺手術】の算定ルールを見直し—厚労省

2023.6.6.(火)

新たな医療機器の保険適用を踏まえて、K697-3【肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)】、K841【経尿道的前立腺手術】の2技術について、保険診療上のルール(点数算定ルール)を一部見直す—。

厚生労働省は5月31日に通知「『診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について』の一部改正について」を発出し、こうした点を明確にしました。6月1日より適用されています。

新機器の有用性が中医協で認められ保険適用、これに伴い技術料の算定ルールも見直し

今回の通知では、次の2本の診療報酬関連通知が改正されました。
(a)診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(2022年3月4日付、保医発0304第1号)
(b)特定保険医療材料の材料価格算定に関する留意事項について(2022年3月4日付、保医発0304第9号)
(c)特定診療報酬算定医療機器の定義等について(2022年3月4日付、保医発0304第11号)
(d)特定保険医療材料の定義について(2022年3月4日付、保医発0304第12号)



本稿では(a)の見直しに注目します。K697-3【肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)】、およびK841【経尿道的前立腺手術】の2技術について、新たな医療機器の保険適用などに伴って、保険診療で実施する場合のルール見直しが行われました。

前者のK697-3【肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)】については、腫瘍の大きさや術式になどに応じて、次のような点数設定がなされています。
▼「1」2㎝以内のもの」
イ 腹腔鏡によるもの:1万6300点
ロ その他のもの:1万5000点
▼「2」2㎝を超えるもの
イ 腹腔鏡によるもの:2万3260点
ロ その他のもの:2万1960点
▼フュージョンイメージングを用いて行った場合は、【フュージョンイメージング加算】として200点を上記所定点数に加算する

ところで、5月10日の中央社会保険医療協議会において「整形外科的な治療の対象とならない変形性膝関節症」に伴う慢性疼痛のうち、既存の保存療法(鎮痛薬、関節へのステロイド注射など)で奏効しないケースに対し「末梢神経に高周波電流を供給し、神経を加温・凝固(焼灼)させることにより疼痛治療を行う」機器の保険適用が承認されました。臨床試験において「治療後6か月時点のNRS(疼痛評価スケール)が、ベースライン時から50%以上軽減した患者が74.1%に上る」ことが示され、有用性が中医協で評価されたものです。

今般の通知では、本機器を用いた疼痛治療を行うことを、K697-3【肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)】の「『1』2㎝以内のものの『ロ』その他のもの」(1万5000点)の点数を準用し、次のように【末梢神経ラジオ波焼灼療法(一連として)】として評価することを明らかにしています。

●末梢神経ラジオ波焼灼療法(一連として)

【要件】
次のいずれも満たすこと
▽整形外科的な外科的治療の対象とならない変形性膝関節症に伴う慢性疼痛を有する患者のうち、既存の保存療法で奏効しない患者であること
▽疼痛緩和を目的として、上外側膝神経、上内側膝神経および下内側膝神経に末梢神経ラジオ波焼灼療法を行うこと
▽関連学会の定める適正使用指針を遵守し、変形性膝関節症に関して専門の知識および6年以上の経験を有し、関連学会が定める所定の研修を修了している常勤の整形外科医が実施すること

【算定点数】
1万5000点(K697-3【肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)】の「『1』2㎝以内のものの『ロ』その他のもの」を準用)



また、K841【経尿道的前立腺手術】については、新たに「前立腺肥大症(BPH)による下部尿路症状(LUTS)を有する男性の前立腺組織の切除・除去に使用する」新機器(前立腺組織用高圧水噴射システム)の保険適用が5月10日の中医協総会で認められたことを受け、次のような保険診療上の実施ルールが設けられました。

▽前立腺組織用高圧水噴射システムを用いて経尿道的前立腺切除術を行う場合は、次の要件を満たす場合に限り、1万8500点(K841【経尿道的前立腺手術】の「2 その他のもの」の点数を準用)を算定する

【要件】
次のいずれも満たすこと
▽関連学会の定める適正使用指針を遵守する
▽前立腺肥大症の経尿道的切除術の治療に関して、専門の知識、および少なくとも5年以上の経験を有し、関連学会が定める所定の研修を修了している常勤の泌尿器科医が実施する



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