「リハビリ、栄養管理、口腔管理の一体的実施」を診療報酬でも強力に推進、医療・介護間のリハビリ・栄養情報共有が重要—中医協総会(3)
2023.12.4.(月)
2024年度の診療報酬改定の重要ポイントの1つである「リハビリ、栄養管理、口腔管理の一体的実施」を診療報酬でも強力に進めていく。その際、医療・介護間での「リハビリや栄養関連情報の共有」を診療報酬・介護報酬の両面で進めていくことが重要である—。
12月1日に開催された中央社会保険医療協議会・総会では、こうした議論も行われています(同日の薬価・材料価格調査結果に関する記事はこちら、医療DX推進に関する記事はこちら)。同日にはほかに「小児・周産期」「長期収載品の患者負担」「医療経済実態調査の評価」といった議論も行われており、これらは別稿で報じます。
目次
疾患別リハビリ料、認知症患者等への対応を手厚く評価すべきか
リハビリの効果は患者の栄養状態に大きく左右され、栄養状態改善のためには「口からの食物摂取」が重要であることが指摘されており(関連記事はこちら)、2024年度は診療報酬、介護報酬等の同時改定が行われることから、厚生労働省保険局医療課の眞鍋馨課長はリハビリ・栄養管理・口腔管理の一体的実施を報酬面でも強く推進していく考えを表明。中医協に(1)リハビリ(2)栄養管理(3)口腔管理(4)急性期入院医療における栄養・口腔の管理—などをどう進めていくべきかの議論を要請しました。
まず(1)のリハビリについては【疾患別リハビリテーション料】の見直しが論点にあがっています。
2006年度にリハビリの評価が▼心大血管疾患等▼脳血管疾患等▼運動器▼呼吸器—の「疾患別」に整理され、順次「早期からのリハビリ効果に着目した早期加算、初期加算の設定」「廃用症候群の特性を踏まえたリハビリ料の設定」「リハビリデータ提出の評価」などが行われ、医療機関における急性期・回復期リハビリの充実が図られてきています。
2024年度改定でもリハビリの充実が目指されますが、眞鍋医療課長は▼「ADLが低い」「認知症が重症である」といった患者▼「ICU用の重症度、医療・看護必要度A項目」に該当する患者—への疾患別リハビリでは、「複数人による訓練提供」や「医師・看護師等の情報共有など『訓練提供』時間以外に10分以上の時間を要する」度合が高い(つまり手間・コストがかかっている)ことに着目しました。
こうした患者にこそ適切なリハビリ提供を行い、機能回復を図ることが強く求められるため、通常よりも多くなる手間・コストを診療報酬でも評価していくことが重要と考えられます(例えば加算の設定や、高いリハビリ料を算定できる区分設定など)。
この点、診療側の長島公之委員(日本医師会常任理事)からは「一定の手厚い対応が必要な状態の患者へのリハビリを手厚く評価する方向が期待される。もし、こうした患者に十分なリハビリが行われていないとすれば、その原因を十分に分析する必要がある」と訴えましたが、支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は「手厚い対応が必要な患者へのリハビリには、さまざまな手間・コストがかかっている状況は理解できた。しかし、『複数人による訓練提供』は短時間で済んでいるし、また『医師・看護師等の情報共有』などはリハビリ提供に当たって当然に必要となる業務ではないだろうか」と慎重姿勢を見せています。
今後、さらに調整を続けながら評価すべきか否か、評価するとして具体的にどのような内容とするかを詰めていきます。
また、疾患別リハビリにおけるリハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)がそれぞれどのようなケアを提供しているのかをより正確に把握するための方策も導入される見込みです。松本委員は、将来に向けて「疾患別リハビリ料を職種別の評価体系にする」ことも検討課題の1つにあげています。具体的な方策としては、例えば「上述したリハビリデータの記載事項に職種別のケア提供追加などを加える」ことなどが思い浮かびますが、データ提出は本年(2023年)10月5位置時点で52医療機関にとどまっており、「データ提出の普及・推進」も課題の1つとなります。
医療・介護間のリハ情報共有に向けて、リハビリの通則に「リハ情報提供」を記載へ
またリハビリについては「医療・介護間で情報共有が上手く進んでいない」という課題が浮上しています。
例えば、▼医療保険でのリハ(疾患別リハ)→介護保険のリハがシームレスに行われることが効果的であるものの、疾患別リハ計画書を入手しているケースは介護保険リハの利用者ベースで44%にとどまっている▼介護保険リハビリ利用者の28%について、リハビリ提供者が医療機関における疾患別リハビリテーションの分類を把握していない—ことが分かっています。
こうした事態を解消・改善するために、介護報酬面では▼通所リハビリや訪問リハビリの基本報酬算定要件に、「医療機関のリハ計画書を入手した上で、リハ計画を作成する」旨を加える(つまり義務化)▼「入院医療機関と通所リハ事業所との連携」を進めるために、「通所リハ・訪問リハ事業所の理学療法士等が、入院医療機関における『利用者の退院前カンファレンス』に参加し、退院時共同指導を行う」ことを新たな加算で評価する—といった検討が進められています(関連記事はこちらとこちら)。
眞鍋医療課長は、この介護報酬対応に呼応する形で、診療報酬面でも次のような対応を行ってはどうかと提案しました。
▽医療機関から介護保険事業所等へリハビリ実施計画書を提供することを疾患別リハビリ料の「通則」に位置づける
▽【退院時共同指導料2】(入院中の患者に、当該医療機関の医師、看護師等、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福 祉士が、退院後の在宅療養上必要な説明・指導を、在宅療養担当医療機関の医師や、当該医師の指示を受けた看護師等、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、当該医師の指示を受けた訪問看護ステーションの看護師等、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と共同して行い、文書で情報提供することを評価)の、共同指導参加職種に「老人保健施設、介護医療院などの訪問リハビリ事業所の医師・理学療法士等が参加することが望ましい」旨を明確化する
医療・介護双方で「リハビリの情報連携」を進める提案内容で、支払側の松本委員や診療側の江澤和彦委員(日本医師会常任理事)は強く賛意を示しましたが、診療側の長島委員は「通則にリハビリ実施計画書提供を盛り込めば、正当な理由で情報提供を行えない場合に疾患別リハビリ料を算定できなくなるといった支障が出る。別の方法を考えるべき」との考えを示しました。
この点「医療機関から介護事業所へリハビリ実施計画書を提供できないケースなどは想定できないのではないか」と冷静に見る識者も少なくありません。今後、調整が進められます。
また、障害福祉サービスでのリハビリ推進に向け「医療機関が障害福祉サービスの自立訓練(機能訓練)を提供する際、理学療法士等の人員配置基準や面積などの施設基準について医療機関利用者に支障のない範囲で共用などを認める」方針が概ね了承されています。
がん患者に「術前の呼吸リハビリ提供」が有効
がん患者へのリハビリ提供を評価する【がん患者リハビリテーション料】が2010年度の診療報酬改定で創設され、2020年度改定では、算定対象患者の要件を「疾患等」から「実施される治療等」に見直すなどの改善が図られています(関連記事はこちら)。
ところで、昨今、手術後などのリハビリにとどまらず、手術前からのリハビリ(プレハビリテーション、術前リハビリテーション)の効果に注目が集まっています。例えば、術後合併症の減少、入院日数短縮の効果があることから術前の呼吸リハが診療ガイドラインで推奨され、また、大腸結腸がん、卵巣がん、膵がんへの術前リハビリにより、術後合併症の減少、在院日数の短縮、ADL悪化予防の効果があるとの研究報告もあります。
この点、現在の【呼吸器リハビリ料】でも、「食道がん、胃がん、肝臓がん、咽・喉頭がんなどの手術前後の呼吸訓練を要する者」が算定対象となっていますが、上記の「術前リハビリの有効性」に鑑みて、眞鍋医療課長は「術前の呼吸器リハビリ料の対象となる疾患の明確化」を図ってはどうかと提案し、概ね了承されました。
より多くのがん患者が術前リハビリを受けられる環境が整うと期待されます。
栄養管理、口腔管理の重要性を再確認、診療報酬での評価充実も検討
また(2)の栄養管理に関しては、▼入院時・定期の評価による栄養管理で全死亡率等が低下するなどの効果があるものの、「全患者に栄養スクリーニングを実施している病院」は約8割にとどまる▼入院患者の栄養・摂食嚥下状態を把握できるデータが十分に揃っていない▼医療機関間、医療・介護間での栄養関連情報の共有が十分に進んでいない—という課題があります。
そこで、眞鍋医療課長は「入院患者への適切な栄養管理推進、栄養・摂食嚥下状態の定期的な把握のために、DPCデータ(様式1)の活用などを進める」、「医療機関と介護保険施設の栄養情報連携を推進する」考えを提示。例えば「DPC様式1における栄養関連項目の拡充」や「医療・介護間での栄養関連情報共有を新加算などで評価する」といった方策が考えられそうです。
この点については、「DPC様式1の活用は、まず特別な栄養管理が必要な者(低栄養患者など)から進めるべきである。また医療・介護間の栄養関連情報共有も重要で、管理栄養士間の情報共有を評価すべきである。なお、『入院患者全員への栄養スクリーニングを実施』は、現場の実現可能性も考慮して検討すべき」(診療側の長島委員)、「栄養管理の実施は入院料の通則に規定され、各種入院料の要素として評価されており、栄養管理実施が不十分な病院へは厳しい対応を図る必要がある。医療・介護間の栄養関連情報共有については、リハビリの情報連携と同様に『通則への規定』により進めるべきである」(支払側の松本委員)といった声が出ています。
目指す方向性は同じですが、「加算などでの評価」を求める診療側と、「要件とすべき」と求める支払側との間には一定の温度差があります。今後、具体的な評価方法(新加算?要件化?)を詰めていくことになります。
他方(3)の口腔管理に関しては、▼現在のリハビリ実施計画書に「口腔状態」の記載項目が含まれておらず、情報連携・共有が十分には進みにくい状況になある▼とりわけ回復期リハビリ病棟において「歯科の連携」がADL改善などに効果的である—といった点を踏まえ、例えば「リハビリ実施計画書に「口腔状態」の記載項目追加」や「回復期リハビリ病棟と歯科医療機関との連携を診療報酬で評価する」などの方向に診療側・支払側双方が賛意を示しています。
ADL維持向上等体制加算、どのように充実・改善を図っていくべきか
2024年度診療報酬改定論議の中では、急性期入院医療において「高齢患者が一定期間の安静臥床をすることでADLが低下してしまう、要介護状態が悪化してしまう」ことが問題視されています(いわゆる医原性の寝たきり)。
このため、例えば「介護力、リハビリ力が比較的充実している地域包括ケア病棟での受け入れを促進していく」(関連記事はこちら)ことが検討されるとともに、「急性期病棟における介護力・リハビリ力の向上」も重要な検討課題の1つにあがっています。
後者については、例えば「急性期病棟でも介護福祉士などの配置を評価してはどうか」「ADL維持向上等体制加算の大幅な評価拡充を行ってはどうか」といった様々な意見が出ています。
眞鍋医療課長は、急性期病棟において▼理学療法士等の配置、リハビリ提供の推進▼土日祝日のリハビリ提供▼患者の状態に応じた速やかな食事の提供・変更等を含めた栄養管理の強化▼リハビリ、栄養管理、口腔管理の一体的な運用—をどのように進めるべきかの議論を改めて中医協に要請しました。
この点については、「ADL維持向上等体制加算の評価が低いために、取得状況は極めて低調である(2022年度は95医療機関にとどまる)。評価の充実を図るべき」(診療側の長島委員)、「高度急性期入院医療のリハビリ・栄養管理などは評価が進んでいる(早期離床・リハビリテーション加算、早期栄養介入管理加算)は、急性期病棟での評価はADL維持向上等体制加算にとどまっており、コストに見合った評価へ充実していくことや、疾患別リハビリ料との併算定を認めるなどの見直しが必要がある。なお、急性期患者の状態が改善すれば、後方病床へ転院状況なども変わっていく(ADL状態の良い患者等の回復期リハビリ病棟入院などが増加する)。その点も総合的考えていくべきである」(診療側の太田圭洋委員:日本医療法人協会副会長)、「ADL維持向上等体制加算の根本的な見直しが必要であろう。また栄養管理については管理栄養士に、まず役割をしっかり果たしてもらうことが必要である」(支払側の松本委員)などの声が出ています。
例えばADL維持向上等体制加算については「見直すべき」との声が診療・支払双方から出ており、今後、具体的な見直し内容を詰めていくことになります。どういった視点での見直しが行われるのか、注目が集まります。
【関連記事】
医療機関等のサイバーセキュリティ対策を「加算などで評価」すべきか、「加算など設けず義務化」すべきか—中医協総会(2)
医薬品は6.0%、材料は2.5%の価格乖離、「薬価の実勢価格改定」全体で1150億円程度の国費縮減可能では―中医協総会(1)
「長期収載品と後発品との価格差の一部」の選定療養(患者負担)化、医療上の必要性や後発品供給への配慮も必要—社保審・医療保険部会
敷地内薬局への個別対応はせず、敷地内薬局を持つ薬局グループ全体で低い調剤基本料を設定してはどうか—中医協総会(2)
「認知症入院患者等の身体拘束最小化」「かかりつけ医の認知症対応力の底上げ」など、診療報酬でどう進めるべきか—中医協総会(1)
がん患者・非がん患者・小児患者の特性を踏まえた「身体的苦痛・精神的苦痛の緩和」を診療報酬でもさらに推進―中医協総会(4)
「長期収載品と後発品との価格差の一部」を患者負担(選定療養)に、対象薬剤や自己負担水準などをどう考えるか―中医協総会(3)
データ数が少ない・適切なデータ提出できない病院はDPCから退出へ、入院期間Iでコスト回収できる新点数ルールを検討―中医協総会(2)
2022年度の前回診療報酬改定後に一般病院経営は「悪化、大きな医業赤字」、無床クリニックは「改善、大きな医業黒字」—中医協総会(1)
後発医薬品の供給不安が続く中で「後発品の使用促進」をどう図るか、バイオ医薬品の使用促進に向けた報酬を充実―中医協総会(2)
療養病棟の医療区分を細分化、「リハビリの上限設定、中心静脈栄養の評価制限」などをどう考えるべきか―中医協総会(1)
2プログラム医療機器「どのような点を、どのように評価するのか」明確化、医療上必要な医療機器の価格下支えルールを検討―中医協・材料部会
安定供給に注力するメーカーの後発品を「価格下支え」などで評価、多品目少量生産解消を目指した後発品薬価対応も―中医協・薬価専門部会
診療所の良好な経営状況に鑑み、2024年度診療報酬改定では「診療所は5.5%のマイナス改定」が妥当!―財政審建議
認知症治療薬「レケンビ」(レカネマブ)、通常ルールで薬価算定し、薬価基準収載後の「特別の薬価調整」は販売実績踏まえて判断—中医協
「不妊治療の保険適用」は効果をあげているが「年齢・回数制限の見直し」求める声も、凍結胚の維持管理期間を延長してはどうか—中医協総会
地域医療体制確保加算について支払側が廃止を求めるが診療側が猛反発、勤務間インターバルを報酬要件に盛り込むべきか—中医協総会(3)
回復期リハビリ病棟での運動器リハビリ算定上限をどう考えるか、身体拘束ゼロにどう取り組んでいくべきか—中医協総会(2)
地域包括ケア病棟、救急患者の受け入れ・介護サービス等との連携などさらに強化、入院料逓減制は意見割れる—中医協総会(1)
入院時食事療養費の「患者の自己負担」部分引き上げ、中医協でも賛意示される—中医協総会(2)
「優れた医薬品を早くいち日本で保険適用してもらう」ためのインセンティブ新設、補正加算も改善へ―中医協・薬価専門部会
「長期収載品と後発品との価格差の一部」を選定療養(患者負担)へ、簡易なオンライン資格確認も導入進める—社保審・医療保険部会(2)
「外来管理加算の廃止」の支払側提案に、診療側委員は猛反発、「かかりつけ医機能」の診療報酬評価をどう考えるか—中医協総会(1)
入院時食事療養費、昨今の食材費急騰を踏まえて「患者の自己負担」部分を引き上げへ—社保審・医療保険部会(1)
初診からの向精神薬処方など「不適切なオンライン診療」を是正、D to Pwith N・D to Pwith Dを適切に推進—中医協総会(2)
一般病棟用の看護必要度(救急搬送後の入院やB項目)をどう見直すべきか、急性期一般1の在院日数要件を短縮すべきか—中医協総会(1)
診療所経営は極めて良好、2024年度改定で診療所点数を適正化し「看護職員等の処遇改善」財源を生み出せ―財政審
「医療人材の賃金アップ」を診療報酬で手当てすべきか、するとして「医療現場の柔軟対応」を可能な仕組みとすべきでは—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定では「医療人材の確保」を重点課題に据える、国保の賦課限度額を106万円に引き上げ—社保審・医療保険部会
2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)
「医薬品の安定供給」に力を入れる製薬メーカーの医薬品、薬価でも高い評価を設定すべきだが・・・―中医協・薬価専門部会
医療従事者の給与アップ財源を「診療報酬引き上げ」に求めるか、「医療機関内の財源配分」(高給職種→低い給与職種)に求めるか—中医協総会
深刻化するドラッグ・ラグ/ロスの解消や小児用医薬品開発に向け、専門家の研究結果も踏まえた薬価上の対応を検討―中医協・薬価専門部会
訪問看護の機能強化と同時に不適切事例の適正化・効率的なサービス提供も進めよ、退院当日の複数回訪問看護も適切に評価—中医協総会(2)
「意味のある医療・介護連携」が重要、「サービス担当者会議への出席」などを機能強化加算等の要件に据えるべきか—中医協総会(1)
優れた新薬の薬価を支える新薬創出等加算、企業要件や品目要件、加算の計算式、累積控除時期をどう考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
医師少数区域等の脳卒中患者へ、迅速にtPA静脈注射療法・血栓回収療法を実施可能とする診療報酬上の手当てを検討—中医協総会(2)
安全で良質な「外来がん化学療法」に向け基準等作成を義務化するか、急性期充実体制加算に外来化学療法実績を求めるか—中医協総会(1)
2024診療報酬改定、救急医療管理加算の基準・急性期病棟での高齢者対応・看護必要度B項目などが重要論点—入院・外来医療分科会(2)
看護職員処遇改善、「独自の+α」を行う病院もある、6割超の病院で看護職「以外」の処遇改善も実行―入院・外来医療分科会(1)
勤務医の労働時間上限規制が2024年度から厳格される中、「救急医療体制の確保」が極めて重大な課題となる―入院・外来医療分科会(3)
「データ数が少ない」「適切なデータ提出が行えない」病院は、DPC制度からの退出を求めてはどうか―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「看護必要度B項目の廃止」を検討、A項目の呼吸ケア・創傷処置等なども見直しへ―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価が低いと判断された医薬品・医療機器、「費用対効果評価が対照技術と等しくなる」まで価格を下げるべきか―中医協
「要介護度が高い在宅患者への訪問診療の評価引き上げ」「高齢者施設への極めて頻回な訪問診療の評価適正化」など検討—中医協総会
2024年度診療報酬改定の基本方針論議続く、物価高騰対応の必要性言及を医療提供サイドは高く評価するが、費用負担者は効率化を強く要請
地域包括ケア病棟への入院料逓減制、障害者施設等での施設基準明確化、提出データ評価加算の要件見直しなど検討―入院・外来医療分科会(3)
2024年度診療報酬改定、「高齢者の救急搬送等」にどう対応すべきか、「かかりつけ医機能」をどう報酬で評価すべきか—中医協(2)
「日本国民に必要な医薬品でもドラッグラグ・ロス、高い薬価を設定し、それが維持される仕組みが必要」と医薬品団体―中医協・薬価専門部会
医療機器等のチャレンジ申請、「保険適用後にも一定の期間」申請可能に―中医協・材料部会
「働きながらがん治療を継続できる」環境整備に向け、化学療法の外来移行、栄養指導等を強力に推進―入院・外来医療分科会(3)
回復期リハ病棟での栄養・口腔管理推進、療養病棟の医療区分細分化、入院全般での身体拘束ゼロ等などが重要論点―入院・外来医療分科会(2)
「患者本位の医療実現」「個々の患者に相応しい療養環境」など考え、看護必要度や平均在院日数などを見直し―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価に基づく価格調整をより広範囲にすべきか、介護費用削減効果を医薬品・医療機器の価格に反映させるべきか―中医協
コロナ診療報酬特例、コロナ感染拡大の状況・医療現場の効率的診療状況踏まえて「点数を引き下げて継続する」方向で調整—中医協総会
医師働き方改革効果あるプログラム医療機器、メーカー側は「加算評価」を求めるも、中医協委員は「理解できない」と反論―中医協・材料部会
診療報酬改定のない年の薬価改定(中間年改定)、医薬品供給やドラッグラグ・ロスへの影響も見ながら在り方を検討―中医協・薬価専門部会
2024年度診療報酬改定に向けて第1ラウンド論議を総括、今後、個別具体的な点数・施設基準に関する第2ラウンド論議へ—中医協総会
医療部会でも2024年度診療報酬改定「基本方針」論議、病院団体が「食事療養費引き上げ」「賃上げの原資確保」を強く要請—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定「基本方針」論議始まる、物価急騰への対応や医療保険制度の持続可能性確保など重視―社保審・医療保険部会(1)
小児薬開発促進のため新薬創出等加算の積極的活用を、企業の予見可能性確保のため市場拡大再算定見直しを―中医協・薬価専門部会
療養病棟の医療区分、「疾患・状態での該当」と「処置での該当」で状況が異なる点踏まえ細分化すべきか―入院・外来医療分科会(4)
「在宅患者の状態悪化→外来受診→地域包括ケア病棟入院」の流れも高く評価し、救急搬送・受け入れ負担軽減を―入院・外来医療分科会(3)
ICU評価は「看護必要度+SOFAスコア」へ、HCU看護必要度から心電図モニタ管理など削除へ―入院・外来医療分科会(2)
看護必要度が「高齢の誤嚥性肺炎等患者の急性期一般1への救急搬送」を促している可能性―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果制度について医薬品業界・医療機器業界から意見聴取、医薬品・機器の各々の特性踏まえた制度改善を―中医協
後発品の価格帯集約ルール、医療上の必要な医薬品の価格を下支えするルールなど、どのように考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
少子化が進展する中で、小児医療・周産期医療について「集約化」と「アクセス確保」とのバランス考慮が極めて重要—中医協総会
2024年度以降の診療報酬改定、実施時期を2か月遅らせ「6月1日施行」とする方針を中医協で固める、薬価改定は4月実施を維持
医薬品を保険適用した後の「効能効果追加」などの評価改善、市場拡大再算定の在り方を継続論議―中医協・薬価専門部会
診療時間短縮などの効果あるプログラム医療機器、特別な評価をすべきか?―中医協・材料部会
感染対策向上加算等、「次なる新興感染症に備えるための医療機関・都道府県の協定」締結進むような見直しを—中医協総会
一部に「歪んだオンライン診療」、適切な形でのオンライン診療推進を目指せ!D to P with Nの量・質の拡充を―入院・外来医療分科会(4)
外来医療の機能分化が2024年度診療報酬改定でも重要テーマ、生活習慣病管理の取得・算定推進に向けた手立ては―入院・外来医療分科会(3)
入退院支援加算について「入院料別の施設基準・算定要件」など検討しては、緊急入院患者の退院支援が重要課題―入院・外来医療分科会(2)
がん化学療法の外来移行、「栄養指導」や「仕事と治療との両立支援」などと一体的・総合的に進めよ―入院・外来医療分科会(1)
高額な医薬品・医療機器など、より迅速かつ適切に費用対効果評価を行える仕組みを目指せ、評価人材の育成も急務―中医協
新薬創出等加算の企業要件には「相当の合理性」あり、ドラッグ・ラグ/ロスで日本国民が被る不利益をまず明確化せよ―中医協・薬価専門部会
在宅医療ニーズの急増に備え「在宅医療の質・量双方の充実」が継続課題!訪問看護師の心身負担増への対応も重要課題—中医協総会
入院医療における「身体拘束の縮小・廃止」のためには「病院長の意識・決断」が非常に重要―入院・外来医療分科会(3)
地域包括ケア病棟、誤嚥性肺炎等の直接入棟患者に「早期から適切なリハビリ」実施すべき―入院・外来医療分科会(2)
総合入院体制加算から急性期充実体制へのシフトで地域医療への影響は?加算取得病院の地域差をどう考えるか―入院・外来医療分科会(1)
「特許期間中の薬価を維持する」仕組み導入などで、日本の医薬品市場の魅力向上を図るべき―中医協・薬価専門部会
乳がん再発リスクなどを検出するプログラム医療機器、メーカーの体制など整い2023年9月から保険適用―中医協総会(2)
高齢患者の急性期入院、入院後のトリアージにより、下り搬送も含めた「適切な病棟での対応」を促進してはどうか—中医協総会(1)
2024年度の薬価・材料価格制度改革論議始まる、医薬品に関する有識者検討会報告書は「あくまで参考診療」—中医協総会(3)
マイナンバーカードの保険証利用が進むほどメリットを実感する者が増えていくため、利用体制整備が最重要—中医協総会(2)
かかりつけ医機能は「地域の医療機関が連携して果たす」べきもの、診療報酬による評価でもこの点を踏まえよ—中医協総会(1)
2024年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉等サービス報酬の同時改定で「医療・介護・障害者福祉の連携強化」目指せ—中医協総会(2)
医師働き方改革サポートする【地域医療体制確保加算】取得病院で、勤務医負担がわずかだが増加している—中医協総会(1)
患者・一般国民の多くはオンライン診療よりも対面診療を希望、かかりつけ医機能評価する診療報酬の取得は低調―入院・外来医療分科会(5)
医師働き方改革のポイントは「薬剤師へのタスク・シフト」、薬剤師確保に向けた診療報酬でのサポートを―入院・外来医療分科会(4)
地域包括ケア病棟で救急患者対応相当程度進む、回復期リハビリ病棟で重症患者受け入れなど進む―入院・外来医療分科会(3)
スーパーICU評価の【重症患者対応体制強化加算】、「看護配置に含めない看護師2名以上配置」等が大きなハードル―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「病床利用率が下がり、在院日数が延伸し、重症患者割合が下がっている」点をどう考えるべきか―入院・外来医療分科会(1)
総合入院体制加算⇒急性期充実体制加算シフトで産科医療等に悪影響?僻地での訪問看護+オンライン診療を推進!—中医協総会
DPC病院は「DPC制度の正しい理解」が極めて重要、制度の周知徹底と合わせ、違反時の「退出勧告」などの対応検討を—中医協総会
2024年度の費用対効果制度改革に向けた論議スタート、まずは現行制度の課題を抽出―中医協
電子カルテ標準化や医療機関のサイバーセキュリティ対策等の医療DX、診療報酬でどうサポートするか—中医協総会
日常診療・介護の中で「人生の最終段階に受けたい・受けたくない医療・介護」の意思決定支援進めよ!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
訪問看護の24時間対応推進には「負担軽減」策が必須!「頻回な訪問看護」提供への工夫を!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
急性期入院医療でも「身体拘束ゼロ」を目指すべきで、認知症対応力向上や情報連携推進が必須要素—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
感染対策向上加算の要件である合同カンファレンス、介護施設等の参加も求めてはどうか—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
要介護高齢者の急性期入院医療、介護・リハ体制が充実した地域包括ケア病棟等中心に提供すべきでは—中医協・介護給付費分科会の意見交換
2024年度の診療報酬に向け、まず第8次医療計画・医師働き方改革・医療DXに関する意見交換を今春より実施—中医協総会
2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)