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新型コロナの影響、2020年3月時点でレセプト請求件数・請求額がすでに減少著しい―支払基金

2020.6.15.(月)

新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年3月には、すでに医科・歯科・調剤・訪問看護等の全体でレセプトの請求件数(=総患者数)が前年同月に比べて減少している―。

病院全体でみると、医科入院で3.9%、医科入院外で8.1%、前年同月に比べて請求件数が減少しているが、単価向上により請求額そのものは若干の増加を保てているが、4月以降の状況に注目する必要がある―。

社会保険診療報酬支払基金が6月1日に公表した「統計月報(令和2年3月診療分)」から、こうした状況が明らかになりました(支払基金のサイトはこちら(Excelファイルをダウンロード))。

Gem Medを運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパンの分析でも、新型コロナウイルス感染症の影響が限定的であった3月時点で、すでに入院・外来ともに患者減が生じていたことが明らかとなっており、支払基金のデータからも裏付けられています。

医科入院では3.4%、医科入院外では4.0%、訪問看護では2.6%、請求件数が減少

2020年3月診療分の請求件数・請求点数は次のような状況で、前年同月(2019年3月)に比べてほぼ減少傾向にあることが分かります。とりわけ、医科入院外・調剤の件数が大きく落ち込んでいます。

▽総計:9367万9224件(前年同月比12.0%減)、1兆1170億140万円(同2.0%減)
▽医科計:4865万7713件(同3.4%減)、7695億1074万円(同2.2%減)
▼医科入院:83万9484件(同4.0%減)、3637億8710万円(同2.4%増)
▼医科入院外:4781万8229件(同3.5%減)、4057億2364万円(同6.0%減)
▽歯科:1323万2447件(同2.7%減)、1083億4337万円(同0.3%減)
▽調剤:3165万1071件(同13.3%減)、2226億5712万円(同2.5%減)
▽食事・生活療養費:69万2343件(同3.6%減)、88億1111万円(同1.5%減)
▽訪問看護:13万7993件(同2.6%減)、76億7906万円(同5.1%増)

病院では単価増で患者減を補えているが、診療所では追い付かず

また、病院・診療所別に見ると、次のような状況です。病院では、入院外の請求件数減が目立ちますが、単価の上昇(1件当たり、1日当たり)により、請求金額は前年同月より若干の増加を維持できています。しかし、診療所では単価増が追い付かず、請求金額も減少してしまいました。

【病院】
▽医科計:935万6340件(同7.8%減)、2085万3188日(同6.2%減)、600億9731万点(同1.5%増)
▽医科入院:68万1362件(同3.9%減)、832万1589日(同2.9%減)、391億2154万点(同1.8%増)
▽医科入院外:867万4978件(同8.1%減)、1253万1599日(同8.3%減)、209億7577万点(同1.0%増)

▽医科計の診療諸率:▼1件当たり6423点(同10.1%増)、▼1件当たり2.2日(同増減なし)、▼1日当たり2882点(同8.2%増)
▽医科入院の診療諸率:▼1件当たり5万7417点(同6.0%増)、▼1件当たり12.2日(同0.8%増)、▼1日当たり4701点(同4.9%増)
▽医科入院外の診療諸率:▼1件当たり2418点(同9.9%増)、▼1件当たり1.4日(同増減なし)、▼1日当たり1674点(同10.1%増)

【診療所】
▽医科計:3268万9896件(同14.0%減)、4672万5664日(同14.9%減)、301億8138万点(同11.3%減)
▽医科入院:5万9502件(同3.7%減)、32万1956日(同5.7%減)、8億9263万点(同2.1%減)
▽医科入院外:3263万394件(同14.0%減)、4640万3708日(同15.0%減)、292億8874万点(同11.5%減)

▽医科計の診療諸率:▼1件当たり923点(同3.1%増)、▼1件当たり1.4日(同増減なし)、▼1日当たり646点(同16.5%減)
▽医科入院の診療諸率:▼1件当たり1万5002点(同1.7%増)、▼1件当たり5.4日(同1.8%減)、▼1日当たり2773点(同3.9%増)
▽医科入院外の診療諸率:▼1件当たり898点(同2.9%増)、▼1件当たり1.4日(同増減なし)、▼1日当たり631点(同4.0%増)

国立病院等や大学病院、単価増で患者減を補えているが・・・

さらに、病院について経営主体別に見ると、次のような状況にあることが分かりました。
大学病院や国立病院などでは、単価(1日当たり、1件当たり)の増加によって、件数(患者数)の減少を補い、総請求点数の増加が保たれていますが、4月以降、どのように動くのが注目されます。

【国立病院等】
▽医科計:332万8319件(同7.2%減)、669万5677日(同6.3%減)、234億5054万点(同1.0%増)
▽医科入院:25万8257件(同5.7%減)、246万4532日(同4.9%減)、151億7891万点(同0.2%増)
▽医科入院外:307万62件(同7.3%減)、423万1145日(同7.1%減)、82億7163万点(同2.5%増)

▽医科計の診療諸率:▼1件当たり7046点(同8.8%増)、▼1件当たり2.0日(同増減なし)、▼1日当たり3502点(同7.8%増)
▽医科入院の診療諸率:▼1件当たり5万8774点(同6.2%増)、▼1件当たり9.5日(同0.8%増)、▼1日当たり6159点(同5.3%増)
▽医科入院外の診療諸率:▼1件当たり2694点(同10.6%増)、▼1件当たり1.4日(同増減なし)、▼1日当たり1955点(同10.5%増)

【大学病院】
▽医科計:132万3329件(同5.2%減)、259万932日(同4.3%減)、123億6457万点(同5.5%増)
▽医科入院:10万708件(同2.7%減)、96万6255日(同3.0%減)、78億8789万点(同4.4%増)
▽医科入院外:122万2621件(同5.4%減)、162万4677日(同5.0%減)、44億7668万点(同7.5%増)

▽医科計の診療諸率:▼1件当たり9344点(同11.3%増)、▼1件当たり2.0日(同5.3%増)、▼1日当たり4772点(同10.2%増)
▽医科入院の診療諸率:▼1件当たり7万8324点(同7.3%増)、▼1件当たり9.6日(同0.8%増)、▼1日当たり8163点(同7.6%増)
▽医科入院外の診療諸率:▼1件当たり3662点(同13.6%増)、▼1件当たり1.3日(同増減なし)、▼1日当たり2755点(同13.1%増)

【法人病院】
▽医科計:463万5671件(同8.8%減)、1140万1806日(同6.5%減)、240億4749万点(同0.2%増)
▽医科入院:31万8833件(同2.8%減)、482万5841日(同1.9%減)、159億2029万点(同2.2%増)
▽医科入院外:431万6838件(同9.2%減)、657万5965日(同9.6%減)、81億2720万点(同3.5%減)

▽医科計の診療諸率:▼1件当たり5187点(同9.8%増)、▼1件当たり2.5日(同4.2%増)、▼1日当たり2109点(同7.1%増)
▽医科入院の診療諸率:▼1件当たり4万9933点(同5.2%増)、▼1件当たり15.1日(同0.7%増)、▼1日当たり3299点(同4.2%増)
▽医科入院外の診療諸率:▼1件当たり1883点(同6.3%増)、▼1件当たり1.5日(同増減なし)、▼1日当たり1236点(同6.7%増)

【個人病院】
▽医科計:6万9021件(同18.6%減)、16万4773日(同14.3%減)、2億3471万点(同11.9%減)
▽医科入院:3564件(同12.1%減)、6万4961日(同6.5%減)、1億3445万点(同6.5%減)
▽医科入院外:6万5457件(同19.0%減)、9万9812日(同18.8%減)、1億26万点(同18.2%増)

▽医科計の診療諸率:▼1件当たり3401点(同8.3%増)、▼1件当たり2.4日(同4.3%増)、▼1日当たり1424点(同2.9%増)
▽医科入院の診療諸率:▼1件当たり3万7724点(同6.3%増)、▼1件当たり18.2日(同6.4%増)、▼1日当たり2070点(同増減なし)
▽医科入院外の診療諸率:▼1件当たり1532点(同1.1%増)、▼1件当たり1.5日(同増減なし)、▼1日当たり1005点(同0.8%増)

在院日数短縮とともに、患者減の影響で総日数は大幅減

さらにDPC(急性期入院医療)について見てみると、次のような状況です。

▽総計:47万4443件(同5.7%減)、2355億4087万円(同1.0%増)
▽医科:47万4443件(同5.7%減)、401万4074日(同4.7%減)、300億9238万点(同0.7%増)

やはり日数(総入院日数)の減少が目立ちます。もちろん患者減だけでなく、在院日数減の要素もあると考えられますが、件数減(患者減)が同時に生じていることから、やはり「新型コロナウイルス感染症による予定入院減の影響が大きい」と考えることができるでしょう。

今後の「4月診療分以降の請求データ」にも注目が集まります。



ぽんすけ2020

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新型ウイルス対策、WAMの資金貸付の強化や診療報酬等の柔軟対応の周知徹底を―日病・相澤会長
新型コロナ対応、緊急開設医療機関で「届け出月からの基本診療料算定」、大病院で「電話での外来診療料算定」可能―厚労省
新型コロナ患者増加状況踏まえ、一般医療機関での外来診療、一般病院の一般病床での入院医療を段階的に進める―厚労省
新型コロナ感染対策のための電話等による診療や薬剤処方、【電話等再診料】や【処方箋料】を算定―厚労省
基礎疾患持つ患者の新型コロナ感染避けるため、電話等による診療・処方、処方箋のFAX送信ルール明確化―厚労省
公立病院における新型コロナ感染症への医療提供体制の充実を要請―高市総務相
「互いに手を伸ばせば届く距離で、多くの人が会話等で一定時間以上続く」環境が新型コロナ感染リスクを高める―厚労省専門家会議
新型ウイルス感染拡大防止に向け、イベント開催の必要性検討、「社員等が休みやすい環境」整備を―加藤厚労相
新型コロナウイルス感染に関する相談者・受診者増に対応するため、相談センターや特別外来の体制等充実を
新型コロナウイルス患者等の受け入れ等で診療報酬の施設基準等満たさずとも、当面は変更届け出等は不要―厚労省
37.5度以上の発熱があり入院が必要な肺炎が疑われる患者、新型コロナウイルス検査の実施を―厚労省
37.5度以上発熱が4日以上続く、倦怠感や呼吸困難がある場合は「帰国者・接触者相談センター」に相談を―厚労省
新型コロナウイル患者の入院医療費は「公費負担」とするなど、治療体制を急ぎ整える―首相官邸
新型コロナウイルス関連での外出自粛患者への診療、往診料や訪問診療料の算定可能―厚生労働省
新型コロナウイルス患者、緊急やむを得ない場合には「感染症病床以外の病床」への搬送・入院も可能―厚労省
新型コロナウイルスの感染疑い例診察する特別外来を設置、相談センターから紹介―厚労省
中国武漢市滞在歴のない「新型コロナウイルスの感染患者」、本邦で初確認―厚労省
本邦でも新型コロナウイルスの感染患者、中国武漢市の滞在歴―厚労省
SARS、MERSと異なる病原体不明肺炎が中国で発生―厚労省



新型コロナ対策、まずPCR検査の拡充を進めるべきではないか―日病・相澤会長
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新型コロナで診療縮小等となる医療機関等への優遇貸付拡充、病院では当初5年「1億円まで無利子」で長期運転資金を融資―厚労省・WAM
新型コロナにより事業縮小や閉鎖を余儀なくされる病院や老健施設に資金融資―福祉医療機構



DPC対象病院、「医療の質向上」と「経営の質向上」とを両立―中医協総会

2021年度介護報酬改定、「複数サービスを包括的・総合的に提供する」仕組みを―社保審・介護給付費分科会(1)