インフルエンザ予防接種、高齢者は10月1日から、基礎疾患保有者や乳幼児、妊婦は10月26日から実施を—厚労省
2020.9.15.(火)
今秋冬には新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザとが並走する可能性がある。季節性インフルエンザのワクチンについて過去最大量を確保しているが、高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患保有者、医療従事者がワクチン接種の機会を逃さないようにする必要がある—。
厚生労働省は9月11日に事務連絡「今冬のインフルエンザワクチンの優先的な接種対象者への呼びかけについて」を示し、こうした点への留意を呼びかけました(厚労省のサイトはこちら(事務連絡本文)とこちら(医療機関等向けのリーフレット))。
ハイリスク者がワクチン接種機会を逃さないように呼び掛け、予防接種は強制ではない
今秋冬には、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスとが「並走」することが予想されます。
厚労省は9月9日の通知「季節性インフルエンザワクチンの供給について」の中で、今冬には約3178万本のインフルエンザワクチンを確保できる見込みを発表。これは、▼昨年(2019年)の確保量に比べて7%増▼昨年(2019年)の使用量(過去最大)に比べて12%増―となり、4価ワクチンを導入した2015年度以降最大の供給量となるものの、インフルエンザワクチンへのニーズが高まり、逼迫してしまう可能性も考えられます。
この点、まったくの自由に予防接種を受けられることとした場合には、予防接種が真に必要なハイリスク者(高齢者、乳幼児、妊婦等)にワクチンが行き届かなくなってしまいかねません。そこで、厚労省は予防接種法の規定や日本感染症学会の提言などを踏まえ、次のようにインフルエンザワクチンの優先的接種の呼びかけ対象を定め、「インフルエンザワクチン接種の機会を逃さない」ように求めています(あくまで「早めの接種を呼びかける」ものである)。
なお、呼びかけ対象者は「必ず予防接種を受けなければならない」ものでもなく、呼びかけ対象者以外への予防接種が妨げられるものではない点、日程は目安である点などにも留意が必要です。
▽予防接種法に基づく定期接種対象者(65歳以上の高齢者、60-64歳で慢性高度の心・胃・呼吸器機能が不全な者など)で、インフルエンザ予防接種を希望する者
→10月1日から接種実施
▽▼医療従事者▼65歳未満で基礎疾患を持つ者▼妊婦▼乳幼児(生後6か月以上)から小学校2年生の者—で、インフルエンザ予防を希望する者
→10月26日以降に接種
▽それ以外の者
→10月26日以降に接種
あわせて厚労省は、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために、▼いわゆる3密(密閉、密集、密接)を回避する▼接種に当たっては、事前に医療機関に電話で予約を行う▼手洗い、咳エチケットなどを実施する▼定期的な清掃、十分な換気などを行う—ことを、国民や医療従事者に要請しています。
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新型コロナのPCR検査、発症から9日以内であれば「唾液」を検体としてよい―厚労省
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新型コロナの次なる波に備え、「重症度別の医療提供体制」を確保せよ―新型コロナ専門家会議
新型コロナの影響、東京都所在病院にとりわけ大きなダメージ、医業利益率はマイナス30%近い―日病・全日病・医法協
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新型コロナ疑い患者の外来診療で【院内トリアージ実施料】、新型コロナ感染患者の入院医療で【救急医療管理加算】等の算定認める―中医協総会
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新型コロナ軽症者等の宿泊療養でホテル代・食事代は不要、宿泊・自宅療養のいずれも医療従事者が健康管理―厚労省
新型コロナウイルス感染症、高齢者やLDH高値者で生存率低く、出血合併症に留意したECMO早期実施が重要
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各都道府県で「新型コロナウイルス感染症患者を重点的に受け入れる医療機関」設定など早急に進めよ―厚労省
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新型コロナウイルス検出のためのPCR検査、3月6日から保険適用―厚労省
新型ウイルス対策、WAMの資金貸付の強化や診療報酬等の柔軟対応の周知徹底を―日病・相澤会長
新型コロナ対応、緊急開設医療機関で「届け出月からの基本診療料算定」、大病院で「電話での外来診療料算定」可能―厚労省
新型コロナ患者増加状況踏まえ、一般医療機関での外来診療、一般病院の一般病床での入院医療を段階的に進める―厚労省
新型コロナ感染対策のための電話等による診療や薬剤処方、【電話等再診料】や【処方箋料】を算定―厚労省
基礎疾患持つ患者の新型コロナ感染避けるため、電話等による診療・処方、処方箋のFAX送信ルール明確化―厚労省
公立病院における新型コロナ感染症への医療提供体制の充実を要請―高市総務相
「互いに手を伸ばせば届く距離で、多くの人が会話等で一定時間以上続く」環境が新型コロナ感染リスクを高める―厚労省専門家会議
新型ウイルス感染拡大防止に向け、イベント開催の必要性検討、「社員等が休みやすい環境」整備を―加藤厚労相
新型コロナウイルス感染に関する相談者・受診者増に対応するため、相談センターや特別外来の体制等充実を
新型コロナウイルス患者等の受け入れ等で診療報酬の施設基準等満たさずとも、当面は変更届け出等は不要―厚労省
37.5度以上の発熱があり入院が必要な肺炎が疑われる患者、新型コロナウイルス検査の実施を―厚労省
37.5度以上発熱が4日以上続く、倦怠感や呼吸困難がある場合は「帰国者・接触者相談センター」に相談を―厚労省
新型コロナウイル患者の入院医療費は「公費負担」とするなど、治療体制を急ぎ整える―首相官邸
新型コロナウイルス関連での外出自粛患者への診療、往診料や訪問診療料の算定可能―厚生労働省
新型コロナウイルス患者、緊急やむを得ない場合には「感染症病床以外の病床」への搬送・入院も可能―厚労省
新型コロナウイルスの感染疑い例診察する特別外来を設置、相談センターから紹介―厚労省
中国武漢市滞在歴のない「新型コロナウイルスの感染患者」、本邦で初確認―厚労省
本邦でも新型コロナウイルスの感染患者、中国武漢市の滞在歴―厚労省
SARS、MERSと異なる病原体不明肺炎が中国で発生―厚労省
新型コロナ対策、まずPCR検査の拡充を進めるべきではないか―日病・相澤会長
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新型コロナで診療縮小等となる医療機関等への優遇貸付拡充、病院では当初5年「1億円まで無利子」で長期運転資金を融資―厚労省・WAM
新型コロナにより事業縮小や閉鎖を余儀なくされる病院や老健施設に資金融資―福祉医療機構
DPC対象病院、「医療の質向上」と「経営の質向上」とを両立―中医協総会
2021年度介護報酬改定、「複数サービスを包括的・総合的に提供する」仕組みを―社保審・介護給付費分科会(1)
新型コロナに対応する医療機関等スタッフへの慰労金、新型コロナ患者の診療日以降も勤務するスタッフに手厚く—厚労省
東京都における新型コロナ患者の急増、「4月時点と状況は異なり、医療提供体制は切羽詰まった状況ではない」—全日病・猪口会長