2024年度診療報酬改定、「医療従事者の処遇改善」「生活習慣病管理の評価の在り方」「医療DX推進」などに注目―中医協総会【公聴会】
2024.1.19.(金)
2024年度の次期診療報酬改定に向けて、「医療従事者の処遇改善」「生活習慣病管理の評価の在り方」「医療DX推進」などを十分に検討すべき—。
診療報酬は患者負担・国民負担にも直結するため、改定にあたっては「患者の理解」「患者の納得感」にも十分な配慮が必要である—。
1月19日に開催された中央社会保険医療協議会の公聴会で、現場関係者からこういった要望が出されました。
目次
「確実な医療従事者の処遇改善」と「事後の処遇改善状況の検証」が極めて重要
公聴会は、中医協委員と厚生労働省担当者が診療報酬改定に関する一般市民の意見を聞き、改定内容に反映させることを狙って開催されます(今回はオンラインでの開催)。
意見発表を行ったのは10名で、▼健康保険組合▼病院▼患者支援団体▼診療所(医科・歯科)▼地方自治体▼一般企業▼労働組合▼調剤薬局▼看護師―の代表というバラエティに富んだ構成となっています。
意見は多岐にわたりますが、目立つところを、診療報酬改定の基本方針の4本柱((1)現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進(2)ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進(3)安心・安全で質の高い医療の推進(4)効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上—)に沿って拾ってみましょう。
まず(1)の人材確保・働き改革の推進に関しては、▼医療従事者の処遇改善に向け、確実に医療従事者の賃上げが行われることが重要で、かつそれを事後に検証できるような仕組みとすべき(朝倉進氏:マツダ健康保険組合常務理事)▼処遇改善の確実な実行・検証はもとより、勤務間インターバル確保をはじめ職場環境の改善を進め、医療従事者が働き方改革を実感できるようにすることが重要である(藤井則正氏:日本労働組合総連合会広島県連合会(連合広島)事務局長)▼医療は多職種によって支えられており、多職種の確実な処遇改善につながるような診療報酬の仕組みを考える必要がある。その際、国民負担増につながることにも配慮し、補助金などと組み合わせることも重要である(藤本大一郎氏:広島県坂町役場民生部部長)—といった意見が出されました(関連記事はこちら)。
入院・外来医療等の調査・評価分科会で技術的検討が完了し、これから中医協で本格的な審議が始まります。こうした意見も踏まえた制度設計に期待が集まります。
さらに、▼ DPCの参加基準厳格化(データ数90以上など)に関する議論が進んでいるが、地方の中小病院ではかなり厳しい基準である点に配慮をしてほしい(檜谷義美氏:社会医療法人社団沼南会沼隈病院会長)▼専門性の高い看護師(専門看護師、認定看護師、特定行為研修修了看護師)が院内の看護レベルアップ、介護施設スタッフの知識・技術の向上、訪問看護師との同行訪問などに力を入れることが重要であり、そうした対応を診療報酬で評価すべきである(浜崎忍氏:医療法人社団八千代会メリィホスピタル副院長・看護部長)—といった声も出ています。
「病院・病床の機能分化、連携の強化」「かかりつけ医機能の発揮」などを確実に進めよ
また(2)の地域包括ケアシステムの深化・推進、医療機能の分化・強化、連携の推進に関しては、▼地域医療構想のゴールである2025年度が目前に迫っているが、進捗状況は十分と言えず、診療報酬で確実な実現を後押しすべき(朝倉氏)▼開設主体にかかわらず病院・病床の機能分化、連携の強化を進めることが重要である(藤井氏)▼「かかりつけ医機能を発揮する制度整備」が行われるが(かかりつけ医機能報告など)、我が国においては、国民皆保険制度の下で「患者起点で診療が始まり、医師が検査等で診断を行い、病名を確定して自身の専門性でカバーできる場合には診療を継続し、病名が確定できない・自身の専門性Mでカバーできない場合には他院・大病院を紹介する」という形で、かかりつけ医機能が既に発揮されている。こうした点を十分にリスペクトした議論を行うべき(檜山桂子氏:医療法人社団福原医院理事長・院長)▼できるだけ多くの患者・国民が「みずからのかかりつけの医師」を持てるよう、かかりつけ医機能報告制度に先立ち、例えば「計画的な疾病管理に関する重複評価の是正」(例えば、高血圧症治療等での再来では、特定疾患療養管理料と外来管理加算が重複算定されているが、どの点数・加算が何を評価しているのは明らかでなく、こうした点の是正)などを行い、患者が「かかりつけの医師を持つメリット」を感じられるようにすべき。またオンライン診療について「適切な形での推進」を図るべき(佐藤典子氏:猫本商事株式会社代表取締役)▼看護師が専門性を発揮するために、看護補助者を含めた多職種との連携が不可欠である。高齢患者が増加する中では「直接ケアを提供できる看護補助者」との協働が重要で、補助者への教育・研修の充実、補助者の処遇改善などが必須であり、診療報酬での対応を検討してほしい(浜崎氏)このほか、▼早期リハビリの重要性が指摘され、2024年度診療報酬改定でも評価項目の1つにあがっているが、審査支払機関でその点が十分理解されず査定されてしまう点を是正すべき(檜谷氏)▼医療DX推進は重要であるが、例えば診療報酬改定に伴う電子カルテシステムの改修費用は、中小病院でも数億円かかり、年間300万円のランニングコストも発生している。こうした点にも配慮を求めたい(檜谷氏)—といった広範な意見が出されました。
「高齢の救急搬送患者への包括的な対応」に現場関係者も注目、十分な看護配置求める声
他方、(3)の安心・安全で質の高い医療の推進に関しては、「高齢の救急搬送患者への包括的な対応」に関する新たな評価に注目が集まり、▼急性期医療を行うとともに、リハビリや栄養管理などを包括的に行うことで早期退院が可能となり患者にとって望ましいことはもちろん、医療費適正化にもつながると考えられる(朝倉氏)▼10対1看護配置でも夜間や休日の救急患者に対応することは難しく、7対1に近い看護配置が求められる点を考慮して制度設計すべき。余裕のあるスタッフ体制で診療を行わなければスタッフが疲弊してしまう点を考慮すべき(檜谷氏)▼高齢の救急搬送患者の中には認知症患者も少なくなく、生活状況の把握や家族への説明に現場は大変苦労している。安全かつ適切な医療・看護提供を可能とするため、十分な看護配置が必要である(浜崎氏)—といった考えが披露されています。
今後、「新たな評価」に関する具体案が示され、こうした意見も参考に議論が深められます。
このほか、敷地内薬局について「かかりつけ薬局・薬剤師機能の推進」「地域包括ケアシステムの構築」を阻害する要因となっている。地域医療とのかかわりも極めて希薄で、規制改革の流れとは言え、こうした薬局を許容することはおかしい。診療報酬での対応はもとより、「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」を改正し、より厳格な対応をとることも検討すべき(青野拓郎氏:相田薬局薬剤師)との指摘も出されています(関連記事はこちらとこちら)
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「生活習慣病の管理」を評価する診療報酬の在り方、公聴会でも多様な見解示される
さらに(4)の医療保険制度の安定性・持続可能性の向上では、(2)の医療機能分化・強化にも関連する「生活習慣病管理料の要件・評価見直し、特定疾患療養管理料の対象患者見直し」に注目が集まり、▼生活習慣病に対し「計画書に基づく管理が効率的に実施される」ことが重要である。働きながらの治療継続を可能とする「リフィル処方箋を活用した長期処方」や、より専門性の高い指導管理、多職種連携による指導管理などを推進すべき(朝倉氏)▼特定疾患療養管理料は、生活習慣病等を早期に管理することで重症化を防止するものである。患者の状態に応じて「2-3か月に1回の受診」「2週間ごとの受診」など柔軟に対応でき、働きながら治療を継続する患者のメリットも大きい。これについて生活習慣病管理料と対比する暴論もあるが、同じ疾患でも、患者の状況はさまざまであり、複数の診療報酬の中から医師が適切な項目を選択(例えば、比較的軽症な患者には特定疾患療養管理料、症状の進んだ患者には生活習慣病管理料という具合の選択)できる優れた仕組みとなっている点を十分に認識すべき(檜山氏)—との意見が出ています。
特定疾患療養管理料の評価見直しなどは、上述の「かかりつけ医機能の評価」との関連し、2024年度診療報酬改定における目玉の1つとなります(関連記事はこちらとこちら)。
このほか、より効率的かつ効果的な医療提供に向けて、▼医療DXの普及、長期収載医薬品使用の選定療養導入などを丁寧に周知しながら進めるべき(朝倉氏)▼患者負担・国民負担の増加は看過できず、医療DXの推進、多剤投与の是正、データに基づく医療提供の効率化などを総合的に進めるべき(藤井氏)—といった意見も出ています。
「医療技術の高度化」が進むことで、医療費も高騰していきます。脊髄性筋萎縮症の治療薬「ゾルゲンスマ点滴静注」(1億6707万円)、白血病等治療薬「キムリア」(3350万円)などの超高額薬剤の保険適用が相次ぎ、さらにキムリアに類似したやはり超高額な血液がん治療薬も次々に登場してきています。さらに、新たな認知症治療薬「レケンビ」が保険適用され、患者数が膨大なことから、医療保険財政に及ぼす影響が非常に大きくなる可能性があります。
同時に「高齢化の進展」による医療費高騰も続きます。ついに昨年度(2022年度)から団塊世代が75歳以上の後期高齢者となりはじめ、2025年度には全員が後期高齢者となります。後期高齢者は若い世代に比べて、傷病の罹患率が高く、1治療当たりの日数が非常に長いため、高齢者の増加は「医療費の増加」を招きます。
このように医療費が高騰していく一方で、支え手となる現役世代人口は2025年度から2040年度にかけて急速に減少していきます。
「減少する一方の支え手」で「増加する一方の高齢者・医療費」を支えなければならないために医療保険の制度基盤が極めて脆弱になり、さらに今後も厳しさを増してくことから、診療報酬改定においても「医療保険制度の安定性・持続可能性の向上」がさらに重要性を増していく点を忘れることはできません。
さらに、▼診療報酬は「患者受けた診療の対価」であり、診療報酬改定にあたっては目的・趣旨が患者・国民に理解・納得されることが重要である。分かりやすく説明し、国民が納得できることを重視すべき(佐藤氏)▼医療DXの流れで電子カルテ普及が進んでおり、薬害被害者救済の観点からもカルテ保存期間を撤廃すべき(高原和幸氏:薬害ヤコブ病被害者・弁護団全国連絡協議会)—といった意見も出ている点に留意が必要です。
2024年度の次期改定に向けた国民の意見聴取は「パブリックコメント募集」という形でも行われています。中医協の小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)は、公聴会とパブリックコメントの双方の意見も踏まえて、これから「詰めの協議」を行っていく考えを述べています。
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NICUでも「2対1看護」を評価、小入管の「病室単位の取得」やハイリスク妊娠管理加算の拡大などを検討—中医協総会(4)
「リハビリ、栄養管理、口腔管理の一体的実施」を診療報酬でも強力に推進、医療・介護間のリハビリ・栄養情報共有が重要—中医協総会(3)
医療機関等のサイバーセキュリティ対策を「加算などで評価」すべきか、「加算など設けず義務化」すべきか—中医協総会(2)
医薬品は6.0%、材料は2.5%の価格乖離、「薬価の実勢価格改定」全体で1150億円程度の国費縮減可能では―中医協総会(1)
「長期収載品と後発品との価格差の一部」の選定療養(患者負担)化、医療上の必要性や後発品供給への配慮も必要—社保審・医療保険部会
敷地内薬局への個別対応はせず、敷地内薬局を持つ薬局グループ全体で低い調剤基本料を設定してはどうか—中医協総会(2)
「認知症入院患者等の身体拘束最小化」「かかりつけ医の認知症対応力の底上げ」など、診療報酬でどう進めるべきか—中医協総会(1)
がん患者・非がん患者・小児患者の特性を踏まえた「身体的苦痛・精神的苦痛の緩和」を診療報酬でもさらに推進―中医協総会(4)
「長期収載品と後発品との価格差の一部」を患者負担(選定療養)に、対象薬剤や自己負担水準などをどう考えるか―中医協総会(3)
データ数が少ない・適切なデータ提出できない病院はDPCから退出へ、入院期間Iでコスト回収できる新点数ルールを検討―中医協総会(2)
2022年度の前回診療報酬改定後に一般病院経営は「悪化、大きな医業赤字」、無床クリニックは「改善、大きな医業黒字」—中医協総会(1)
後発医薬品の供給不安が続く中で「後発品の使用促進」をどう図るか、バイオ医薬品の使用促進に向けた報酬を充実―中医協総会(2)
療養病棟の医療区分を細分化、「リハビリの上限設定、中心静脈栄養の評価制限」などをどう考えるべきか―中医協総会(1)
2プログラム医療機器「どのような点を、どのように評価するのか」明確化、医療上必要な医療機器の価格下支えルールを検討―中医協・材料部会
安定供給に注力するメーカーの後発品を「価格下支え」などで評価、多品目少量生産解消を目指した後発品薬価対応も―中医協・薬価専門部会
診療所の良好な経営状況に鑑み、2024年度診療報酬改定では「診療所は5.5%のマイナス改定」が妥当!―財政審建議
認知症治療薬「レケンビ」(レカネマブ)、通常ルールで薬価算定し、薬価基準収載後の「特別の薬価調整」は販売実績踏まえて判断—中医協
「不妊治療の保険適用」は効果をあげているが「年齢・回数制限の見直し」求める声も、凍結胚の維持管理期間を延長してはどうか—中医協総会
地域医療体制確保加算について支払側が廃止を求めるが診療側が猛反発、勤務間インターバルを報酬要件に盛り込むべきか—中医協総会(3)
回復期リハビリ病棟での運動器リハビリ算定上限をどう考えるか、身体拘束ゼロにどう取り組んでいくべきか—中医協総会(2)
地域包括ケア病棟、救急患者の受け入れ・介護サービス等との連携などさらに強化、入院料逓減制は意見割れる—中医協総会(1)
入院時食事療養費の「患者の自己負担」部分引き上げ、中医協でも賛意示される—中医協総会(2)
「優れた医薬品を早くいち日本で保険適用してもらう」ためのインセンティブ新設、補正加算も改善へ―中医協・薬価専門部会
「長期収載品と後発品との価格差の一部」を選定療養(患者負担)へ、簡易なオンライン資格確認も導入進める—社保審・医療保険部会(2)
「外来管理加算の廃止」の支払側提案に、診療側委員は猛反発、「かかりつけ医機能」の診療報酬評価をどう考えるか—中医協総会(1)
入院時食事療養費、昨今の食材費急騰を踏まえて「患者の自己負担」部分を引き上げへ—社保審・医療保険部会(1)
初診からの向精神薬処方など「不適切なオンライン診療」を是正、D to Pwith N・D to Pwith Dを適切に推進—中医協総会(2)
一般病棟用の看護必要度(救急搬送後の入院やB項目)をどう見直すべきか、急性期一般1の在院日数要件を短縮すべきか—中医協総会(1)
診療所経営は極めて良好、2024年度改定で診療所点数を適正化し「看護職員等の処遇改善」財源を生み出せ―財政審
「医療人材の賃金アップ」を診療報酬で手当てすべきか、するとして「医療現場の柔軟対応」を可能な仕組みとすべきでは—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定では「医療人材の確保」を重点課題に据える、国保の賦課限度額を106万円に引き上げ—社保審・医療保険部会
2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)
「医薬品の安定供給」に力を入れる製薬メーカーの医薬品、薬価でも高い評価を設定すべきだが・・・―中医協・薬価専門部会
医療従事者の給与アップ財源を「診療報酬引き上げ」に求めるか、「医療機関内の財源配分」(高給職種→低い給与職種)に求めるか—中医協総会
深刻化するドラッグ・ラグ/ロスの解消や小児用医薬品開発に向け、専門家の研究結果も踏まえた薬価上の対応を検討―中医協・薬価専門部会
訪問看護の機能強化と同時に不適切事例の適正化・効率的なサービス提供も進めよ、退院当日の複数回訪問看護も適切に評価—中医協総会(2)
「意味のある医療・介護連携」が重要、「サービス担当者会議への出席」などを機能強化加算等の要件に据えるべきか—中医協総会(1)
優れた新薬の薬価を支える新薬創出等加算、企業要件や品目要件、加算の計算式、累積控除時期をどう考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
医師少数区域等の脳卒中患者へ、迅速にtPA静脈注射療法・血栓回収療法を実施可能とする診療報酬上の手当てを検討—中医協総会(2)
安全で良質な「外来がん化学療法」に向け基準等作成を義務化するか、急性期充実体制加算に外来化学療法実績を求めるか—中医協総会(1)
2024診療報酬改定、救急医療管理加算の基準・急性期病棟での高齢者対応・看護必要度B項目などが重要論点—入院・外来医療分科会(2)
看護職員処遇改善、「独自の+α」を行う病院もある、6割超の病院で看護職「以外」の処遇改善も実行―入院・外来医療分科会(1)
勤務医の労働時間上限規制が2024年度から厳格される中、「救急医療体制の確保」が極めて重大な課題となる―入院・外来医療分科会(3)
「データ数が少ない」「適切なデータ提出が行えない」病院は、DPC制度からの退出を求めてはどうか―入院・外来医療分科会(2)
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費用対効果評価が低いと判断された医薬品・医療機器、「費用対効果評価が対照技術と等しくなる」まで価格を下げるべきか―中医協
「要介護度が高い在宅患者への訪問診療の評価引き上げ」「高齢者施設への極めて頻回な訪問診療の評価適正化」など検討—中医協総会
2024年度診療報酬改定の基本方針論議続く、物価高騰対応の必要性言及を医療提供サイドは高く評価するが、費用負担者は効率化を強く要請
地域包括ケア病棟への入院料逓減制、障害者施設等での施設基準明確化、提出データ評価加算の要件見直しなど検討―入院・外来医療分科会(3)
2024年度診療報酬改定、「高齢者の救急搬送等」にどう対応すべきか、「かかりつけ医機能」をどう報酬で評価すべきか—中医協(2)
「日本国民に必要な医薬品でもドラッグラグ・ロス、高い薬価を設定し、それが維持される仕組みが必要」と医薬品団体―中医協・薬価専門部会
医療機器等のチャレンジ申請、「保険適用後にも一定の期間」申請可能に―中医協・材料部会
「働きながらがん治療を継続できる」環境整備に向け、化学療法の外来移行、栄養指導等を強力に推進―入院・外来医療分科会(3)
回復期リハ病棟での栄養・口腔管理推進、療養病棟の医療区分細分化、入院全般での身体拘束ゼロ等などが重要論点―入院・外来医療分科会(2)
「患者本位の医療実現」「個々の患者に相応しい療養環境」など考え、看護必要度や平均在院日数などを見直し―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価に基づく価格調整をより広範囲にすべきか、介護費用削減効果を医薬品・医療機器の価格に反映させるべきか―中医協
コロナ診療報酬特例、コロナ感染拡大の状況・医療現場の効率的診療状況踏まえて「点数を引き下げて継続する」方向で調整—中医協総会
医師働き方改革効果あるプログラム医療機器、メーカー側は「加算評価」を求めるも、中医協委員は「理解できない」と反論―中医協・材料部会
診療報酬改定のない年の薬価改定(中間年改定)、医薬品供給やドラッグラグ・ロスへの影響も見ながら在り方を検討―中医協・薬価専門部会
2024年度診療報酬改定に向けて第1ラウンド論議を総括、今後、個別具体的な点数・施設基準に関する第2ラウンド論議へ—中医協総会
医療部会でも2024年度診療報酬改定「基本方針」論議、病院団体が「食事療養費引き上げ」「賃上げの原資確保」を強く要請—社保審・医療部会
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がん化学療法の外来移行、「栄養指導」や「仕事と治療との両立支援」などと一体的・総合的に進めよ―入院・外来医療分科会(1)
高額な医薬品・医療機器など、より迅速かつ適切に費用対効果評価を行える仕組みを目指せ、評価人材の育成も急務―中医協
新薬創出等加算の企業要件には「相当の合理性」あり、ドラッグ・ラグ/ロスで日本国民が被る不利益をまず明確化せよ―中医協・薬価専門部会
在宅医療ニーズの急増に備え「在宅医療の質・量双方の充実」が継続課題!訪問看護師の心身負担増への対応も重要課題—中医協総会
入院医療における「身体拘束の縮小・廃止」のためには「病院長の意識・決断」が非常に重要―入院・外来医療分科会(3)
地域包括ケア病棟、誤嚥性肺炎等の直接入棟患者に「早期から適切なリハビリ」実施すべき―入院・外来医療分科会(2)
総合入院体制加算から急性期充実体制へのシフトで地域医療への影響は?加算取得病院の地域差をどう考えるか―入院・外来医療分科会(1)
「特許期間中の薬価を維持する」仕組み導入などで、日本の医薬品市場の魅力向上を図るべき―中医協・薬価専門部会
乳がん再発リスクなどを検出するプログラム医療機器、メーカーの体制など整い2023年9月から保険適用―中医協総会(2)
高齢患者の急性期入院、入院後のトリアージにより、下り搬送も含めた「適切な病棟での対応」を促進してはどうか—中医協総会(1)
2024年度の薬価・材料価格制度改革論議始まる、医薬品に関する有識者検討会報告書は「あくまで参考診療」—中医協総会(3)
マイナンバーカードの保険証利用が進むほどメリットを実感する者が増えていくため、利用体制整備が最重要—中医協総会(2)
かかりつけ医機能は「地域の医療機関が連携して果たす」べきもの、診療報酬による評価でもこの点を踏まえよ—中医協総会(1)
2024年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉等サービス報酬の同時改定で「医療・介護・障害者福祉の連携強化」目指せ—中医協総会(2)
医師働き方改革サポートする【地域医療体制確保加算】取得病院で、勤務医負担がわずかだが増加している—中医協総会(1)
患者・一般国民の多くはオンライン診療よりも対面診療を希望、かかりつけ医機能評価する診療報酬の取得は低調―入院・外来医療分科会(5)
医師働き方改革のポイントは「薬剤師へのタスク・シフト」、薬剤師確保に向けた診療報酬でのサポートを―入院・外来医療分科会(4)
地域包括ケア病棟で救急患者対応相当程度進む、回復期リハビリ病棟で重症患者受け入れなど進む―入院・外来医療分科会(3)
スーパーICU評価の【重症患者対応体制強化加算】、「看護配置に含めない看護師2名以上配置」等が大きなハードル―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「病床利用率が下がり、在院日数が延伸し、重症患者割合が下がっている」点をどう考えるべきか―入院・外来医療分科会(1)
総合入院体制加算⇒急性期充実体制加算シフトで産科医療等に悪影響?僻地での訪問看護+オンライン診療を推進!—中医協総会
DPC病院は「DPC制度の正しい理解」が極めて重要、制度の周知徹底と合わせ、違反時の「退出勧告」などの対応検討を—中医協総会
2024年度の費用対効果制度改革に向けた論議スタート、まずは現行制度の課題を抽出―中医協
電子カルテ標準化や医療機関のサイバーセキュリティ対策等の医療DX、診療報酬でどうサポートするか—中医協総会
日常診療・介護の中で「人生の最終段階に受けたい・受けたくない医療・介護」の意思決定支援進めよ!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
訪問看護の24時間対応推進には「負担軽減」策が必須!「頻回な訪問看護」提供への工夫を!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
急性期入院医療でも「身体拘束ゼロ」を目指すべきで、認知症対応力向上や情報連携推進が必須要素—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
感染対策向上加算の要件である合同カンファレンス、介護施設等の参加も求めてはどうか—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
要介護高齢者の急性期入院医療、介護・リハ体制が充実した地域包括ケア病棟等中心に提供すべきでは—中医協・介護給付費分科会の意見交換
2024年度の診療報酬に向け、まず第8次医療計画・医師働き方改革・医療DXに関する意見交換を今春より実施—中医協総会
2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)