看護必要度は廃止し「急性期から慢性期までの共通入院評価指標」、基準介護・基準リハの設定を―日慢協・武久会長
2021.12.14.(火)
2022年度の次期診療報酬改定、引き続く24年度・26年度改定で、例えば「急性期から慢性期までの共通した入院医療評価指標」の設定や、「リハビリを入院料に包括し、アウトカムでリハビリの成果を評価する」仕組み、「●対1介護、◆対1リハビリなどの施設基準」設定などを検討せよ―。
日本慢性期医療協会の武久洋三会長は、12月9日の定例記者会見でこのような考えを述べました。
目次
看護必要度は廃止し、「急性期から慢性期までの共通した入院評価指標」設定せよ
2022年度の次期診療報酬改定に向けた論議が、中央社会保険医療協議会を中心に着々と進められています。武久会長はこうした議論の進み具合を見ながら次の7項目について、「こうした点も検討してはどうか」との提言を行いました。2022年度の次期改定はもちろん、さらにその先をも見据えた提言内容です。
(1)重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)
(2)地域包括ケア病棟について
(3)回復期リハビリテーション病棟・リハビリテーション提供体制
(4)療養病床
(5)DPCデータの活用
(6)基準リハ・基準介護の導入、総合診療医の養成
(7)特定看護師のさらなる活用
まず(1)の看護必要度は、主に急性期入院医療・高度急性期入院医療における評価指標として広く活用され、改定の都度に「急性期入院医療が必要な患者をより適切に評価する」視点に立った見直しが行われています。2022年度改定でも、例えば▼A項目における「心電図モニター管理」の妥当性▼C項目の日数の妥当性▼基準値の妥当性—などが論点に浮上しています(関連記事はこちらとこちらとこちらとこちらとこちら)。
とりわけ改善の論点に上がるのは、「何をしたか」という項目の妥当性です。「Xという行為を行っている場合に看護必要度の評価が上がる」という仕組みは、看護必要度を上げるために「必要性の低い患者に対してもX行為を行う」という不適切な事態を誘発しかねません。現行の「心電図モニター管理」や「点滴ライン3本以上管理」についても、「必要性の低い患者に実施されているのではないか?」「それは当該項目が看護必要度に設けられているからではないか?」との指摘が度々なされています。
この点について武久会長は「何をしたか」ではなく「患者がどういった病態にあるか」を評価軸に据えるべきであると指摘。さらにこの考えを推し進め、看護必要度を廃止して「高度急性期・急性期から慢性期に至るまでの、共通した評価指標を新たに設定する」べきであると訴えています。
後述するように、すべての病棟で「DPCデータ」を提出することが可能となり、提出義務が課せられる病棟も拡大されてきていることから、データを活用した「入院医療の共通指標」検討のベースは整ってきています。将来に向けて研究・検討を進めていくことが重要と言えそうです。
また(2)の地域包括ケア病棟については、現在(a)post acute患者、とりわけ「自院の急性期病棟からの転棟患者」受け入れに極端に偏った病棟の評価の在り方(b)地域包括ケア病棟入院料1・3における実績要件の在り方(c)入退院支援の推進—の大きく3つの論点が浮上しています(関連記事はこちらとこちらとこちらとこちら)。
武久会長は、このうち、とりわけ(b)論点について言及しました。地域包括ケア病棟入院料1・3は、▼自宅等からの患者受け入れ▼自宅等からの緊急入院受け入れ▼在宅医療等提供—などの実績が高い200床未満病院の地域包括ケア病棟を評価するもので、入院料2・4に比べて高い点数が設定されています。在宅医療等提供としては、例えば「訪問診療」「自院からの訪問看護」「敷地内訪問看護ステーションからの訪問看護」などの項目が設定され、それぞれに基準値が設定されています。しかし、項目によって「基準値のクリアしやすさ」にバラつきがあるのではないかとの指摘があります。
このうち「自院からの訪問看護」提供などでクリアが難しいようですが、武久会長は「医療保険の訪問看護のみがカウントされ、介護保険の訪問看護提供がカウントされない」点に疑問を示しています。医療保険の訪問看護を提供する病院では、介護保険の訪問看護も提供しているはずです。両者を合わせてカウントしなければ「在宅医療等」の提供実態を把握しきれないのではないか、と武久会長は考えているようです。
リハビリは入院料に包括し、ADL改善の「アウトカム」を評価せよ
一方、(3)の回復期リハビリ病棟に関しては、これまでに▼適切なADLの評価▼管理栄養士の配置推進▼入院料5・6の算定期間制限—などの項目が議論されています(関連記事はこちらとこちらとこちらとこちら)。
回復期リハビリ病棟では「入棟時のADL」と「退棟時のADL」との差(つまりADLの改善度合い)をベースにしたリハビリテーション実績指数が施設基準に盛りまれています。「リハビリテーション実績指数が高い」→「ADLの改善度合いが高い」→「リハビリの質が高い」と判断され、算定可能な点数も高くなります。ただし、この仕組みを逆手にとって「入棟時のADLを不適切に低く見積もっている」病棟があるのではないかと指摘されているのです。
また、リハビリに関して武久会長は、かねてから「運動器リハビリに偏っている。患者の自立を考慮すれば、摂食と排泄の自立を主眼においたリハビリを強化すべきである」と指摘しています。
他方、レセプト審査においては、一部の国保連で、診療報酬点数の算定ルールにない「6単位を上限とする」との独自ルールが設定されていることが指摘されており、武久会長はこの点にも言及。ある国保連では廃用症候群リハについて「原則6単位まで」との独自解釈を通知していることが資料として示されました(点数表・算定ルールでは「原則9単位」まで算定可)。
こうした点を総合的に勘案して「リハビリ料は入院料等に包括し、アウトカム(ADL改善)に対するインセンティブを付与する仕組み」に大幅に変更してはどうかと武久会長は改めて提言しました。どういったリハビリをするかは患者の状態に合わせて医療現場で決すればよく「ADL改善という結果のみで評価せよ」との考えです(関連記事はこちら)。もちろん、この仕組みではクリームスキミング(ADL効果の出にくい患者を忌避してしまう)が生じるリスクが高いため、強力な防止策を同時に設定することが重要です。
また(5)の療養病棟については、従前より「中心静脈栄養の実施」が問題視されています。医療区分2・3の患者割合を高める(療養病棟入院基本料1では80%以上、基本料2では50%以上が施設基準)ために「必要性の低い患者に中心静脈栄養を実施している」のではないかとの指摘です(関連記事はこちらとこちらとこちらとこちら)。
この点について武久会長は「医療区分3に該当させるために中心静脈栄養を実施しているわけではない。水分補給・栄養補給のために実施している」と強調したうえで、「早期の離脱が必要である」との見解も提示しています。
あわせて、(1)でみたように「急性期から慢性期までの共通した入院医療の評価指標」設定の必要性を強調するとともに、(5)で「DPCデータのさらなる活用に向けて、すべての医療機関でDPCデータを作成・提出できるようなシステムを構築する」ことを提唱しています(関連記事はこちら)。
「7対1看護」のような「●対1介護」「◆対1リハビリ」の基準を設けよ
他方、(6)は、かねてから武久会長が提唱する「基準リハ、基準介護」の設定です。例えば急性期一般入院料では「7対1以上・10対1以上の看護職員配置」が施設基準に設けられていますが、高齢患者の増加により「介護」「リハビリ・機能訓練」に関する業務が現場で増えていることを踏まえて「●対1以上の介護福祉士配置」「◆対1以上のリハビリ専門職配置」といった事項も施設基準に盛り込んではどうかと武久会長は提案しています(関連記事はこちらとこちら)。
併せて「看護補助者」という名称についても、「介護福祉士が看護職の部下であるような印象を覚える。適切な名称を検討する必要がある」と進言しています。
さらに(7)では、医師・歯科医師の包括的指示のもとで一定の「医行為」を行える特定行為研修修了者について、在宅医療や慢性期医療の場面でさらに活躍できるような診療報酬上の手当てを行うべきと提言しました。診療報酬上は、例えば【特定集中治療室管理料】(いわゆるICU)や【総合入院体制加算】(大学病院並みの急性期医療を担う一般病院を評価する加算)、【麻酔管理料II】、【在宅患者訪問褥瘡管理指導料】などで特定行為研修修了者の評価を行われていますが、武久会長は「医師の関与が少ない在宅・慢性期病棟こそ特定行為研修修了者の実力を十二分に発揮できる最適な領域である」と訴えています(関連記事はこちら)。
【関連記事】
骨粗鬆症ある骨折患者への2次骨折防止治療、多職種チームでの術後疼痛管理など診療報酬で評価―中医協総会(2)
post acute機能に偏る地域包括ケア病棟等の評価をどう考えるか、DPCとNDB等との連結解析を推進―中医協総会(1)
後発品使用促進に向け加算・減算のどちらに軸足を置くべきか、湿布薬の処方上限「70枚」から引き下げるべきか―中医協総会(3)
医師はもちろん看護師・薬剤師など医療従事者全体の働き方改革を2022年度診療報酬改定でサポート―中医協総会(1)
「画像診断報告書の確認漏れ防止」や「腎臓病患者への腎移植情報提供」など診療報酬でサポート―中医協総会(3)
コロナ臨時特例は検証しながら継続を、感染防止対策加算の要件組み換えや充実で「平時からの感染対策」充実を―中医協総会(2)
薬剤7.6%、材料3.8%の価格乖離、「薬価の実勢価格改定」トータルで1400億円程度の国費縮減可能では―中医協総会(1)
2019年10月の消費税対応改定で「マクロでは補填不足なし」、2022年度改定で点数調整は不要では―消費税分科会
「充実した急性期入院医療を提供する急性期一般1を高く評価すべき」との点では一致しているが・・・―中医協総会(1)
日数に応じた階段状の調剤料は合理的か?制度の抜け穴をついた「事実上の敷地内薬局」に厳正な対処を―中医協総会(3)
外来・在宅・リハビリでもDPC参考にデータ提出を求める、レセプトへの検査値データ記載も推進—中医協総会(2)
退院当日の訪問看護基本療養費算定を認め自宅看取り推進、重度者への複数名訪問看護の評価充実—中医協総会(1)
短期滞在手術等基本料2・3、診療実態を踏まえ廃止や振り替え、新規技術組み入れなど検討―中医協総会(3)
DPCの診断群分類、「他院からの転棟か、直接自院へ入院か」等の要素も踏まえた精緻化を検討―中医協総会(2)
2020年度、医業収支は大きく悪化したがコロナ補助で経営好転、21年も医業収支はコロナ前に戻らず—中医協総会(1)
小入管で【無菌治療室管理加算】を出来高算定とする場合、入院料点数をどの程度引き下げるべきか―中医協総会(3)
障害者施設でも栄養サポートチーム加算の取得を認め、緩和ケア病棟で疼痛の定量評価を新加算で評価へ―中医協総会(2)
経過措置型療養での適正なリハビリ実施、摂食嚥下支援加算の見直しで中心静脈栄養離脱目指す―中医協総会(1)
不妊治療の保険適用、対象技術や対象患者、施設基準等を学会GLなど参考に設定していく方向確認―中医協総会(2)
摂食嚥下支援加算の「専門研修受けた看護師」配置要件緩和、透析中の運動療法の新評価など検討―中医協総会(1)
大病院の紹介状なし患者、「患者負担は増えるが病院収益は増えない」点を国・保険者が周知せよ―中医協総会(4)
救急医療管理加算、定量基準導入求める支払側と、さらなる研究継続求める診療側とで意見割れる―中医協総会(3)
質の高いリハ提供に向け、回復期リハ5・6の期間制限、第三者評価導入、管理栄養士配置など議論―中医協総会(2)
自院のpost acute受け入れに偏る地域包括ケア病棟、診療報酬上の評価をどう考えるべきか―中医協総会(1)
小児特性踏まえた緊急往診加算・在宅がん医療総合管理料の評価、重症者救急搬送の特別評価など実施へ―中医協総会(4)
ICU看護必要度のB項目廃止案、支払側は理解示すが、診療側は反対し入院医療分科会の批判も―中医協総会(3)
救急患者受け入れ・手術実施などが充実した急性期一般1の新評価、診療側が一部難色を示す―中医協総会(2)
心電図モニター管理などを看護必要度項目から削除すべきか、支払側は削除に賛成、診療側は猛反対―中医協総会(1)
連携型の認知症疾患医療センターも認知症専門診断管理料2の対象に加えるなど精神科医療の充実を―中医協総会(2)
がん患者等の治療と仕事の両立を支援する指導料、対象疾患等を拡大し、公認心理師等の活躍にも期待―中医協総会(1)
2022診療報酬改定の基本方針論議続く、医師働き方改革に向け現場医師に効果的な情報発信を―社保審・医療部会(2)
リハビリ専門職による訪問看護の実態明確化、専門性の高い看護師による訪問看護評価の充実等進めよ―中医協総会
多種類薬剤を処方された患者への指導管理を調剤報酬で評価すべきか、減薬への取り組みをどう評価するか―中医協総会(3)
専門医→主治医への難病等情報提供、主治医→学校医等への児童アレルギー情報提供を診療報酬で評価へ―中医協総会(2)
外来がん化学療法・化学療法患者への栄養管理・遺伝子パネル検査・RI内用療法を診療報酬でどう推進すべきか―中医協総会(1)
かかりつけ医機能の推進、医療機関間の双方向の情報連携を診療報酬でどうサポートしていけば良いか―中医協総会
在宅医療の質向上のための在支診・在支病の施設基準、裾野拡大に向けた継続診療加算をどう見直していくか―中医協総会(1)
「回復期リハ要する状態」に心臓手術後など加え、希望する回リハ病棟での心リハ実施を正面から認めてはどうか―入院医療分科会(7)
急性期病棟から地ケア病棟への転棟患者、自宅等から患者に比べ状態が安定し、資源投入量も少ない―入院医療分科会(6)
顔面熱傷は救急医療管理加算の広範囲熱傷でないが手厚い全身管理が不可欠、加算算定要件の見直しを―入院医療分科会(5)
ICU用の看護必要度B項目廃止、救命救急入院料1・3の評価票見直し(HCU用へ)など検討へ―入院医療分科会(4)
DPC外れ値病院、当面は「退出ルール」設定でなく、「診断群分類を分ける」等の対応検討しては―入院医療分科会(3)
心電図モニター等を除外して試算し、中医協で「看護必要度から除外すべきか否か」決すべき―入院医療分科会(2)
2022年度改定で、どのように「ICU等設置、手術件数等に着目した急性期入院医療の新たな評価」をなすべきか―入院医療分科会(1)
2022年度の入院医療改革、例えば救急医療管理加算の基準定量化に踏み込むべきか、データ集積にとどめるべきか―中医協
看護必要度等の経過措置、今後のコロナ拡大状況を踏まえて、必要があれば拡大等の検討も―中医協総会(2)
看護必要度やリハビリ実績指数などの経過措置、コロナ対応病院で来年(2022年)3末まで延長―中医協・総会(1)
看護必要度見直し、急性期入院の新評価指標、救急医療管理加算の基準定量化など2022改定で検討せよ―入院医療分科会
回リハ病棟ごとにADL改善度合いに差、「リハの質に差」か?「不適切な操作」か?―入院医療分科会(5)
心電図モニター管理や点滴ライン3本以上管理など「急性期入院医療の評価指標」として相応しいか―入院医療分科会(4)
一部のDPC病棟は「回復期病棟へ入棟する前の待機場所」等として活用、除外を検討すべきか―入院医療分科会(3)
ICUの看護必要度においてB項目は妥当か、ICU算定日数を診療実態を踏まえて延長してはどうか―入院医療分科会(2)
救急医療管理加算、加算1・加算2それぞれの役割を踏まえながら「対象患者要件」の明確化・厳格化など検討していくべき―入院医療分科会(1)
高齢化・コロナ感染症で在宅医療ニーズは増大、量と質のバランスをとり在宅医療提供を推進―中医協総会(2)
コロナ禍の医療現場負担考え小幅改定とすべきか、2025年度の地域医療構想実現に向け大胆な改定とすべきか―中医協総会(1)
1泊2日手術等の「短手2」、4泊5日手術等の「短手3」、診療実態にマッチした報酬へ―入院医療分科会(3)
【経過措置】の療養病棟、あたかも「ミニ回リハ」のような使われ方だが、それは好ましいのか―入院医療分科会(2)
入退院支援加算等の最大のハードルは「専従の看護師等確保」、人材確保が進まない背景・理由も勘案を―入院医療分科会(1)
後発品の信頼性が低下する中でどう使用促進を図るべきか、不妊治療技術ごとに保険適用を検討―中医協総会(2)
医療従事者の働き方改革、地域医療体制確保加算の効果など検証しながら、診療報酬でのサポートを推進―中医協総会(1)
かかりつけ薬剤師機能、ポリファーマシー対策などを調剤報酬でどうサポートすべきか―中医協総会
回リハ病棟でのADL評価が不適切に行われていないか、心臓リハの実施推進策を検討してはどうか―入院医療分科会(2)
入院料減額されても、なお「自院の急性期後患者」受け入れ機能に偏る地域包括ケア病棟が少なくない―入院医療分科会(1)
かかりつけ医機能・外来機能分化を進めるための診療報酬、初診からのオンライン診療の評価などを検討―中医協総会(2)
感染症対応とる医療機関を広範に支援する【感染対策実施加算】を恒久化すべきか―中医協総会(1)
2020年度改定で設けた看護必要度IとIIの基準値の差は妥当、「心電図モニター管理」を含め患者像を明確に―入院医療分科会(2)
急性期入院の評価指標、看護必要度に加え「救急搬送や手術の件数」「ICU設置」等を組み合わせてはどうか―入院医療分科会(1)
2022年度診療報酬改定に向け「入院医療改革」で早くも舌戦、「看護必要度」などどう考えるか―中医協総会
大病院の地ケアでpost acute受入特化は是正されているか、回リハ病棟で効果的リハ提供進む―入院医療分科会(3)
適切なDPC制度に向け、著しく「医療資源投入量が少ない」「自院の他病棟への転棟が多い」病院からヒアリング―入院医療分科会(2)
看護必要度II病院で重症患者割合が増、コロナ対応病院よりも「未対応」病院で重症患者割合増が顕著―入院医療分科会(1)
不妊治療の方法・費用に大きなバラつき、学会ガイドライン踏まえ「保険適用すべき不妊治療技術」議論へ―中医協総会(3)
2022年度診療報酬改定論議、コロナ感染症の影響など見据え7・8月に論点整理―中医協総会(1)
医療部会も2022年度改定基本方針案を了承、12月10日の中医協に報告されるが正式諮問は年明けに—社保審・医療部会(1)
2022年度改定基本方針を了承、医療提供体制改革・医師働き方改革が重点課題—社保審・医療保険部会
2022年度診療報酬改定の基本方針策定は目前、オンライン資格確認稼働から1か月間の状況は―社保審・医療保険部会
2022年度診療報酬改定、「強固な医療提供体制の構築」「医療従事者の働き方改革」が重点課題―社保審・医療部会
かかりつけ医制度化を検討すべきか、感染症対策と医療提供体制改革はセットで検討を―社保審・医療保険部会(1)
平時に余裕のない医療提供体制では有事に対応しきれない、2022年度診療報酬改定での対応検討を―社保審・医療部会(1)
コロナ感染症等に対応可能な医療体制構築に向け、2022年度診療報酬改定でもアプローチ―社保審・医療保険部会(2)
「平時の診療報酬」と「感染症蔓延時などの有事の診療報酬」を切り分けるべきではないか―社保審・医療部会
診療報酬で医療提供体制改革にどうアプローチし、医師働き方改革をどうサポートするか―社保審・医療保険部会(1)
2022年度は診療報酬プラス改定する環境にない、メリハリをつけ急性期病床の集約化など進めよ—中医協・支払側委員
かかりつけ医機能評価する診療報酬を患者視点で整理、慢性疾患にはオンライン診療やリフィル処方箋活用を―健保連
かかりつけ医要件を法令等で明確化せよ、医療資源散在是正のため地域医療構想の実現を急げ―健保連
自院の急性期後患者割合に基づく地ケア病棟減算、拡大はコロナ対策阻害しかねない―地ケア病棟協・仲井会長
コロナ禍では「post acute患者割合」に着目した地域包括ケア病棟の点数減額拡大など避けよ―地ケア病棟協・仲井会長
回復期リハ病棟1、組織的な正しい評価体制確保のため「第三者評価」要件化など検討せよ―リハ医療関連団体協
療養病床は今や「長期入院が必要な重症患者の治療病床」、介護施設と同列の扱いは見直しを―日慢協・武久会長
療養病棟でも「看護必要度」を導入すべき、介護医療院の多くが「スタッフの確保」に苦労―日慢協・武久会長、介護医療院協会・鈴木会長
療養病棟の死亡退院率の高さは患者状態から見て必然、逆に半数は「軽快退院」している点の評価を―日慢協、武久会長・池端副会長
リハビリの包括評価、疾患別リハビリ料の点数差解消など進めよ―日慢協・武久会長、橋本副会長
回リハ病棟におけるリハビリの効果測定、「FIM利得」から「BI利得」への切り替えを―日慢協・武久会長
コロナ宿泊療養施設での医療提供容認、急性期病院・後方病院・自治体の3者連携を強化せよ―日慢協
多臓器病変患者に適切な医療を行うため、医師臨床研修・新専門医研修を再編し「総合診療医」養成を―日慢協・武久会長
コロナ感染症の急性期段階から適切な栄養・水分管理を、データ提出拡大で介護保険は大きく様変わり―日慢協・武久会長
介護報酬でも「コロナ患者の診療」評価を行い、医療機関による介護施設への感染防止策支援の充実を―日慢協・武久会長
新型コロナの退院基準を満たした患者は早急に後方病床に転院を、療養病床でもコロナ患者を積極的に受け入れる—日慢協・武久会長
新型コロナ患者に対応する「一般病棟以外の病棟」にも何らかの支援を―日慢協・武久会長
介護医療院の大多数が「開設してよかった」、早期に介護医療院へ転換せよ―日慢協・武久会長、介護医療院協会・鈴木会長
特定行為研修を修了した看護師、在宅医療や介護の場でこそ力を十二分に発揮できる―日慢協・武久会長
2022年度診療報酬改定に向け「回復期リハビリ病棟」のリハビリについて包括評価を検討せよ―日慢協・武久会長
日慢協が武久会長を再任、2022年度診療報酬改定で「慢性期DPC」や「急性期病棟での介護・リハ職配置」など目指す
2020年度診療報酬改定、「中途半端な自称急性期病院」は急性期1から滑り落ちていく―日慢協・武久会長
急性期病棟にもリハビリ専門職を配置し、ADL改善効果を正面から評価せよ―日慢協・武久会長
看護必要度「A1・B3」継続し、高度急性期から慢性期まで「重症患者の受け入れ評価」の整合性確保を―日慢協・武久会長
老健施設の「在宅復帰率向上」と「稼働率向上」とをどう実現するか、好事例を分析―日慢協
急性期病棟へ介護福祉士配置し、排泄自立支援等で「寝たきり・要介護状態」防止せよ―日慢協・武久会長
看護師は「高度な看護業務」に特化し、病院病棟の介護業務は介護福祉士に移管せよ―日慢協・武久会長
介護医療院への転換手続き簡素化、移行定着支援加算の算定可能期間延長を―日慢協・武久会長
終末期医療、総合診療と介護を一体提供できる慢性期病棟、介護医療院、在宅医療が担うべき―日慢協・武久会長
病床稼働率の著しく低い病院、国の補助でダウンサイジングや機能転換を促進せよ―日慢協、武久会長・池端副会長
医療保険リハビリを受けるため「要介護等認定を辞退する」高齢者が現れないか危惧―日慢協、武久会長・橋本副会長
25対1の医療療養、介護医療院よりも「20対1医療療養」への転換望む―日慢協・武久会長
介護医療院の整備に向け「小規模介護保険者の集約化」や「移行定着支援加算の期限延長」などが必要―日慢協・武久会長
療養病棟の3割は看護必要度30%以上、2024年度同時改定に向け「一般・療養病棟の統合」を―日慢協・武久会長
病院建物は「社会的資源」、建築等の消費税は8%の軽減税率とせよ―日慢協・武久会長
4.3平米の一般病床、2024年度までに「廃止」または「大幅な減算」となろう―日慢協・武久会長
「看護師の特定行為」実施の拡大に向けて、日看協に全面協力―日慢協・武久会長
地域包括ケア病棟の在宅復帰先から老健施設を除外、ベッド稼働率が如実に悪化―日慢協・武久会長
「特定行為研修を修了した看護師」のスキルアップ・地位向上に向けた協会を設立―日慢協・武久会長
日慢協が武久会長を再任、「高度慢性期医療」の提供を目指す
医療療養から介護医療院へ転換進めるため、介護保険も「都道府県化を保険者」とせよ―日慢協・武久会長
一般病棟の長期入院患者、療養病棟入院基本料でなく「特別入院基本料」を算定せよ―日慢協・武久会長
25対1医療療養の5割超が20対1医療療養へ、介護療養の5割弱が介護医療院Iの1へ―日慢協調査
慢性期病院、介護療養から新類型への転換やリハ機能充実で大幅収益改善も―日慢協・武久会長
回復期リハ病棟1の「実績指数37」要件、摂食や排泄リハ推進のメッセージ―日慢協・武久会長
回復期リハ病棟のリハ専門職を急性期病棟に派遣し、早期リハを目指せ―日慢協・武久会長
療養病棟の死亡退院率を「半減させよ」―日慢協・武久会長
療養病床の入院患者に居住費相当の自己負担を求めるのは「理由なき差別」―日慢協・武久会長
一般・療養の区分を廃止し、連続的な診療報酬上の評価を―日慢協・武久会長
特養ホームでの適切な医療提供や、医療機関からの訪問看護の評価充実を―日慢協
人工呼吸器装着患者などに高度な慢性期医療を担う「慢性期治療病棟」を2018年度改定で創設せよ—日慢協
病棟看護師の大半は薬剤師などの病棟配置に期待、入院基本料での評価が必要—日慢協・武久会長
薬剤師など多職種の病棟配置、看護師と併せて入院基本料の中で評価せよ―日慢協・武久会長
急性期病院における栄養・水分補給の充実で、回復期・慢性期の入院期間短縮を—日慢協・武久会長
2018年度の同時改定でリハビリ革命を、急性期早期リハは報酬を2倍に引き上げよ―日慢協・武久会長
軽度な後期高齢入院患者は療養病棟などへ転院し、年間3兆円超の医療費縮減を行うべき―日慢協・武久会長
介護療養からの新たな転換先、現在の介護療養よりも収益性は向上する可能性―日慢協試算
リハビリ能力の低い急性期病院、入院から20日までに後方病院に患者を送るべき―日慢協・武久会長