Generic selectors
Exact matches only
Search in title
Search in content
Search in posts
Search in pages
GemMed塾 病院ダッシュボードχ 病床機能報告

一般病棟用の看護必要度(救急搬送後の入院やB項目)をどう見直すべきか、急性期一般1の在院日数要件を短縮すべきか—中医協総会(1)

2023.11.8.(水)

高齢の救急搬送患者・急性期入院患者を主にどの病棟で対応していくか、看護必要度をどう見直していくか、急性期一般1の平均在院日数要件を短縮すべきか、急性期充実体制加算の施設基準をどう考えていくべきか—。

11月8日に開催された中央社会保険医療協議会・総会で、こうした議論が本格的に始まりました。意見が集約してきている部分もあれば、診療側と支払側とで意見に大きな乖離がある部分もあり、さらに議論が継続される見込みです(関連記事はこちら)。同日の中医協総会では「外来(主にオンライン診療)」や「調剤」に関する議論も行われており、こちらは別稿で報じます。

「高齢の救急搬送患者」へ適切な医療・介助が行えるような方策を診療報酬面で検討

急性期入院医療に関しては、これまでの中医協総会、中医協と社会保障審議会・介護給付費分科会との意見交換会、入院・外来医療等の調査・評価分科会などで次のような論点が浮上しています(関連記事はこちら)。

(1)高齢の救急搬送患者・急性期入院患者に、どの病棟で対応していくか

(2)一般病棟用の重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)をどう見直していくか

(3)急性期一般1の平均在院日数要件(現在は18日以内)を短縮していくか

(4)急性期充実体制加算について、総合入院体制加算との役割分担を含めて、基準・要件をどう考えていくか



まず(1)は、急性期病棟での安静臥床が高齢入院患者のADL低下、認知機能低下などにつながってしまうなどの弊害を解消していくために、▼急性期病棟の介護力・リハビリ力を強化していく▼介護力・リハビリ力が比較的充実している地域包括ケア病棟での受け入れを推進していく(下り搬送を含めて)—という2つの方向が浮上しています。両者は二律背反の関係にはなく、セットで進めていく必要がると考えられます(関連記事はこちらこちら)。

この点、「少子高齢化が進む中で『3次救急からの迅速な下り搬送推進』などの方向は理解できるが、単純に『下り搬送のみを重点評価する』となれば地域医療が崩壊してしまう。机上の理論・マクロでは正しく見えても、現場・ミクロとは乖離があるケースも少なくない。国民、患者の生命・健康維持、地域医療提供体制の安定・継続が適うのかを見ながら、どういった仕組みが相応しいのかを見ていくべき」(長島公之委員:日本医師会常任理事)、「急性期入院における廃用防止、リハビリ提供、ADL維持などの評価が重要だ。看護補助者と介護福祉士では役割も異なり、介護人材不足の中でどういった対応が可能なのかを検討する必要がある。また下り搬送に関しては患者の病態・搬送先病院の機能等を丁寧に見て推進していく必要がある」(江澤和彦委員:日本医師会常任理事)、「急性期入院医療での廃用防止に向けてADL維持向上等体制加算が準備されているが、加算点数が低すぎる。廃用防止に向けた機能訓練・リハビリなどが十分に行えることを要件としたうえで、評価引き上げなどを検討すべき」(池端幸彦委員:日本慢性期医療協会副会長、福井県医師会長)、「問題視されてる誤嚥性肺炎などについて、どのくらい看護ケアが必要なのか、どの程度のマンパワーが必要なのかを詳しく見たうえで検討すべき」(太田圭洋委員:日本医療法人協会副会長)、「急性期入院によるADL低下を防ぐために、軽症患者などでは下り搬送を強化し、急性期入院医療は『医療資源投入量の多い重症患者』への重点化をさらに進めるべき」(松本真人委員:健康保険組合連合会理事)など、多様な意見が出ています。

診療側・支払側双方ともに目指している方向そのものはかなり一致してきたと考えられますが、今後の具体的な「点数設定」においては議論が白熱する可能性も含んでいます。

なお、高齢者への急性期入院医療に関しては「介助をどの職種が担うべきか(介護福祉士配置の評価を行うべきか)」「リハビリや栄養管理等の実施をどう進めるべきか」などといった論点もあり、今後の議論に注目が集まります。

一般病棟用の看護必要、「救急搬送後の入院」や「B項目の取り扱い」などで多様な意見

また(2)は、入院・外来医療等の調査評価分科会で、例えば▼「救急搬送後の入院/緊急に入院を必要とする状態」の評価日数(現在は5日)をどう考えるか(この項目が「高齢救急患者の急性期病棟入院を助長している」との指摘もある)▼「注射薬剤3種類以上の管理」の対象薬剤・評価日数をどう考えるか▼「呼吸ケア」「創傷処置」における看護必要度I・IIの違い、「創傷処置」における「重度褥瘡処置」の取り扱いをどう考えるか▼入院で投与される割合にばらつきがあることを踏まえた「抗悪性腫瘍剤の使用」等の対象薬剤をどう考えるか▼急性期一般1(7対1病棟)におけるB項目の取り扱いをどう考えるか▼C項目の対象手術等・評価日数をどう考えるか▼短期滞在手術等基本料の対象手術等を実施する患者の取り扱いをどう考えるか▼看護必要度Ⅱの届出施設増加等を踏まえた看護必要度Ⅱの届出義務範囲をどう考えるか—という具体的な論点が浮上。ただし、入院・外来医療等の調査評価分科会でも「B項目の取り扱い」については、「看護必要度は『急性期入院医療の必要性』を評価するものであり、この視点に照らせば急性期一般1の評価指標から除外すべき」との意見や、「看護必要度は『看護の手間』もあわせて評価するものであり、この視点に照らせば急性期一般1の評価指標として依然重要である」との意見など、様々な見解が出されており、中医協総会での議論に注目が集まっています(関連記事はこちら)。

項目ごとに委員から指摘が出ているので、眺めてみましょう。

【A項目:救急搬送後の入院】
松本委員は「救急搬送後の入院については患者状態に応じた評価(A2点が獲得できない6日目から急減する)となっておらず、軽症患者を急性期一般1に搬送する誘因ともなっており、下り搬送を妨げている。適正化を進めよ」と要望しましたが、長島委員は「救急搬送後の入院について、全年齢で『日数短縮』を行うことは行き過ぎである。一方、高齢者のみで『日数短縮』などの対応を行えば現場が混乱してしまう。どういった対応が現実的なのかを詰めていく必要がある」とコメントしています。

【A項目:注射薬剤3種類以上管理】
松本委員は「対象薬剤からアミノ酸、ビタミン類などを削除し、A1点を獲得できる期間に上限を設定せよ」と要望しています。

【A項目:呼吸ケア・創傷処置】
松本委員から「入院・外来医療等の調査評価分科会の提案(評価基準を必要度IIに統一するなど)どおりに見直すべき」との要望が出ました。

【A項目:抗悪性腫瘍剤の使用等】
長島委員からは「専門的治療処置の1項目であり、急性期入院医療の評価に相応しい項目だが、これだけでは看護必要度の基準をクリアできない。ほかにも『昇圧剤の使用』や『抗不整脈剤の使用』など急性期入院医療の評価指標として相応しい項目があり、これらは『A3点』として、これらに該当すれば看護必要度満たす(=重症者としてカウントする)ことにすべき」との、松本委員からは「入院での実施割合が低い薬剤を対象外とするなど、『抗がん剤治療の外来移行』に逆行しないような対応をすべき」との要望が出されています。

【B項目】
松本委員は「B項目は急性期入院医療の指標として相応しくない(地域一般等の方が該当患者が多い)。急性期一般1のみならず、急性期一般からのB項目削除を検討すべき」と提案しましたが、太田委員は「慎重な検討」を要望。また長島委員からは「単純にB項目を廃止すれば、A2点患者は全く評価されなくなってしまう。しかし専門的治療処置でA2点がカウントされる患者は急性期入院医療の対象者と言え、何らかの評価を検討すべき」との、木澤晃代専門委員(日本看護協会常任理事)からは「B項目は、急性期入院患者では術後の倦怠感、痛みなどを総合的に評価する重要な情報である。ABC項目を病棟の入院患者について毎日測定し、必要な看護配置に活かしている。仮にB項目を廃止した場合でも、測定は継続すべきである」との考えを示しています。

【C項目】
長島委員、松本委員ともに「直近のデータ(入院・外来での実施比率、入院から手術までの期間など)を踏まえて、適切な見直しを行う」よう求めています。

【短期滞在手術等基本料の取り扱い】
松本委員は「水晶体再建術などでは『病院での入院外実施割合が低い』ものもある。外来実施がより促進されるよう看護必要度の評価対象に加えるべき(入院での計算に組み入れることで「看護必要度割合が下がる」方向に動くため、外来実施が促進される)」と提案しましたが、長島委員は「これまでの考え方と逆行する。他の取り扱い(地域包括ケア病棟など、関連記事はこちら)も含め、取り扱いを整理し直す必要がある」との考えを述べています。

【看護必要度IIの義務対象拡大】
松本委員は「200-399床病院でもほとんどが、200床未満病院えも過半数が必要度IIを採用しており、『必要度IIへの統一』に向けて義務化範囲を拡大すべき」と述べましたが、長島委員は「200未満病院での必要度II採用はまだまだ道半ばである。実態を踏まえた対応にとどめるべき」と指摘しています。



このように診療側と支払側とで「意見が一致している部分」(呼吸ケアなど)と「意見の隔たりが大きな部分」(救急搬送後の入院など)とあり、厚労省で整理したうえで、具体的な看護必要度見直し案をさらに詰めていくことになるでしょう。

その際には「重症患者割合」(現在は200床以上の急性期一般1で必要度IIにより28%以上など)の見直しも今後議論される可能性があります(すでに松本委員は見直し検討を要請)。今後、「看護必要度の項目・内容の見直し」内容と、「重症患者割合の見直し」案とをセットで、試算(どの項目を見直すと、重症患者割合がどう動くのか)を行い、その結果を見ながら調整していくことになるでしょう。

急性期一般1の平均在院日数要件を「短縮」すべきか、診療側は慎重な検討を要望

さらに(3)は、急性期一般1について「平均在院日数の長いグループでは、短いグループに比べて、急性期度の低い患者を多く受け入れている」状況を踏まえて、平均在院日数要件(現在は18日以内)を短縮していくべきか、という論点と言えます(関連記事はこちら)。

この点、松本委員は「急性期一般1病院の9割が、基準値(18日以内以内)よりも2日以上短い点、平均在院日数の長い群では急性期度の低い患者対応を行っている点等を踏まえ、機能分化推進のためにも『短縮』を図るべき。さらに、他の急性期一般2以下でも、機能分化に向けた短縮を検討すべき」と求めましたが、長島委員は「数字の追いかけっこになる(基準値を短くすれば、多くの病院がそれに対応→さらに短縮すれば、病院がそれに対応する・・・)。これが患者にとって幸せな子とか、しっかり検討する必要がある」と反論しています。

この点、「入院加療が必要な患者の追い出し」などがあってはいけませんが、不適切な入院期間の延伸は「ADL低下、認知機能低下、感染リスクの増大、社会的・経済的な問題発生」など患者にとって好ましくないため、すべての病院、病棟で「平均在院日数の短縮」に向けた努力を進めることが重要と言えます。

急性期充実体制加算、心臓手術や外来化学療法の「実績」を施設基準化すべきか

また(4)は、2022年度の前回診療報酬改定で創設された【急性期充実体制加算】について、次のような点を検討してはどうか、との論点が厚生労働省保険局医療課の眞鍋馨課長から提示されました。

▽地域における総合的な入院医療の提供体制を確保する観点から、急性期充実体制加算取得医療機関の体制の評価についてどのように考えるか(多くは【総合入院体制加算】からの移行組であるが、一部に「精神科入院医療」の停止などの事態も生じている、関連記事はこちらこちら

▽「許可病床数300床以上病院」の施設基準と、「同300床未満病院」の施設基準が併存する点をどう考えるか(300床未満の急性期充実体制加算取得病院では、同一医療圏に他の「300床以上の急性期充実体制加算取得病院」が存在しており、不要との指摘もある、関連記事はこちら

▽急性期充実体制加算取得病院では化学療法の実施件数が多いが「外来での実施割合にバラつきがある」点を踏まえて、化学療法実績要件をどう考えるか(関連記事はこちらこちら

▽心臓胸部大血管手術の実績の取り扱いをどう考えるか(急性期充実体制加算では実績要件に盛り込まれていないが、総合入院体制加算では盛り込まれている。心臓胸部大血管手術では「集約化」が求めているが、ど急性期充実体制加算でも施設基準化すべきか)

急性期充実体制加算と総合入院体制加算との施設基準比較(中医協総会(1)2 231108)

急性期充実体制加算取得病院での心臓手術実績の状況(中医協総会(1)3 231108)



この点については、「総合入院体制加算から急性期充実体制加算に移行したのちも、産科・小児科・精神科入院医療が提供されるような評価を検討すべきである。300床未満病院の施設基準廃止は病院経営、地域医療提供体制に大きな影響を及ぼす点を踏まえた検討が求められる。化学療法の外来移行は地域医療機関との役割分担なども勘案して判断すべき。心臓手術の施設基準化を行う場合には、すでに加算を取得している病院の経過措置を十分に設けるべき」(長島委員)、「300床未満病院の施設基準は『規模によらない評価』として合理性があり、廃止は慎重に考えるべき。抗がん剤治療については、小児医療機関などでは外来移行が困難である点等を踏まえて検討すべき」(太田委員)、「急性期充実体制加算と総合入院体制加算との役割をより明確化し、周知することがまず必要である。心臓手術実績を急性期充実体制加算の施設基準に組み入れた場合、かえって『実績確保のために症例が分散してしまわないか』(集約化に逆行しないか)を十分に確認すべき」(池端委員)、「急性期充実体制加算の要件・基準は緩和すべきでない。300床未満病院は地域に実態を見て廃止が妥当であろう。外来化学療法の『実績』を要件化すべき。心臓手術については急性期充実体制加算でも要件化を図るべき」(松本委員)といった様々な視点での意見が出されました。

急性期充実体制加算と総合入院体制加算との役割イメージ(中医協総会(1)1 231108)



こうした意見を踏まえながら、「急性期充実体制加算の施設基準等をどのように見直していくべきか」を今後詰めていくことになるでしょう。



病院ダッシュボードχ 病床機能報告MW_GHC_logo

【関連記事】

診療所経営は極めて良好、2024年度改定で診療所点数を適正化し「看護職員等の処遇改善」財源を生み出せ―財政審
「医療人材の賃金アップ」を診療報酬で手当てすべきか、するとして「医療現場の柔軟対応」を可能な仕組みとすべきでは—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定では「医療人材の確保」を重点課題に据える、国保の賦課限度額を106万円に引き上げ—社保審・医療保険部会
2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)
「医薬品の安定供給」に力を入れる製薬メーカーの医薬品、薬価でも高い評価を設定すべきだが・・・―中医協・薬価専門部会
医療従事者の給与アップ財源を「診療報酬引き上げ」に求めるか、「医療機関内の財源配分」(高給職種→低い給与職種)に求めるか—中医協総会
深刻化するドラッグ・ラグ/ロスの解消や小児用医薬品開発に向け、専門家の研究結果も踏まえた薬価上の対応を検討―中医協・薬価専門部会
訪問看護の機能強化と同時に不適切事例の適正化・効率的なサービス提供も進めよ、退院当日の複数回訪問看護も適切に評価—中医協総会(2)
「意味のある医療・介護連携」が重要、「サービス担当者会議への出席」などを機能強化加算等の要件に据えるべきか—中医協総会(1)
優れた新薬の薬価を支える新薬創出等加算、企業要件や品目要件、加算の計算式、累積控除時期をどう考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
医師少数区域等の脳卒中患者へ、迅速にtPA静脈注射療法・血栓回収療法を実施可能とする診療報酬上の手当てを検討—中医協総会(2)
安全で良質な「外来がん化学療法」に向け基準等作成を義務化するか、急性期充実体制加算に外来化学療法実績を求めるか—中医協総会(1)
2024診療報酬改定、救急医療管理加算の基準・急性期病棟での高齢者対応・看護必要度B項目などが重要論点—入院・外来医療分科会(2)
看護職員処遇改善、「独自の+α」を行う病院もある、6割超の病院で看護職「以外」の処遇改善も実行―入院・外来医療分科会(1)
勤務医の労働時間上限規制が2024年度から厳格される中、「救急医療体制の確保」が極めて重大な課題となる―入院・外来医療分科会(3)
「データ数が少ない」「適切なデータ提出が行えない」病院は、DPC制度からの退出を求めてはどうか―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「看護必要度B項目の廃止」を検討、A項目の呼吸ケア・創傷処置等なども見直しへ―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価が低いと判断された医薬品・医療機器、「費用対効果評価が対照技術と等しくなる」まで価格を下げるべきか―中医協
「要介護度が高い在宅患者への訪問診療の評価引き上げ」「高齢者施設への極めて頻回な訪問診療の評価適正化」など検討—中医協総会
2024年度診療報酬改定の基本方針論議続く、物価高騰対応の必要性言及を医療提供サイドは高く評価するが、費用負担者は効率化を強く要請
地域包括ケア病棟への入院料逓減制、障害者施設等での施設基準明確化、提出データ評価加算の要件見直しなど検討―入院・外来医療分科会(3)
2024年度診療報酬改定、「高齢者の救急搬送等」にどう対応すべきか、「かかりつけ医機能」をどう報酬で評価すべきか—中医協(2)
「日本国民に必要な医薬品でもドラッグラグ・ロス、高い薬価を設定し、それが維持される仕組みが必要」と医薬品団体―中医協・薬価専門部会
医療機器等のチャレンジ申請、「保険適用後にも一定の期間」申請可能に―中医協・材料部会
「働きながらがん治療を継続できる」環境整備に向け、化学療法の外来移行、栄養指導等を強力に推進―入院・外来医療分科会(3)
回復期リハ病棟での栄養・口腔管理推進、療養病棟の医療区分細分化、入院全般での身体拘束ゼロ等などが重要論点―入院・外来医療分科会(2)
「患者本位の医療実現」「個々の患者に相応しい療養環境」など考え、看護必要度や平均在院日数などを見直し―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価に基づく価格調整をより広範囲にすべきか、介護費用削減効果を医薬品・医療機器の価格に反映させるべきか―中医協
コロナ診療報酬特例、コロナ感染拡大の状況・医療現場の効率的診療状況踏まえて「点数を引き下げて継続する」方向で調整—中医協総会
医師働き方改革効果あるプログラム医療機器、メーカー側は「加算評価」を求めるも、中医協委員は「理解できない」と反論―中医協・材料部会
診療報酬改定のない年の薬価改定(中間年改定)、医薬品供給やドラッグラグ・ロスへの影響も見ながら在り方を検討―中医協・薬価専門部会
2024年度診療報酬改定に向けて第1ラウンド論議を総括、今後、個別具体的な点数・施設基準に関する第2ラウンド論議へ—中医協総会
医療部会でも2024年度診療報酬改定「基本方針」論議、病院団体が「食事療養費引き上げ」「賃上げの原資確保」を強く要請—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定「基本方針」論議始まる、物価急騰への対応や医療保険制度の持続可能性確保など重視―社保審・医療保険部会(1)
小児薬開発促進のため新薬創出等加算の積極的活用を、企業の予見可能性確保のため市場拡大再算定見直しを―中医協・薬価専門部会
療養病棟の医療区分、「疾患・状態での該当」と「処置での該当」で状況が異なる点踏まえ細分化すべきか―入院・外来医療分科会(4)
「在宅患者の状態悪化→外来受診→地域包括ケア病棟入院」の流れも高く評価し、救急搬送・受け入れ負担軽減を―入院・外来医療分科会(3)
ICU評価は「看護必要度+SOFAスコア」へ、HCU看護必要度から心電図モニタ管理など削除へ―入院・外来医療分科会(2)
看護必要度が「高齢の誤嚥性肺炎等患者の急性期一般1への救急搬送」を促している可能性―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果制度について医薬品業界・医療機器業界から意見聴取、医薬品・機器の各々の特性踏まえた制度改善を―中医協
後発品の価格帯集約ルール、医療上の必要な医薬品の価格を下支えするルールなど、どのように考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
少子化が進展する中で、小児医療・周産期医療について「集約化」と「アクセス確保」とのバランス考慮が極めて重要—中医協総会
2024年度以降の診療報酬改定、実施時期を2か月遅らせ「6月1日施行」とする方針を中医協で固める、薬価改定は4月実施を維持
医薬品を保険適用した後の「効能効果追加」などの評価改善、市場拡大再算定の在り方を継続論議―中医協・薬価専門部会
診療時間短縮などの効果あるプログラム医療機器、特別な評価をすべきか?―中医協・材料部会
感染対策向上加算等、「次なる新興感染症に備えるための医療機関・都道府県の協定」締結進むような見直しを—中医協総会
一部に「歪んだオンライン診療」、適切な形でのオンライン診療推進を目指せ!D to P with Nの量・質の拡充を―入院・外来医療分科会(4)
外来医療の機能分化が2024年度診療報酬改定でも重要テーマ、生活習慣病管理の取得・算定推進に向けた手立ては―入院・外来医療分科会(3)
入退院支援加算について「入院料別の施設基準・算定要件」など検討しては、緊急入院患者の退院支援が重要課題―入院・外来医療分科会(2)
がん化学療法の外来移行、「栄養指導」や「仕事と治療との両立支援」などと一体的・総合的に進めよ―入院・外来医療分科会(1)
高額な医薬品・医療機器など、より迅速かつ適切に費用対効果評価を行える仕組みを目指せ、評価人材の育成も急務―中医協
新薬創出等加算の企業要件には「相当の合理性」あり、ドラッグ・ラグ/ロスで日本国民が被る不利益をまず明確化せよ―中医協・薬価専門部会
在宅医療ニーズの急増に備え「在宅医療の質・量双方の充実」が継続課題!訪問看護師の心身負担増への対応も重要課題—中医協総会
入院医療における「身体拘束の縮小・廃止」のためには「病院長の意識・決断」が非常に重要―入院・外来医療分科会(3)
地域包括ケア病棟、誤嚥性肺炎等の直接入棟患者に「早期から適切なリハビリ」実施すべき―入院・外来医療分科会(2)
総合入院体制加算から急性期充実体制へのシフトで地域医療への影響は?加算取得病院の地域差をどう考えるか―入院・外来医療分科会(1)
「特許期間中の薬価を維持する」仕組み導入などで、日本の医薬品市場の魅力向上を図るべき―中医協・薬価専門部会
乳がん再発リスクなどを検出するプログラム医療機器、メーカーの体制など整い2023年9月から保険適用―中医協総会(2)
高齢患者の急性期入院、入院後のトリアージにより、下り搬送も含めた「適切な病棟での対応」を促進してはどうか—中医協総会(1)
2024年度の薬価・材料価格制度改革論議始まる、医薬品に関する有識者検討会報告書は「あくまで参考診療」—中医協総会(3)
マイナンバーカードの保険証利用が進むほどメリットを実感する者が増えていくため、利用体制整備が最重要—中医協総会(2)
かかりつけ医機能は「地域の医療機関が連携して果たす」べきもの、診療報酬による評価でもこの点を踏まえよ—中医協総会(1)
2024年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉等サービス報酬の同時改定で「医療・介護・障害者福祉の連携強化」目指せ—中医協総会(2)
医師働き方改革サポートする【地域医療体制確保加算】取得病院で、勤務医負担がわずかだが増加している—中医協総会(1)
患者・一般国民の多くはオンライン診療よりも対面診療を希望、かかりつけ医機能評価する診療報酬の取得は低調―入院・外来医療分科会(5)
医師働き方改革のポイントは「薬剤師へのタスク・シフト」、薬剤師確保に向けた診療報酬でのサポートを―入院・外来医療分科会(4)
地域包括ケア病棟で救急患者対応相当程度進む、回復期リハビリ病棟で重症患者受け入れなど進む―入院・外来医療分科会(3)
スーパーICU評価の【重症患者対応体制強化加算】、「看護配置に含めない看護師2名以上配置」等が大きなハードル―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「病床利用率が下がり、在院日数が延伸し、重症患者割合が下がっている」点をどう考えるべきか―入院・外来医療分科会(1)

総合入院体制加算⇒急性期充実体制加算シフトで産科医療等に悪影響?僻地での訪問看護+オンライン診療を推進!—中医協総会
DPC病院は「DPC制度の正しい理解」が極めて重要、制度の周知徹底と合わせ、違反時の「退出勧告」などの対応検討を—中医協総会
2024年度の費用対効果制度改革に向けた論議スタート、まずは現行制度の課題を抽出―中医協
電子カルテ標準化や医療機関のサイバーセキュリティ対策等の医療DX、診療報酬でどうサポートするか—中医協総会

日常診療・介護の中で「人生の最終段階に受けたい・受けたくない医療・介護」の意思決定支援進めよ!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
訪問看護の24時間対応推進には「負担軽減」策が必須!「頻回な訪問看護」提供への工夫を!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
急性期入院医療でも「身体拘束ゼロ」を目指すべきで、認知症対応力向上や情報連携推進が必須要素—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
感染対策向上加算の要件である合同カンファレンス、介護施設等の参加も求めてはどうか—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
要介護高齢者の急性期入院医療、介護・リハ体制が充実した地域包括ケア病棟等中心に提供すべきでは—中医協・介護給付費分科会の意見交換
2024年度の診療報酬に向け、まず第8次医療計画・医師働き方改革・医療DXに関する意見交換を今春より実施—中医協総会

2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)