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新専門医制度の臨床研究医コース、11月11日まで異例の2次募集を実施—日本専門医機構・渡辺理事長

2022.10.25.(火)

2021年度からスタートした「新専門医制度の臨床研究医コース」であるが、定員割れが続いており、来年度(2023年度)からの専攻医については定員40名に対し、12名の採用にとどまっている。このため、10月24日から11月11日にかけて「2次募集」を行う—。

また、臨床研修医制度の見直し論議も進めている—。

日本専門医機構の渡辺毅理事長(地域医療振興協会東京北医療センター顧問、福島県立医科大学名誉教授)が10月24日に定例記者会見に臨み、このような考えを明らかにしました。

10月24日に記者会見に臨んだ、日本専門医機構の渡辺毅理事長

2021年度から始まった臨床研究医コース、時間がたっても定員割れ続く

2018年度から「新専門医制度」が全面スタートしました。従前の「専門医が乱立して分かりにくい」「専門医の質が担保されているのか疑問である」という批判に応えるため、新たな専門医資格を取得するためには、▼日本専門医機構・19基本領域学会が作成・認定した研修プログラムを受講し、必要な症例等を経験する▼各基本領域学会が実施する専門医資格試験に合格する▼日本専門医機構から専門医資格を授与される―ことが原則となります。

毎年度1万名近い医師が、新専門医資格取得を目指して研修プログラムを受講し、近く新専門医制度下での「初の専門医」が誕生します。

ところで新専門医制度の枠組みには「研究医養成」の仕組みが存在せず、「我が国の将来の医学水準が低下してしまう」ことが懸念されていました。そこで2021年度から次のような「臨床研究医コース」が設置されています(関連記事はこちらこちらこちらこちらこちら)。

▽通常の専門研修と同様に、臨床研修(初期研修)を修了した医師を対象とし、7年間の臨床研鑽および研究(エフォートの50%以上)に携わる(研修期間は7年間)

▽大学病院等で研鑽する(例えば2年間)中で臨床を学び(主にカリキュラム制となる)、その後、大学院等に進学し、研究に携わる。研究期間中に、First author(主筆)として、SCI(Science Citation Index)論文を2本以上執筆する義務を負う(case reportは除く)

▽研修修了後は、大学等で臨床教官となることなどが考えられる

▽研修期間中は、身分保障がなされ、所属大学病院や大学院等の規定に沿った給与支給を受けられる

臨床研修医コースの概要1(医師専門研修部会1 200717)

臨床研修医コースの概要2(医師専門研修部会2 200717)



しかし「定員40名」のところ、初年度(21年度)は26名、2年度目(21年度)は19名の採用にとどまり、さらに3年度目(22年度)至っては「12名」の採用にとどまっています。



こうした状況を受け、渡辺理事長は「10月21日の理事会で、臨床研究医コースの2次募集を行うことが了承された」旨を明らかにしました。これまでは1回のみの募集であり、異例の取り組みと言えます。10月24日から11月11日までの間に申請を受け付け、審査のうえで11月28日に合否が発表されます。研究医を目指す初期研修修了見込み者であれば、自由に研究医コースへ応募することが可能です。どの程度の応募があり、採用数がどこまで伸びるのか注目が集まります。

臨床研究医コース2次募集スケジュール(日本専門医機構会見 221024)



臨床研究医コースの定員割れが続いている点について、当初は「PR不足」が問題視されましたが、現執行部の間では「制度上の問題」があるのではないかと考えられています。機構では、内部のワーキンググループ(研究医養成に関するワーキンググループ)で「ゼロから制度見直し論議を行う」方針を固め、▼臨床研究医コースの専攻医▼初期研修医や医学生—の声にも耳を傾け、「2024年度からの研修」(来秋(2023年秋)に募集)から何らかの見直しが行われることになりそうです。



なお、臨床研究医コースの採用が完了した後に「一般の専攻医募集」が行われます。厚生労働省医道審議会「医師専門研修部会」での「日本専門医機構・各基本領域学会への要請・意見」(2023年度からの研修実施に向けた定員設定など)の取りまとめに時間がかかっており、「12月上旬から募集を開始し、1月下旬に採用を完了する」というタイトなスケジュールになりそうです(通常より1か月遅れで募集がはじまる)。



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