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新型コロナ「重点医療機関」指定の特定機能病院等、ICUの空床確保補助を43万6000円に引き上げ—厚労省

2020.9.17.(木)

新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる重点医療機関に指定された「特定機能病院」などでは、ICUの空床確保(新型コロナウイルス感染症の重症患者受け入れのため)にかかる補助額を従前の1床1日当たり30万1000円から「43万6000円」に引き上げる—。

また、特定機能病院以外の病院でも、「ECMO(体外式膜型人工肺)による治療を行う患者が延べ3人以上の月」または「人工呼吸器による治療を行う患者が延べ10人以上の月」には、ICUの空床確保補助額を同じく「43万6000円」に引き上げる—。

さらに、重点医療機関では、一般病棟等の空床確保補助額についても従前より手厚い補助を行う―。

厚生労働省は9月15日に事務連絡「『新型コロナウイルス感染症重点医療機関及び新型コロナウイルス感染症疑い患者受入協力医療機関について』の改正について」を示し、こうした考えを明確にしました(厚労省のサイトはこちら)。

重点医療機関の指定された特定機能病院のICUなどについて、空床確保をした場合の補助を引き上げる

重点医療機関の特定機能病院等では一般病棟の空床確保補助を7万4000円に

新型コロナウイルス感染症は秋冬に再燃する可能性も高く、季節性インフルエンザとの並走も予想されることから、「感染拡大防止策の徹底」や「医療提供体制の確保」などが依然として非常に重要な点に変わりはありません。

医療提供体制に関しては、▼診療報酬上の対応(例えば、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる専用病床を確保したICU等で入院料を3倍にする呼吸不全管理が必要な中等症IIの患者を受け入れた場合に救急医療管理加算の5倍相当点数を認めるなど)▼「空床確保」への補助(関連記事はこちら(2次補正で補助を拡充)こちら(1次補正)))―などを実施していますが、患者減(「予定手術・予定入院」の延期、患者の受診抑制、衛生面の向上、軽症患者の受診適正化など)を補うには至っていません。
【新型コロナウイルス感染症の病院経営への影響調査等の関連記事】
●GHC分析6月 5月4月3月
●支払基金データ5月4月3月
●日病・全日病・医法協調査7月調査第1四半期追加報告最終報告速報
●全自病調査5月分調査4月分調査



こうした状況を受けて政府は、9月15日の閣議で、予備費(憲法第87条「予見し難い予算の不足に充てるため、国会の議決に基いて予備費を設け、内閣の責任でこれを支出することができる」)を用いて新型コロナウイルス感染症対策をさらに進める旨を決定。その一環として、重点医療機関等における「病床確保」に対する補助額の上積みを行っています。

新型コロナウイルス感染症患者への適切な医療提供体制を確保するために、国は各都道府県において▼即座に感染患者を受け入れられる病床(即応病床)▼通常は一般患者の受け入れを行い、都道府県の要請を受けて感染患者を受け入れ準備に取り組む病床(準備病床)▼重症化リスクの低い無症状・軽症患者を受け入れる宿泊療養施設―などを重症度別に整備していく方針を提示しています。即応病床では、事実上「空床としておく」ことが求められますが、これは病院にとって大きな経営的打撃となってしまいます。

このための補助(空床確保の場合の補助)が従前より行われてきていますが、さらに今般の予備費活用により、▼特定機能病院や重症患者を多く受け入れる病院の区分を設け、より手厚い補助を行う▼重点医療機関の補助を強力医療機関よりも手厚くする(ICUや一般病棟についてより手厚い補助を行う)—などとしています。

【重点医療機関である「特定機能病院」等】
●稼働病床の病床確保料の上限額
▽ICU:1床・1日当たり43万6000円(従前は30万1000円であったので、13万5000円の引き上げ)
▽HCU:1床・1日当たり21万1000円(従前と同じ)
▽その他の病床:1床・1日当たり7万4000円(従前は5万2000円であったので、2万2000円の引き上げ)

●休止病床の病床確保料の上限額
▽ICU:1床・1日当たり43万6000円(従前は30万1000円であったので、13万5000円の引き上げ)
▽HCU:1床・1日当たり21万1000円(従前と同じ)
▽療養病床:1床・1日当たり1万6000円(従前と同じ)
▽その他の病床:1床・1日当たり7万4000円(従前は5万2000円であったので、2万2000円の引き上げ)

ここで「特定機能病院等」とは、▼特定機能病院▼特定機能病院と同程度に新型コロナウイルス感染症の重症患者を受け入れている医療機関(ECMO(体外式膜型人工肺)による治療を行う患者が延べ3人以上の月、または、人工呼吸器による治療を行う患者が延べ10人以上の月)―とされました。特定機能病院以外の一般病院では、ECMO患者・人工呼吸器患者を多く受け入れた場合に、手厚い補助が受けられることになります。



【重点医療機関である一般病院】
●稼働病床の病床確保料の上限額
▽ICU:1床・1日当たり30万1000円(従前と同じ)
▽HCU:1床・1日当たり21万1000円(従前と同じ)
▽その他の病床:1床・1日当たり7万1000円(従前は5万2000円であったので、1万9000円の引き上げ)

●休止病床の病床確保料の上限額
▽ICU:1床・1日当たり30万1000円(従前と同じ)
▽HCU:1床・1日当たり21万1000円(従前と同じ)
▽療養病床:1床・1日当たり1万6000円(従前と同じ)
▽その他の病床:1床・1日当たり7万1000円(従前は5万2000円であったので、1万9000円の引き上げ)



【協力医療機関】
●稼働病床の病床確保料の上限額
▽ICU:1床・1日当たり30万1000円(従前と同じ)
▽HCU:1床・1日当たり21万1000円(従前と同じ)
▽その他の病床:1床・1日当たり5万2000円(従前と同じ)

●休止病床の病床確保料の上限額
▽ICU:1床・1日当たり30万1000円(従前と同じ)
▽HCU:1床・1日当たり21万1000円(従前と同じ)
▽療養病床:1床・1日当たり1万6000円(従前と同じ)
▽その他の病床:1床・1日当たり5万2000円(従前と同じ)



ちなみに、重点医療機関以外の病院が空床確保を行った場合には、従前どおりICU:9万7000円、重症者・中等症者病床:4万1000円、その他:1万6000円の補助が行われています。

なお、すでにお伝えしているとおり診療報酬上の臨時特例として「呼吸不全管理が必要な中等症II患者を受け入れる一般病棟等において、【救急医療管理加算1】の5倍相当点数(4750点)を算定可能とする」との措置も行われています(これも今般の予備費活用の一環であり、一般病棟の支援を手厚くするものと言える)。

【更新履歴】「特定機能病院以外の一般病院では、ECMO患者・人工呼吸器患者を多く受け入れた場合に、時限的に暦月単位で手厚い補助が受けられる」と記載していましたが、9月28日付のQ&Aで「それ以外の月も手厚い補助が受けられる」旨が示されました。お詫びして訂正いたします。記事は訂正済です。



ぽんすけ2020 MW_GHC_logo

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新型コロナ感染疑いでも、「生命が危険な状態にある」などの救急患者は速やかな受け入れを―厚労省
新型コロナ重症者受け入れた場合、救命救急入院料や特定集中治療室管理料を2倍+αに―中医協・総会
新型コロナ重症者対応、臨時に「ICU点数増」「ICU以外での特定集中治療室管理料等算定」など認めよ―集中治療医学会・救急医学会・日病
新型コロナ対策、看護職への危険手当と代替職員確保を実施せよ―日看協
がん患者、透析患者、妊産婦や小児などが新型コロナに感染した場合の医療提供体制を早急に整備―厚労省
サージカルマスクやゴーグルなどの防護具、洗浄・消毒のうえ同一品を複数患者診察等に再利用可能―厚労省
新型コロナ対策、地域の医療提供体制や緊急性など総合的に判断し「予定手術の延期」考慮を―日本外科学会
新型コロナ感染・疑い患者への外来診療を評価する【院内トリアージ実施料】、再来患者でも算定可―厚労省
新型コロナで全国の病院外来制限10.4%、停止0.8%、通常稼働は病院外来88.8%、病院入院91.2%―厚労省・内閣官房
新型コロナ対応、N95マスクは滅菌により2回までの再利用等が可能―厚労省
新型コロナで入院するまでの「自宅待機者」にも医療的フォローアップを、宿泊・自宅療養では感染拡大防止策徹底を―厚労省
新型コロナ対策、臨時特例的に電話等での初診を認め、214点に設定―厚労省
新型コロナ検査の保険適用に関し、新たな全自動検査機器を4月7日から保険適用―厚労省
新型コロナ軽症等患者の宿泊療養、急性増悪の可能性あり「SpO2低下」に注意を―厚労省
新型コロナ対策、病床確保や人工呼吸器・ECMO整備費等を支援する「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」創設―2020年度補正予算案
新型コロナ対応に医療資源を重点化するため、白内障や低悪性度がん手術などは「延期」要請を―厚労省
新型コロナ緊急事態宣言の実効性高めるため、医療物資調達や感染患者受け入れる医療機関への財政支援を―全国知事会
新型コロナ対策で総額108兆円超の緊急経済対策、病床や人工呼吸器・ECMOの確保、オンライン診療の臨時拡大など推進
新型コロナ対策の基本的対処方針を緊急事態宣言踏まえ改訂、「3つの密」を避け、医療提供体制を強化
新型コロナ疑い患者の外来診療で【院内トリアージ実施料】、新型コロナ感染患者の入院医療で【救急医療管理加算】等の算定認める―中医協総会
新型コロナへのBCG有効性は未確認、ゼロ歳時へのBCG接種に問題が生じないよう優先供給を―小児科学会・ワクチン学会
新型コロナ軽症者等の宿泊療養でホテル代・食事代は不要、宿泊・自宅療養のいずれも医療従事者が健康管理―厚労省
新型コロナウイルス感染症、高齢者やLDH高値者で生存率低く、出血合併症に留意したECMO早期実施が重要
日本集中治療医学会と日本麻酔科学会が共同し、新型コロナ患者管理の情報共有や呼吸不全患者管理トレーニング、ICU飽和状態対策など推進
医療機関スタッフが新型コロナ感染等で出勤できず、一時的に施設基準を満たせずとも、変更届を行わず従前の診療報酬を算定して良い―厚労省
新型コロナ検査の保険適用に関し、検査キット等の考えを2020年度改定の中で明確化―厚労省
新型コロナ陽性でも、軽症者・無症状者は「宿泊療養・自宅療養」の対象に―厚労省
新型コロナ感染防止のため、臨時・特例的に「初診からのオンライン診療」認める―オンライン診療指針見直し検討会
新型コロナウイルスを迅速に検出する機器、国立国際医療研究センター病院など16施設に配置―経産省
医療従事者の新型コロナ感染、必要性を認めた場合には積極的に検査実施を―厚労省
新型コロナ検査の保険適用に関し、体外診断用医薬品や検査キット等の考えをさらに明確化―厚労省
新型コロナ感染防止のための電話等用いた診療、「情報通信機器を用いる医学管理料」算定の考え明確化―厚労省
新型コロナウイルス検査の保険適用踏まえ、検査キット等の考えをさらに明確化―厚労省
各都道府県で「新型コロナウイルス感染症患者を重点的に受け入れる医療機関」設定など早急に進めよ―厚労省

各都道府県に「新型コロナ感染患者の診療拠点となる公立・公的病院」を設置せよ―四病協
新型コロナ対策の臨時特例的なオンライン診療の拡大、診療報酬上も「柔軟な対応」を認める―厚労省
新型コロナ感染避けるため、慢性疾患患者の「予測される症状変化に対する医薬品」処方を電話等で可能に―厚労省

新型コロナウイルス検査の保険適用を踏まえ、検査キット等を明確化―厚労省
新型コロナ感染防ぐため、在宅自己注射する患者等への「電話等での指導や衛生材料等支給」認める―厚労省
新型コロナ感染予防のため全医療機関外来で標準予防策を講じ、新型コロナ患者診療では必要な装備着用を―厚労省
新型コロナ感染防止のため、「オンライン診療・医薬品処方が可能な範囲」を特例的・臨時的に拡大―オンライン診療指針見直し検討会

公立・公的病院等の再編・統合に向けた再検証、新型コロナ受け事実上の期限延長―厚労省
新型コロナウイルス検査の保険適用を踏まえ、診療報酬の疑義解釈を提示―厚労省

新型コロナ感染疑い患者、院内で移動型エックス線装置を用いたエックス線撮影を認める―厚労省
新型コロナウイルス検出のためのPCR検査、3月6日から保険適用―厚労省
新型ウイルス対策、WAMの資金貸付の強化や診療報酬等の柔軟対応の周知徹底を―日病・相澤会長
新型コロナ対応、緊急開設医療機関で「届け出月からの基本診療料算定」、大病院で「電話での外来診療料算定」可能―厚労省
新型コロナ患者増加状況踏まえ、一般医療機関での外来診療、一般病院の一般病床での入院医療を段階的に進める―厚労省
新型コロナ感染対策のための電話等による診療や薬剤処方、【電話等再診料】や【処方箋料】を算定―厚労省
基礎疾患持つ患者の新型コロナ感染避けるため、電話等による診療・処方、処方箋のFAX送信ルール明確化―厚労省
公立病院における新型コロナ感染症への医療提供体制の充実を要請―高市総務相
「互いに手を伸ばせば届く距離で、多くの人が会話等で一定時間以上続く」環境が新型コロナ感染リスクを高める―厚労省専門家会議
新型ウイルス感染拡大防止に向け、イベント開催の必要性検討、「社員等が休みやすい環境」整備を―加藤厚労相
新型コロナウイルス感染に関する相談者・受診者増に対応するため、相談センターや特別外来の体制等充実を
新型コロナウイルス患者等の受け入れ等で診療報酬の施設基準等満たさずとも、当面は変更届け出等は不要―厚労省
37.5度以上の発熱があり入院が必要な肺炎が疑われる患者、新型コロナウイルス検査の実施を―厚労省
37.5度以上発熱が4日以上続く、倦怠感や呼吸困難がある場合は「帰国者・接触者相談センター」に相談を―厚労省
新型コロナウイル患者の入院医療費は「公費負担」とするなど、治療体制を急ぎ整える―首相官邸
新型コロナウイルス関連での外出自粛患者への診療、往診料や訪問診療料の算定可能―厚生労働省
新型コロナウイルス患者、緊急やむを得ない場合には「感染症病床以外の病床」への搬送・入院も可能―厚労省
新型コロナウイルスの感染疑い例診察する特別外来を設置、相談センターから紹介―厚労省
中国武漢市滞在歴のない「新型コロナウイルスの感染患者」、本邦で初確認―厚労省
本邦でも新型コロナウイルスの感染患者、中国武漢市の滞在歴―厚労省
SARS、MERSと異なる病原体不明肺炎が中国で発生―厚労省



新型コロナ対策、まずPCR検査の拡充を進めるべきではないか―日病・相澤会長
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新型コロナで診療縮小等となる医療機関等への優遇貸付拡充、病院では当初5年「1億円まで無利子」で長期運転資金を融資―厚労省・WAM
新型コロナにより事業縮小や閉鎖を余儀なくされる病院や老健施設に資金融資―福祉医療機構



DPC対象病院、「医療の質向上」と「経営の質向上」とを両立―中医協総会

2021年度介護報酬改定、「複数サービスを包括的・総合的に提供する」仕組みを―社保審・介護給付費分科会(1)
新型コロナに対応する医療機関等スタッフへの慰労金、新型コロナ患者の診療日以降も勤務するスタッフに手厚く—厚労省



東京都における新型コロナ患者の急増、「4月時点と状況は異なり、医療提供体制は切羽詰まった状況ではない」—全日病・猪口会長