2022年度診療報酬改定、看護必要度見直し・治療と仕事両立支援・看護補助者確保などで多様な意見―中医協総会(1)【公聴会】
2022.1.21.(金)
2020年度の次期診療報酬改定に向けて、「医療従事者の働き方改革」や「医療機能の分化・強化、連携の推進」の診療報酬でのサポート、さらに「オンライン診療の推進」「緊急時の複数名訪問看護」などを検討すべき―。
1月21日に開催された中央社会保険医療協議会の公聴会で、現場関係者からこういった要望が出されました。
目次
コロナなど有事に対応するには「平時からのゆとりを持った人員配置と診療報酬」が必要
公聴会は、中医協委員と厚生労働省担当者が地方に赴き、診療報酬改定に関する一般市民の意見を聞き改定内容に反映させることを狙って開催されます。ただし2022年度の次期診療報酬改定に向けた公聴会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点からオンライン形式で開催されました。
意見発表を行ったのは12名で、▼健康保険組合▼病院▼患者支援団体▼診療所(医科・歯科)▼自治体▼医学会▼一般企業▼労働組合▼調剤薬局▼不妊治療等支援団体▼大学病院看護部―の代表というバラエティに富んだ構成となっています。
意見は多岐にわたりますが、例えば(1)新興感染症に対応できる強固な医療提供体制の構築(2)重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)の見直し(3)かかりつけ医機能の推進(4)オンライン診療や仕事と治療の両立支援(5)看護補助者の育成と確保(6)ピアサポート(7)不妊治療支援―などの事項に関する意見が目を引きました。
まず(1)は、2022年度診療報酬改定の基本方針において「重点事項」の1つ目にも掲げられたものです。例えば、健保組合を代表して意見を述べた秋山実氏(日本航空健康保険組合理事長)は「新型コロナウイルス感染症の影響で健保財政が極めて厳しい(給与減・賞与減などで保険料収入が減少する一方で、高齢化の進展により高齢者医療を支える拠出金等の支出が大きく伸びている)中では、限られた医療資源の重点化・効率化が不可欠であり、入院・外来ともに機能分化と連携の強化を推進する必要がある。入院では、とりわけ『急性期機能の集約化』が必要不可欠である」と訴えました。
今般のコロナ感染症対応を通じて「我が国では医療機関が多すぎ、限られた医療資源(例えば医師・看護師などの医療人材)が散在してしまっている。このために重症患者等に適切に対応することが困難な状況に陥っている」という課題が露見しました。「急性期・高度急性期医療提供体制の集約化」が、診療報酬改定はもちろん、今後の医療提供体制改革において重要な論点の1つになります。
もっとも医療提供サイドからは「コロナ感染症が猛威を振るう中では、急性期病床の確保が極めて重要な課題になっている。そうした中(コロナ感染症が急拡大する中)で急性期病床の減少を検討することは愚の骨頂である」との厳しい指摘もあります。
今後の「2022年度改定に向けた詰めの論議」における重要な争点の1つとなります。
病院代表者「心電図モニター削除は医療現場からは到底理解できない」
入院医療の機能分化・連携の強化で重要になってくるのが、(2)の看護必要度です。中医協では、例えば「A項目の心電図モニターを削除する。B項目の衣服着脱を削除する。C項目の骨の手術の該当日数を短縮する」などの論点が浮上していますが、病院代表として意見を述べた松井道宣氏(京都九条病院理事長)は「医療現場の感覚では、心電図モニター管理の削除などは到底理解できない」と中医協論議(とりわけ支払側委員の主張)を批判。あわせて松井氏は「コロナ対応する中で、平時から一定の『ゆとり』をもたせた医療人材配置とその評価がなされていなければ有事には到底対応できないことが明確になった」旨も強調し、「手厚い看護配置等に対する診療報酬上の手当て」を求めています。
関連して医学会代表として意見を述べた小林弘祐氏(内科系学会社会保険連合理事長)は、「現在の看護必要度には、内科系医師の負荷が全く考慮されていない。▼検査(出来高換算)▼画像診断(出来高換算)▼使用した注射薬剤種類数▼薬効分類331(血液代用剤)処方の有無▼特定器材算定の有無▼当該日の処方開始注射薬の有無―という6つのD項目を内保連では提唱しており、今後、看護必要度へ導入を検討すべきである」と提言しました(内保連のサイトはこちら)。
看護必要度については、例えば「心電図モニター管理」を削除した場合、200床未満病院の急性期一般1では「30%近くがクリア不能になる」といった試算結果も出ており、今後の「詰めの論議」の中で、厳しい見直し論議が集中的に行われます。
かかりつけ医の制度化、報酬の過度な包括化で国民・医師の自由を奪ってはいけない
(3)のかかりつけ医機能については、中医協でも支払側委員を中心に「制度化」を求める声があります。これに対しクリニック代表として意見を述べた黒瀬巌氏(ケイアイクリニック理事長)は「かかりつけ医の制度化を行えば、患者・国民のフリーアクセスを阻害してしまう。また、かかりつけ医機能評価(点数)の過度な包括化を行えば、医師の柔軟な裁量を阻害してしまう。こうした点を踏まえた議論を行うべき」と要望しています。
かかりつけ医機能を巡っては、「そもそも『かかりつけ医機能』とは何か」「かかりつけ医とは何をしてくれるのか」などについて見解が大きくバラついており、制度化論議などは極めて慎重に行う必要があるでしょう。
仕事と治療の両立支援、疾患でなく「症状・病状」を算定要件の軸に据えてはどうか
また(4)オンライン診療については、患者代表として意見を述べた宿野部武志氏(ピーペック代表理事)から「コロナ禍はもちろん、コロナ感染症が収まった後にも通院困難な患者のために推進・拡大を行うべき」との積極推進意見が出された一方、クリニック代表の松井氏からは「利便性・営利性を追求する形でのオンライン診療は好ましくない。医療の質を担保したうえで、安全性・信頼性を確保できるような基準を設定して進めるべきである。地域医療提供体制をこわしてはいけない」との慎重意見も出ています。
なお、宿野部氏は「高齢者や難病患者など、通院困難者では、待ち時間も併せて外来の通院だけで丸1日かかってしまうこともある。とりわけ通院が困難な場合には、『今日は直接受診でなく、オンライン診療で良い』などの柔軟な診療体制が構築されると良い」と希望しています。
関連して「仕事と治療の両立」を推進する必要があるとし、宿野部氏は「【療養・就労両立支援指導料】の要件を見直すべき。例えば、現在は疾患を算定要件としているが、『病状・症状』を算定要件の中心に据えてはどうか」と提案しました。自身も透析患者であり、また患者支援も行う宿野部氏ですが「自分の周辺、患者支援を行う仲間の周辺にも【療養・就労両立支援指導料】算定患者は見当たらない。算定要件の見直しを急ぐべき」と強く求めています。
【療養・就労両立支援指導料】の対象疾患は、「がん」→「脳梗塞、脳出血、くも膜下出血その他の急性発症した脳血管疾患、肝疾患(経過が慢性なものに限る)指定難病(医療費助成の対象となる重症患者に限る)、その他これに準ずる疾患」と拡大され、さらに2022年度改定では「心疾患、糖尿病、若年性認知症」への拡大も検討されています。今後の議論の中で、宿野部氏の意見がどのように勘案されるのか注目が集まります。
看護補助者の教育を充実させ、それを要件の処遇改善を行うことで看護補助者確保を
(5)看護補助者の育成と確保は「医療従事者の働き方改革」支援において極めて重要なテーマとなります。
2024年度から勤務医に新たな時間外労働上限(原則960時間以内、救急など地域医療確保に欠かせない病院や、研修医などでは例外的に1860時間以内)が課され、「医師から他職種(例えば看護職員など)へのタスクシフトが急務となっています。しかし看護職員も極めて多忙であり、医師からの業務移管が行われた場合には、自身の業務の一部(看護師資格を保有していなくても実施可能な業務)を他職種(例えば看護補助者や薬剤師など)に移管することが必要となります。
この点、看護職員代表として意見を述べた山田佐登美氏(川崎医科大学総合医療センター看護部長付参与)は「看護補助者および看護職員への教育充実と処遇改善」が必要であると強く訴えました。
日本全国の病院で「看護補助者の確保」が困難であることはここで述べるまでもありませんが、山田氏は「業務内容に比べて給与水準が低すぎる」(患者の健康・生命に関連する業務を行っているにもかかわらず給与が低い)、「モチベーションの維持が困難である」(「言われたことだけやればよい」との扱いをいまだにしている医療現場もある)という課題があり、これを改善するためには、「看護補助者の教育を通じて知識・スキルを向上させる」→「知識・スキルに見合った処遇(給与引き上げなど)を行う」ことが重要であると指摘、このためには、例えば看護補助者配置を評価する点数において「教育の充実を要件化する」「点数の引き上げを行う」ことなどが重要な視点になってくるでしょう。
ピアサポートの推進、診療報酬でも何らかのアプローチができないか
また(6)ピアサポートは、例えば「患者による患者の心理的支援」などのイメージです。「がん患者の心労・不安・恐怖などは、『がんを経験した人』でなければわからない」と指摘されます。患者代表の宿野部氏は、「院内・院外でのぴあサポートの推進」を強く医療関係者等に要望しました。
この点、一気に診療報酬で評価することは難しいかもしれませんが、例えば「がん診療連携拠点病院の指定要件」見直し論議の中で「ピアサポート支援を拠点病院の要件に盛り込んではどうか」といった議論も始まっており、将来的な重要論点の1つになりそうです。
安全・適切な不妊治療を行う施設が選択できるよう、情報開示を推進してほしい
さらに(7)不妊治療支援は、2022年度診療報酬改定の重要ポイントの1つです。従前は補助事業で行われていたところ、「有効性・安全性のエビデンスが確認された不妊治療技術から、順次、保険適用を行っていく」方針が明確にされています。
この点、兒玉和歌子氏(不妊・不育治療の環境改善を目指す当事者の会)は「具体的にどの技術が保険適用されるのか、補助事業で既に実施された助成回数は保険診療に引き継がれるのか(その場合、保険診療で受けられる不妊治療回数は少なくなる)など、制度の詳細が見えず、治療計画が立てられないケースがある」とし、早期の情報提供を求めました。
併せて、「施設ごとの治療内容や治療実績について、可能な限り詳細に情報開示してほしい」とも強く要望しています。兒玉氏は「現在、不妊治療施設の情報は十分に開示されておらず、医学的知識の乏しい患者サイドにとって、施設選択はギャンブルに近いものとなっている」と現状を説明し、安全かつ適切な施設選択が可能な環境が保険適用で進むことに期待を寄せました。
ほかにも細かな要望が示されており、また2022年度の次期改定に向けた国民の意見聴取は「パブリックコメント募集」という形でも行われています。中医協の小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)は、公聴会とパブリックコメントの双方の意見も踏まえて、これから「詰めの協議」を行っていく考えを述べています。
なおGem Medでは改定セミナー動画も準備しております。是非、あわせてご活用ください。
【これまでの2022年度改定関連記事】
◆議論の整理(改定項目一覧)に関する記事はこちら
◆入院医療の全体に関する記事はこちら(入院医療分科会の最終とりまとめ)とこちら(入院医療分科会の中間とりまとめを受けた中医協論議)とこちら(入院医療分科会の中間とりまとめ)とこちら(入院総論)
◆急性期入院医療に関する記事はこちら(看護必要度7)とこちら(看護必要度6)とこちら(新指標4)とこちら(新指標3、重症患者対応)とこちら(看護必要度5)とこちら(看護必要度4)とこちら(看護必要度3)とこちら(新入院指標2)とこちら(看護必要度2)とこちら(看護必要度1)とこちら(新入院指標1)
◆DPCに関する記事はこちらとこちらとこちら
◆ICU等に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちらとこちら
◆地域包括ケア病棟に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちら
◆回復期リハビリテーション病棟に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちら
◆慢性期入院医療に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちら
◆入退院支援の促進などに関する記事はこちらとこちら
◆救急医療管理加算に関する記事はこちらとこちらとこちら
◆短期滞在手術等基本料に関する記事はこちらとこちら
◆外来医療に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちら
◆在宅医療・訪問看護に関する記事はこちら(訪問看護)とこちら(小児在宅等)とこちら(訪問看護)とこちらとこちら
◆オンライン診療に関する記事はこちら
◆新型コロナウイルス感染症を含めた感染症対策に関する記事はこちらとこちら
◆医療従事者の働き方改革サポートに関する記事はこちらとこちら
◆がん対策サポートに関する記事はこちらとこちら
◆難病・アレルギー疾患対策サポートに関する記事はこちら
◆認知症を含めた精神医療に関する記事はこちらとこちら
◆リハビリに関する記事はこちら
◆小児医療・周産期医療に関する記事はこちら
◆医療安全対策に関する記事はこちら
◆透析医療に関する記事はこちら
◆個別疾患管理等に関する記事はこちらとこちら
◆新規医療技術に関する記事はこちら
◆データ提出等に関する記事はこちらとこちら
◆調剤に関する記事はこちらとこちらとこちら
◆後発医薬品使用促進・薬剤使用適正化、不妊治療技術に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちら
◆医療経済実態調査(第23回調査)結果に関する記事はこちら
◆消費税対応の是非に関する記事はこちら
◆薬価・材料価格調査に関する記事はこちら
◆改定率に関する記事はこちら
◆基本方針策定論議に関する記事はこちら(医療部会5)とこちら(医療保険部会5)とこちら(医療保険部会4)とこちら(医療部会4)とこちら(医療部会3)とこちら(医療保険部会3)とこちら(医療部会2)とこちら(医療保険部会2)とこちら(医療部会1)とこちら(医療保険部会1)
●薬価制度改革に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちら
●保険医療材料制度改革に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちら
●費用対効果評価制度改革に関する記事はこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちらとこちら
【関連記事】
ロボット支援下内視鏡手術の「術者としての経験症例」基準緩和へ、Ai画像診断支援を診療報酬で評価―中医協総会(1)
2022年度改定の項目固まる!急性期一般1の新加算、看護必要度、かかりつけ医機能評価などの行方は?―中医協総会(1)
2022年度改定に向けた「項目」出揃う、入院・外来・在宅・疾患対策などの見直し方向示す―中医協総会(2)
看護必要度見直し、200床未満の急性期一般1で極めて厳しいことに診療側が猛反発―中医協総会(1)
【2022年度診療報酬改定総点検5】在宅医療の裾野を広げ質を高めることで、増大・複雑化する在宅ニーズに応える
【2022年度診療報酬改定総点検4】訪問看護の質向上にとどまらず、地域包括ケアシステムの要としての機能にも期待
【2022年度診療報酬改定総点検3】新たに受診時負担課せられる200床以上紹介受診重点病院、診療報酬でどうサポートするか
【2022年度診療報酬改定総点検2】各種加算充実し、医療従事者全体の働き方改革を診療報酬でサポート
【2022年度診療報酬改定総点検1】充実した急性期一般1で検討される新加算、財源は急性期入院料引き下げに求めるのか
放置すれば「大腸がん」化が必至なFAP、効果的な内視鏡治療(予防摘除)を診療報酬でサポート―中医協総会
「初診からのオンライン診療」に診療報酬でどう対応すべきか、対面とオンラインとの点数差をどう考えるか―中医協総会(1)
看護職員や介護職員の処遇改善に向けた「報酬改定」、2022年度診療報酬はネット0.94%のマイナスに―後藤厚労相
看護必要度見直しのシミュレーション実施、心電図モニター・点滴ライン3本以上管理を削除した場合の影響など―中医協総会(2)
【機能強化加算】取得医療機関は「かかりつけ医機能」を果たしているが、情報提供が不十分では―中医協総会(1)
不妊治療技術のうち学会が推奨度A・Bとするものを保険適用、推奨度Cは保険外だが先進医療対応を検討―中医協総会
骨粗鬆症ある骨折患者への2次骨折防止治療、多職種チームでの術後疼痛管理など診療報酬で評価―中医協総会(2)
post acute機能に偏る地域包括ケア病棟等の評価をどう考えるか、DPCとNDB等との連結解析を推進―中医協総会(1)
後発品使用促進に向け加算・減算のどちらに軸足を置くべきか、湿布薬の処方上限「70枚」から引き下げるべきか―中医協総会(3)
医師はもちろん看護師・薬剤師など医療従事者全体の働き方改革を2022年度診療報酬改定でサポート―中医協総会(1)
「画像診断報告書の確認漏れ防止」や「腎臓病患者への腎移植情報提供」など診療報酬でサポート―中医協総会(3)
コロナ臨時特例は検証しながら継続を、感染防止対策加算の要件組み換えや充実で「平時からの感染対策」充実を―中医協総会(2)
薬剤7.6%、材料3.8%の価格乖離、「薬価の実勢価格改定」トータルで1400億円程度の国費縮減可能では―中医協総会(1)
2019年10月の消費税対応改定で「マクロでは補填不足なし」、2022年度改定で点数調整は不要では―消費税分科会
「充実した急性期入院医療を提供する急性期一般1を高く評価すべき」との点では一致しているが・・・―中医協総会(1)
日数に応じた階段状の調剤料は合理的か?制度の抜け穴をついた「事実上の敷地内薬局」に厳正な対処を―中医協総会(3)
外来・在宅・リハビリでもDPC参考にデータ提出を求める、レセプトへの検査値データ記載も推進—中医協総会(2)
退院当日の訪問看護基本療養費算定を認め自宅看取り推進、重度者への複数名訪問看護の評価充実—中医協総会(1)
短期滞在手術等基本料2・3、診療実態を踏まえ廃止や振り替え、新規技術組み入れなど検討―中医協総会(3)
DPCの診断群分類、「他院からの転棟か、直接自院へ入院か」等の要素も踏まえた精緻化を検討―中医協総会(2)
2020年度、医業収支は大きく悪化したがコロナ補助で経営好転、21年も医業収支はコロナ前に戻らず—中医協総会(1)
小入管で【無菌治療室管理加算】を出来高算定とする場合、入院料点数をどの程度引き下げるべきか―中医協総会(3)
障害者施設でも栄養サポートチーム加算の取得を認め、緩和ケア病棟で疼痛の定量評価を新加算で評価へ―中医協総会(2)
経過措置型療養での適正なリハビリ実施、摂食嚥下支援加算の見直しで中心静脈栄養離脱目指す―中医協総会(1)
不妊治療の保険適用、対象技術や対象患者、施設基準等を学会GLなど参考に設定していく方向確認―中医協総会(2)
摂食嚥下支援加算の「専門研修受けた看護師」配置要件緩和、透析中の運動療法の新評価など検討―中医協総会(1)
大病院の紹介状なし患者、「患者負担は増えるが病院収益は増えない」点を国・保険者が周知せよ―中医協総会(4)
救急医療管理加算、定量基準導入求める支払側と、さらなる研究継続求める診療側とで意見割れる―中医協総会(3)
質の高いリハ提供に向け、回復期リハ5・6の期間制限、第三者評価導入、管理栄養士配置など議論―中医協総会(2)
自院のpost acute受け入れに偏る地域包括ケア病棟、診療報酬上の評価をどう考えるべきか―中医協総会(1)
小児特性踏まえた緊急往診加算・在宅がん医療総合管理料の評価、重症者救急搬送の特別評価など実施へ―中医協総会(4)
ICU看護必要度のB項目廃止案、支払側は理解示すが、診療側は反対し入院医療分科会の批判も―中医協総会(3)
救急患者受け入れ・手術実施などが充実した急性期一般1の新評価、診療側が一部難色を示す―中医協総会(2)
心電図モニター管理などを看護必要度項目から削除すべきか、支払側は削除に賛成、診療側は猛反対―中医協総会(1)
連携型の認知症疾患医療センターも認知症専門診断管理料2の対象に加えるなど精神科医療の充実を―中医協総会(2)
がん患者等の治療と仕事の両立を支援する指導料、対象疾患等を拡大し、公認心理師等の活躍にも期待―中医協総会(1)
2022診療報酬改定の基本方針論議続く、医師働き方改革に向け現場医師に効果的な情報発信を―社保審・医療部会(2)
リハビリ専門職による訪問看護の実態明確化、専門性の高い看護師による訪問看護評価の充実等進めよ―中医協総会
多種類薬剤を処方された患者への指導管理を調剤報酬で評価すべきか、減薬への取り組みをどう評価するか―中医協総会(3)
専門医→主治医への難病等情報提供、主治医→学校医等への児童アレルギー情報提供を診療報酬で評価へ―中医協総会(2)
外来がん化学療法・化学療法患者への栄養管理・遺伝子パネル検査・RI内用療法を診療報酬でどう推進すべきか―中医協総会(1)
かかりつけ医機能の推進、医療機関間の双方向の情報連携を診療報酬でどうサポートしていけば良いか―中医協総会
在宅医療の質向上のための在支診・在支病の施設基準、裾野拡大に向けた継続診療加算をどう見直していくか―中医協総会(1)
「回復期リハ要する状態」に心臓手術後など加え、希望する回リハ病棟での心リハ実施を正面から認めてはどうか―入院医療分科会(7)
急性期病棟から地ケア病棟への転棟患者、自宅等から患者に比べ状態が安定し、資源投入量も少ない―入院医療分科会(6)
顔面熱傷は救急医療管理加算の広範囲熱傷でないが手厚い全身管理が不可欠、加算算定要件の見直しを―入院医療分科会(5)
ICU用の看護必要度B項目廃止、救命救急入院料1・3の評価票見直し(HCU用へ)など検討へ―入院医療分科会(4)
DPC外れ値病院、当面は「退出ルール」設定でなく、「診断群分類を分ける」等の対応検討しては―入院医療分科会(3)
心電図モニター等を除外して試算し、中医協で「看護必要度から除外すべきか否か」決すべき―入院医療分科会(2)
2022年度改定で、どのように「ICU等設置、手術件数等に着目した急性期入院医療の新たな評価」をなすべきか―入院医療分科会(1)
2022年度の入院医療改革、例えば救急医療管理加算の基準定量化に踏み込むべきか、データ集積にとどめるべきか―中医協
看護必要度等の経過措置、今後のコロナ拡大状況を踏まえて、必要があれば拡大等の検討も―中医協総会(2)
看護必要度やリハビリ実績指数などの経過措置、コロナ対応病院で来年(2022年)3末まで延長―中医協・総会(1)
看護必要度見直し、急性期入院の新評価指標、救急医療管理加算の基準定量化など2022改定で検討せよ―入院医療分科会
回リハ病棟ごとにADL改善度合いに差、「リハの質に差」か?「不適切な操作」か?―入院医療分科会(5)
心電図モニター管理や点滴ライン3本以上管理など「急性期入院医療の評価指標」として相応しいか―入院医療分科会(4)
一部のDPC病棟は「回復期病棟へ入棟する前の待機場所」等として活用、除外を検討すべきか―入院医療分科会(3)
ICUの看護必要度においてB項目は妥当か、ICU算定日数を診療実態を踏まえて延長してはどうか―入院医療分科会(2)
救急医療管理加算、加算1・加算2それぞれの役割を踏まえながら「対象患者要件」の明確化・厳格化など検討していくべき―入院医療分科会(1)
高齢化・コロナ感染症で在宅医療ニーズは増大、量と質のバランスをとり在宅医療提供を推進―中医協総会(2)
コロナ禍の医療現場負担考え小幅改定とすべきか、2025年度の地域医療構想実現に向け大胆な改定とすべきか―中医協総会(1)
1泊2日手術等の「短手2」、4泊5日手術等の「短手3」、診療実態にマッチした報酬へ―入院医療分科会(3)
【経過措置】の療養病棟、あたかも「ミニ回リハ」のような使われ方だが、それは好ましいのか―入院医療分科会(2)
入退院支援加算等の最大のハードルは「専従の看護師等確保」、人材確保が進まない背景・理由も勘案を―入院医療分科会(1)
後発品の信頼性が低下する中でどう使用促進を図るべきか、不妊治療技術ごとに保険適用を検討―中医協総会(2)
医療従事者の働き方改革、地域医療体制確保加算の効果など検証しながら、診療報酬でのサポートを推進―中医協総会(1)
かかりつけ薬剤師機能、ポリファーマシー対策などを調剤報酬でどうサポートすべきか―中医協総会
回リハ病棟でのADL評価が不適切に行われていないか、心臓リハの実施推進策を検討してはどうか―入院医療分科会(2)
入院料減額されても、なお「自院の急性期後患者」受け入れ機能に偏る地域包括ケア病棟が少なくない―入院医療分科会(1)
かかりつけ医機能・外来機能分化を進めるための診療報酬、初診からのオンライン診療の評価などを検討―中医協総会(2)
感染症対応とる医療機関を広範に支援する【感染対策実施加算】を恒久化すべきか―中医協総会(1)
2020年度改定で設けた看護必要度IとIIの基準値の差は妥当、「心電図モニター管理」を含め患者像を明確に―入院医療分科会(2)
急性期入院の評価指標、看護必要度に加え「救急搬送や手術の件数」「ICU設置」等を組み合わせてはどうか―入院医療分科会(1)
2022年度診療報酬改定に向け「入院医療改革」で早くも舌戦、「看護必要度」などどう考えるか―中医協総会
大病院の地ケアでpost acute受入特化は是正されているか、回リハ病棟で効果的リハ提供進む―入院医療分科会(3)
適切なDPC制度に向け、著しく「医療資源投入量が少ない」「自院の他病棟への転棟が多い」病院からヒアリング―入院医療分科会(2)
看護必要度II病院で重症患者割合が増、コロナ対応病院よりも「未対応」病院で重症患者割合増が顕著―入院医療分科会(1)
不妊治療の方法・費用に大きなバラつき、学会ガイドライン踏まえ「保険適用すべき不妊治療技術」議論へ―中医協総会(3)
2022年度診療報酬改定論議、コロナ感染症の影響など見据え7・8月に論点整理―中医協総会(1)
医療部会も2022年度改定基本方針案を了承、12月10日の中医協に報告されるが正式諮問は年明けに—社保審・医療部会(1)
2022年度改定基本方針を了承、医療提供体制改革・医師働き方改革が重点課題—社保審・医療保険部会
2022年度診療報酬改定の基本方針策定は目前、オンライン資格確認稼働から1か月間の状況は―社保審・医療保険部会
2022年度診療報酬改定、「強固な医療提供体制の構築」「医療従事者の働き方改革」が重点課題―社保審・医療部会
かかりつけ医制度化を検討すべきか、感染症対策と医療提供体制改革はセットで検討を―社保審・医療保険部会(1)
平時に余裕のない医療提供体制では有事に対応しきれない、2022年度診療報酬改定での対応検討を―社保審・医療部会(1)
コロナ感染症等に対応可能な医療体制構築に向け、2022年度診療報酬改定でもアプローチ―社保審・医療保険部会(2)
「平時の診療報酬」と「感染症蔓延時などの有事の診療報酬」を切り分けるべきではないか―社保審・医療部会
診療報酬で医療提供体制改革にどうアプローチし、医師働き方改革をどうサポートするか―社保審・医療保険部会(1)