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GemMed塾 病院ダッシュボードχ 病床機能報告

【2024年度診療報酬改定答申14】在宅医療について「コスト等を踏まえた適正化」と「質の高い在宅医療を目指す評価充実」を実施

2024.2.21.(水)

2024年度の次期診療報酬改定に向けて、2月14日に開催された中央社会保険医療協議会・総会で答申が行われました。新点数や新施設基準等の概要が明らかになっています。

●2024年度診療報酬関係の資料(告示内容等)はこちら(中医協資料)

Gem Medでは何回かに分けて答申内容、つまり新点数・新施設基準の大枠を眺めていきます(詳細は3月5日予定の告示(点数表や施設基準)・解釈通知等を待つ必要があります)。本稿では「在宅医療」に焦点を合わせます。

▽医療従事者の処遇改善(看護師、病院薬剤師等の処遇改善、40歳未満勤務医等の処遇改善)に関する記事はこちら
▽生活習慣病の管理に関する記事はこちら
▽高齢者の救急医療に関する記事はこちら
▽看護必要度該当患者割合に関する記事はこちら
▽地域包括ケア病棟に関する記事はこちら
▽回復期リハビリテーション病棟に関する記事はこちら
▽医療従事者の働き方改革に関する記事はこちら
▽特定集中治療室管理料(ICU)に関する記事はこちら
▽ハイケアユニット入院医療管理料(HCU)等に関する記事はこちら
▽医療DXに関する記事はこちら
▽がん対策に関する記事はこちら
▽療養病棟に関する記事はこちら
▽新興感染症対策に関する記事はこちら

在宅時医学総合管理料等、より多くの患者を担当する場合の「適正化区分」を新設

厚労省の試算によれば、多くの地域で「在宅医療のニーズ(必要量)が今後、2040年度に向けて高まっていく」ことが分かっています。このため各地域で「在宅医療の充実」(質の向上、量の拡大)を進めていく必要がありますが、一方で医療従事者の確保が困難になっていく中では「効率的な在宅医療提供」も強く意識すること、さらに、「適正な在宅医療実施」という点も非常に重要となります。2024年度診療報酬改定でも、こうした点を踏まえた見直しが行われます。



まず【在宅時医学総合管理料】【施設入居時等医学総合管理料】の見直しについて見てみましょう。通院困難な患者への計画的な在宅医療は、患者の医学管理全体を評価する【在宅時医学総合管理料】【施設入居時等医学総合管理料】をベースとして、毎回の訪問を評価する【在宅患者訪問診療料】や、各種の指導管理料などが上乗せされます。

在宅医療を評価する診療報酬



このベースとなる【在宅時医学総合管理料】【施設入居時等医学総合管理料】について、これまでの中医協論議を踏まえて次のような見直しが行われます。適正化の視点が目立ちます。

▽単一建物診療患者の数が10-19、20-49、50人以上の区分を新設する(効率性を考慮)

在宅時医学総合管理料の新点数

施設入居時医学総合管理料の新点数



▽直近3か月の訪問診療の算定回数等が2100回を超える医療機関(看取り件数等に係る一定の基準を満たす場合を除く)について、単一建物診療患者の数が10人以上である患者に対する評価を上記点数から60%に引き下げる(訪問回数が著しく多い医療機関では往診・看取り実績が少ない点を考慮)

【60%減算から除外されるための要件】(いずれか)
▼直近1年間に5以上の医療機関から、文書による紹介を受けて訪問診療を開始した実績がある
▼自院での直近1年間の在宅看取りの実績を20件以上有している、または重症児の十分な診療実績等を有している
▼直近3か月に在宅時医学総合管理料・施設入居時等医学総合管理料を算定した患者のうち、施設入居時等医学総合管理料を算定した患者の割合が7割以下
▼直近3か月間に在宅時医学総合管理料・施設入居時等医学総合管理料を算定した患者のうち、要介護3以上または特掲診療料の施設基準等別表「第8の2」に掲げる状態の患者(末期がん、スモン、指定難病等)割合が5割以上



▽医療DX・医薬品安定供給に資する取り組みの推進に伴って評価を見直す(全体として点数の適正化を図る)

▽【在宅緩和ケア充実診療所・病院加算】(機能強化型在支診・病の中でも緩和ケアや看取りなどに力を入れる施設の加算)について、▼単一建物診療患者が10-19の場合:75点▼同20-49人の場合:63点▼上記以外の場合:56点—を設ける(低い加算区分の新設)

▽【在宅療養実績加算1】(過去1年の緊急往診10件以上などの要件をクリアする施設の加算)について、▼単一建物診療患者が10-19の場合:56点▼同20-49人の場合:47点▼上記以外の場合:42点—を設ける(低い加算区分の新設)

▽【在宅療養実績加算2】(過去1年の緊急往診4件以上などの要件をクリアする施設の加算)について、▼単一建物診療患者が10-19の場合:40点▼同20-49人の場合:33点▼上記以外の場合:30点—を設ける(低い加算区分の新設)

▽機能強化型の在支診・病について「各年5-7月までの訪問診療の回数が一定回数を超える場合」には、データに基づく適切な評価を推進する観点から「次年の1月から在宅データ提出加算の届け出」を要件とする

他院と連携して実施する在宅医療、「過去の診療情報活用」を高く評価

また【在宅療養移行加算】(在宅時医学総合管理料の加算)について見てみましょう。

【在宅療養移行加算】は、2022年度の前回診療報酬改定で、従前の【継続診療加算】を発展的に改組したものです。在宅療養支援診療所以外の診療所、つまり「在宅医療にとりわけ力を入れているわけではない」クリニックであっても、自院のかかりつけ患者について在宅医療が必要となった場合に、他医療機関や市町村、地域医師会などと連携等して24時間の往診・連絡体制を構築することを評価するものです。

しかし、本加算の算定は極めて低調であり、その背景には▼周囲に在宅医療を提供しているクリニックがない▼周囲の在宅医療機関とは専門が異なり、連携が困難である▼地域によっては在支診・在支病「以外」の医療機関が訪問診療を多く提供しているところもある▼病院の方が、クリニックよりも訪問診療を多く提供しているところもある—ことなどがあることが分かり、次のような対応が図られます。

▽算定対象をクリニックに限定せず、「病院」にも拡大する

▽評価体系を見直す
(現行)
▼加算1:216点(自院単独または他院との連携での24時間往診・連絡体制、自院・連携他院、連携訪問看護ステーションからの訪問看護提供体制、診療時間外の連絡先・緊急時の注意事項・往診担当医等の文書による情報提供が要件となる)

▼加算2:116点(自院・連携他院(市町村、地域医師会含む)による往診体制、自院単独または他院(市町村、地域医師会含む)との連携での24時間連絡体制、自院・連携他院、連携訪問看護ステーションからの訪問看護提供体制、診療時間外の連絡先・緊急時の注意事項・往診担当医等の文書による情報提供が要件となる)

(見直し後)
▼加算1:316点(現行加算1の要件強化、+100点)
→自院単独または他院との連携での24時間往診・連絡体制、自院・連携他院、連携訪問看護ステーションからの訪問看護提供体制、診療時間外の連絡先・緊急時の注意事項・往診担当医等の文書による情報提供、過去の患者情報を月1回程度の定期カンファレンスやICTによる連携が要件となる

▼加算2:216点(現行加算1から加算2へ)
→自院単独または他院(市町村、地域医師会含む)との連携での24時間往診・連絡体制、自院・連携他院、連携訪問看護ステーション(市町村、地域医師会含む)からの訪問看護提供体制、診療時間外の連絡先・緊急時の注意事項・往診担当医等の文書による情報提供が要件となる

▼加算3:216点(現行加算2の要件強化、+100点)
→自院・連携他院(市町村、地域医師会含む)による往診体制、自院単独または他院(市町村、地域医師会含む)との連携での24時間連絡体制、自院・連携他院、連携訪問看護ステーションからの訪問看護提供体制、診療時間外の連絡先・緊急時の注意事項・往診担当医等の文書による情報提供、過去の患者情報を月1回程度の定期カンファレンスやICTによる連携が要件となる

▼加算4:116点(現行加算2から加算4へ)
→自院・連携他院(市町村、地域医師会含む)による往診体制、自院単独または他院(市町村、地域医師会含む)との連携での24時間連絡体制、自院・連携他院、連携訪問看護ステーションからの訪問看護提供体制、診療時間外の連絡先・緊急時の注意事項・往診担当医等の文書による情報提供が要件となる

従前の「加算1」(24時間往診等体制を自前あるいは連携で敷く)について、「患者の過去の診療情報をカンファレンスあるいはICT活用で十分に共有する」場合(新加算1)と、そうでない場合(新加算2)に区分する、従前の「加算2」も同様に新加算3と4に区分するイメージです。

他院と連携しながら、個々の患者の過去診療情報を十分に活用して、より質の高い在宅医療を提供する体制の構築に期待が集まります。

直近3か月で1人当たり12回以上の訪問診療を行う場合には評価を適正化

さらに、訪問診療の頻度が高い医療機関において、在宅患者訪問診療料の評価の見直し(適正化)が行われます。

▽C001【在宅患者訪問診療料】(I)の「1 在宅患者訪問診療料1」
→在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院であって「患者1人当たりの直近3か月の訪問診療回数」が12回以上(末期がん患者等は除く)となった場合には、その後、直近1か月に限り、同一患者につき同一月において訪問診療を5回以上実施した場合における5回目以降の当該訪問診療については、所定点数の50%で算定する(減算)
100 分 の 50 に相当する点数により算定 する。

▽在宅時医学総合管理料、施設入居時等医学総合管理料取得医療機関によるC001-2【在宅患者訪問診療料】(II)
→→在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院であって「患者1人当たりの直近3か月の訪問診療回数」が12回以上(末期がん患者等は除く)となった場合には、その後、直近1か月に限り、同一患者につき同一月において訪問診療を5回以上実施した場合における5回目以降の当該訪問診療については、所定点数の50%で算定する(減算)



また、高コストになりがちな在宅療養患者(要介護2以上など)への在宅医療提供を下支えするために設けられている【包括的支援加算】(在宅時医学総合管理料、施設入居時等医学総合管理料の加算)について、▼「要介護2以上」との要件は「要介護3以上」に見直す(厳格化、適正化)▼「麻薬の投薬を受けている状態」を追加する—といった見直しも行われます。



なお、訪問栄養食事指導の推進を図る観点から、在宅療養支援診療所に「当該クリニックの管理栄養士、または当該クリニック以外(日本栄養士会、都道府県栄養士会が設置・運営する「栄養ケア・ステーション」または、他医療機関に限る)の管理栄養士との連携により、医師が栄養管理の必要性を認めた患者に対し訪問栄養食事指導を行うことが可能な体制を整備することが望ましい」との努力義務を、在宅療養支援病院について「当該病院の管理栄養士により、医師が栄養管理の必要性を認めた患者に対して訪問栄養食事指導を行うことが可能な体制を整備する」ことの義務を課します。在宅患者の栄養状態向上を目指します。

介護施設入所者への往診、他院の訪問診療患者への往診などを高く評価

こう見てくると、「在宅医療は適正化ばかりが行われるのか」とも思われますが、そんなことはありません。より質の高い在宅医療提供に向けて、次のような新たな評価も行われます。

▽介護保険施設入所者の病状が急変した際に、より適切な往診が行われるように新加算を設ける
→介護保険施設入所者の健康・生命管理がより充実するとともに、救急車の負担軽減にもつながると期待されます

(新)介護保険施設等連携往診加算:200点
【対象患者】

往診を行う医師が所属する医療機関と平時からの連携体制を構築している介護保険施設等の入所者

【施設基準】
▼介護保険施設(保健施設、介護医療院、特養ホーム)に「協力医療機関」として定められ(関連記事はこちら)、当該介護保険施設から24時間連絡を受ける担当者をあらかじめ指定し、その連絡先を当該介護保険施設等に提供する
▼当該介護保険施設等と連携体制が確保されている
▼上記連携体制の構築について院内掲示する
▼上記連携体制についてホームページ等に掲載する(2025年5月末までの経過措置あり)

【算定要件】
▼協力医療機関から、介護保険施設等の入所者の病状急変等に伴い往診を行った場合に加算される



▽地域における「24時間の在宅医療提供体制」の構築を目指し、「在支診・在支病と連携体制を構築している医療機関が訪問診療を行っている患者」に対して、在支診・在支病が往診を行うことを新たな評価する
→在支診・在支病と、それ以外の医療機関との在宅医療連携がより強固なものとなり、患者の安心感も増すと期待されます。

(新)往診時医療情報連携加算:200点
【対象患者】

在支診・在支病「以外」の医療機関から訪問診療を受けている患者

【算定要件】
在支診・在支病が、「連携する他医療機関の訪問診療実施患者」に対し往診を行った場合に加算する



▽緊急性の高い往診の評価に新区分を設置する
▼往診を行う医療機関で過去60日以内に在宅患者訪問診療料・在宅がん医療総合診療料を算定している患者、往診を行う医療機関と連携体制を構築している他医療機関で過去60日以内に在宅患者訪問診療料・在宅がん医療総合診療料を算定している患者、往診を行う医療機関の外来で継続的に診療を受けている患者、往診を行う医療機関と平時からの連携体制を構築している介護保険施設等に入所する患者「以外」の患者
・緊急往診加算:325点
・夜間・休日往診加算:405点
・深夜往診加算:485点



▽在宅医療におけるICTを用いた多職種での医療情報連携を推進するための新加算を設ける
→在宅医療においても「過去の診療情報を活用した、より質の高い、効率的な医療提供」が実現できると期待されます

(新)在宅医療情報連携加算:100点(在宅時医学総合管理料、施設入居時等医学総合管理料の加算)
【施設基準】
▼通院困難な在宅療養患者の診療情報等を、ICTを用いて常時確認できる体制を有し、関係機関と平時からの連携体制を構築している(院内掲示、ホームページ掲載、ただし後者は2025年5月末までの経過措置あり)
▼診療情報等を活用した上で計画的な医学管理を行うにつき十分な体制を整備している

【算定要件】
▼訪問診療を実施している医療機関の医師が、在宅療養患者の同意を得て、連携する他医療機関の医師、歯科訪問診療を実施する歯科医師等、訪問薬剤管理指導を実施する薬剤師、訪問看護ステーションの保健師、助産師、看護師、リハビリ専門職、管理栄養士、介護支援専門員、相談支援専門員等がICTを用いて患者の診療情報等を活用した上で計画的な医学管理を行った場合に、月1回に限り加算する

※【在宅がん医療総合診療料】にも同趣旨の加算を新設(関連記事はこちら



▽【在宅麻薬等注射指導管理料】について、「悪性腫瘍の場合」(1500点)だけでなく、「筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィーの場合」(1500点)、「心不全または呼吸器疾患の場合」(1500点)にも拡大する



▽【在宅腫瘍化学療法注射指導管理料】(1500点)を新設し、在宅での抗がん剤治療を推進する



▽在宅療養を行う末期がん患者の病状急変時に、ICTを活用して医療従事者等の間で共有されている「人生の最終段階における医療・ケアに関する情報」を踏まえ、医師が療養上必要な指導を行うことを新たに【在宅がん患者緊急時医療情報連携指導料】(200点)として新たに評価する(関連記事はこちら



▽【在宅ターミナルケア加算】について、「死亡日、および死亡日前14日以内に退院時共同指導を実施した上で訪問診療または往診を実施している場合」にも算定可能とし、看取り加算について、「退院時共同指導を実施した上で往診を行い、在宅で患者を看取った場合」にも算定可能とする

【往診料】の「注3」(新設)
在宅で死亡した患者(往診後24時間以内の在宅以外での死亡を含む)で、死亡日および死亡日前14日以内に退院時共同指導料1を算定し、かつ、往診を実施した場合には患者の区分等に従い、【在宅ターミナルケア加算】として、次の点数をそれぞれ加算する(併算定、別加算の規定あり)
▼有料老人ホーム等の入居者以外の患者
・機能強化型在支診・在支病
→ベッドあり:6500点
→ベッドなし:5500点
・在支診・在支病:4500点
・その他:3500点

▼有料老人ホーム等の入居者
・機能強化型在支診・在支病
→ベッドあり:6500点
→ベッドなし:5500点
・在支診・在支病:4500点
・その他:3500点

【往診料】の「注4」(新設)
往診を行い、在宅で患者を看取った場合(上記の在宅ターミナルケア加算を算定する場合に限る)には、【看取り加算】として3000点を所定点数に加算する



なおGem Medでは改定セミナー動画も準備しております。是非、あわせてご活用ください。



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新興感染症に対応する協定締結医療機関の枠組みを【感染対策向上加算】等に盛り込め、抗菌薬適正使用の実績も評価せよ—中医協総会(3)
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NICUでも「2対1看護」を評価、小入管の「病室単位の取得」やハイリスク妊娠管理加算の拡大などを検討—中医協総会(4)
「リハビリ、栄養管理、口腔管理の一体的実施」を診療報酬でも強力に推進、医療・介護間のリハビリ・栄養情報共有が重要—中医協総会(3)
医療機関等のサイバーセキュリティ対策を「加算などで評価」すべきか、「加算など設けず義務化」すべきか—中医協総会(2)
医薬品は6.0%、材料は2.5%の価格乖離、「薬価の実勢価格改定」全体で1150億円程度の国費縮減可能では―中医協総会(1)
「長期収載品と後発品との価格差の一部」の選定療養(患者負担)化、医療上の必要性や後発品供給への配慮も必要—社保審・医療保険部会
敷地内薬局への個別対応はせず、敷地内薬局を持つ薬局グループ全体で低い調剤基本料を設定してはどうか—中医協総会(2)
「認知症入院患者等の身体拘束最小化」「かかりつけ医の認知症対応力の底上げ」など、診療報酬でどう進めるべきか—中医協総会(1)
がん患者・非がん患者・小児患者の特性を踏まえた「身体的苦痛・精神的苦痛の緩和」を診療報酬でもさらに推進―中医協総会(4)
「長期収載品と後発品との価格差の一部」を患者負担(選定療養)に、対象薬剤や自己負担水準などをどう考えるか―中医協総会(3)
データ数が少ない・適切なデータ提出できない病院はDPCから退出へ、入院期間Iでコスト回収できる新点数ルールを検討―中医協総会(2)
2022年度の前回診療報酬改定後に一般病院経営は「悪化、大きな医業赤字」、無床クリニックは「改善、大きな医業黒字」—中医協総会(1)
後発医薬品の供給不安が続く中で「後発品の使用促進」をどう図るか、バイオ医薬品の使用促進に向けた報酬を充実―中医協総会(2)
療養病棟の医療区分を細分化、「リハビリの上限設定、中心静脈栄養の評価制限」などをどう考えるべきか―中医協総会(1)
2プログラム医療機器「どのような点を、どのように評価するのか」明確化、医療上必要な医療機器の価格下支えルールを検討―中医協・材料部会
安定供給に注力するメーカーの後発品を「価格下支え」などで評価、多品目少量生産解消を目指した後発品薬価対応も―中医協・薬価専門部会
診療所の良好な経営状況に鑑み、2024年度診療報酬改定では「診療所は5.5%のマイナス改定」が妥当!―財政審建議
認知症治療薬「レケンビ」(レカネマブ)、通常ルールで薬価算定し、薬価基準収載後の「特別の薬価調整」は販売実績踏まえて判断—中医協
「不妊治療の保険適用」は効果をあげているが「年齢・回数制限の見直し」求める声も、凍結胚の維持管理期間を延長してはどうか—中医協総会
地域医療体制確保加算について支払側が廃止を求めるが診療側が猛反発、勤務間インターバルを報酬要件に盛り込むべきか—中医協総会(3)
回復期リハビリ病棟での運動器リハビリ算定上限をどう考えるか、身体拘束ゼロにどう取り組んでいくべきか—中医協総会(2)
地域包括ケア病棟、救急患者の受け入れ・介護サービス等との連携などさらに強化、入院料逓減制は意見割れる—中医協総会(1)
入院時食事療養費の「患者の自己負担」部分引き上げ、中医協でも賛意示される—中医協総会(2)
「優れた医薬品を早くいち日本で保険適用してもらう」ためのインセンティブ新設、補正加算も改善へ―中医協・薬価専門部会
「長期収載品と後発品との価格差の一部」を選定療養(患者負担)へ、簡易なオンライン資格確認も導入進める—社保審・医療保険部会(2)
「外来管理加算の廃止」の支払側提案に、診療側委員は猛反発、「かかりつけ医機能」の診療報酬評価をどう考えるか—中医協総会(1)
入院時食事療養費、昨今の食材費急騰を踏まえて「患者の自己負担」部分を引き上げへ—社保審・医療保険部会(1)
初診からの向精神薬処方など「不適切なオンライン診療」を是正、D to Pwith N・D to Pwith Dを適切に推進—中医協総会(2)
一般病棟用の看護必要度(救急搬送後の入院やB項目)をどう見直すべきか、急性期一般1の在院日数要件を短縮すべきか—中医協総会(1)
診療所経営は極めて良好、2024年度改定で診療所点数を適正化し「看護職員等の処遇改善」財源を生み出せ―財政審
「医療人材の賃金アップ」を診療報酬で手当てすべきか、するとして「医療現場の柔軟対応」を可能な仕組みとすべきでは—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定では「医療人材の確保」を重点課題に据える、国保の賦課限度額を106万円に引き上げ—社保審・医療保険部会
2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)
「医薬品の安定供給」に力を入れる製薬メーカーの医薬品、薬価でも高い評価を設定すべきだが・・・―中医協・薬価専門部会
医療従事者の給与アップ財源を「診療報酬引き上げ」に求めるか、「医療機関内の財源配分」(高給職種→低い給与職種)に求めるか—中医協総会
深刻化するドラッグ・ラグ/ロスの解消や小児用医薬品開発に向け、専門家の研究結果も踏まえた薬価上の対応を検討―中医協・薬価専門部会
訪問看護の機能強化と同時に不適切事例の適正化・効率的なサービス提供も進めよ、退院当日の複数回訪問看護も適切に評価—中医協総会(2)
「意味のある医療・介護連携」が重要、「サービス担当者会議への出席」などを機能強化加算等の要件に据えるべきか—中医協総会(1)
優れた新薬の薬価を支える新薬創出等加算、企業要件や品目要件、加算の計算式、累積控除時期をどう考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
医師少数区域等の脳卒中患者へ、迅速にtPA静脈注射療法・血栓回収療法を実施可能とする診療報酬上の手当てを検討—中医協総会(2)
安全で良質な「外来がん化学療法」に向け基準等作成を義務化するか、急性期充実体制加算に外来化学療法実績を求めるか—中医協総会(1)
2024診療報酬改定、救急医療管理加算の基準・急性期病棟での高齢者対応・看護必要度B項目などが重要論点—入院・外来医療分科会(2)
看護職員処遇改善、「独自の+α」を行う病院もある、6割超の病院で看護職「以外」の処遇改善も実行―入院・外来医療分科会(1)
勤務医の労働時間上限規制が2024年度から厳格される中、「救急医療体制の確保」が極めて重大な課題となる―入院・外来医療分科会(3)
「データ数が少ない」「適切なデータ提出が行えない」病院は、DPC制度からの退出を求めてはどうか―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「看護必要度B項目の廃止」を検討、A項目の呼吸ケア・創傷処置等なども見直しへ―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価が低いと判断された医薬品・医療機器、「費用対効果評価が対照技術と等しくなる」まで価格を下げるべきか―中医協
「要介護度が高い在宅患者への訪問診療の評価引き上げ」「高齢者施設への極めて頻回な訪問診療の評価適正化」など検討—中医協総会
2024年度診療報酬改定の基本方針論議続く、物価高騰対応の必要性言及を医療提供サイドは高く評価するが、費用負担者は効率化を強く要請
地域包括ケア病棟への入院料逓減制、障害者施設等での施設基準明確化、提出データ評価加算の要件見直しなど検討―入院・外来医療分科会(3)
2024年度診療報酬改定、「高齢者の救急搬送等」にどう対応すべきか、「かかりつけ医機能」をどう報酬で評価すべきか—中医協(2)
「日本国民に必要な医薬品でもドラッグラグ・ロス、高い薬価を設定し、それが維持される仕組みが必要」と医薬品団体―中医協・薬価専門部会
医療機器等のチャレンジ申請、「保険適用後にも一定の期間」申請可能に―中医協・材料部会
「働きながらがん治療を継続できる」環境整備に向け、化学療法の外来移行、栄養指導等を強力に推進―入院・外来医療分科会(3)
回復期リハ病棟での栄養・口腔管理推進、療養病棟の医療区分細分化、入院全般での身体拘束ゼロ等などが重要論点―入院・外来医療分科会(2)
「患者本位の医療実現」「個々の患者に相応しい療養環境」など考え、看護必要度や平均在院日数などを見直し―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果評価に基づく価格調整をより広範囲にすべきか、介護費用削減効果を医薬品・医療機器の価格に反映させるべきか―中医協
コロナ診療報酬特例、コロナ感染拡大の状況・医療現場の効率的診療状況踏まえて「点数を引き下げて継続する」方向で調整—中医協総会
医師働き方改革効果あるプログラム医療機器、メーカー側は「加算評価」を求めるも、中医協委員は「理解できない」と反論―中医協・材料部会
診療報酬改定のない年の薬価改定(中間年改定)、医薬品供給やドラッグラグ・ロスへの影響も見ながら在り方を検討―中医協・薬価専門部会
2024年度診療報酬改定に向けて第1ラウンド論議を総括、今後、個別具体的な点数・施設基準に関する第2ラウンド論議へ—中医協総会
医療部会でも2024年度診療報酬改定「基本方針」論議、病院団体が「食事療養費引き上げ」「賃上げの原資確保」を強く要請—社保審・医療部会
2024年度診療報酬改定「基本方針」論議始まる、物価急騰への対応や医療保険制度の持続可能性確保など重視―社保審・医療保険部会(1)
小児薬開発促進のため新薬創出等加算の積極的活用を、企業の予見可能性確保のため市場拡大再算定見直しを―中医協・薬価専門部会
療養病棟の医療区分、「疾患・状態での該当」と「処置での該当」で状況が異なる点踏まえ細分化すべきか―入院・外来医療分科会(4)
「在宅患者の状態悪化→外来受診→地域包括ケア病棟入院」の流れも高く評価し、救急搬送・受け入れ負担軽減を―入院・外来医療分科会(3)
ICU評価は「看護必要度+SOFAスコア」へ、HCU看護必要度から心電図モニタ管理など削除へ―入院・外来医療分科会(2)
看護必要度が「高齢の誤嚥性肺炎等患者の急性期一般1への救急搬送」を促している可能性―入院・外来医療分科会(1)
費用対効果制度について医薬品業界・医療機器業界から意見聴取、医薬品・機器の各々の特性踏まえた制度改善を―中医協
後発品の価格帯集約ルール、医療上の必要な医薬品の価格を下支えするルールなど、どのように考えていくべきか―中医協・薬価専門部会
少子化が進展する中で、小児医療・周産期医療について「集約化」と「アクセス確保」とのバランス考慮が極めて重要—中医協総会
2024年度以降の診療報酬改定、実施時期を2か月遅らせ「6月1日施行」とする方針を中医協で固める、薬価改定は4月実施を維持
医薬品を保険適用した後の「効能効果追加」などの評価改善、市場拡大再算定の在り方を継続論議―中医協・薬価専門部会
診療時間短縮などの効果あるプログラム医療機器、特別な評価をすべきか?―中医協・材料部会
感染対策向上加算等、「次なる新興感染症に備えるための医療機関・都道府県の協定」締結進むような見直しを—中医協総会
一部に「歪んだオンライン診療」、適切な形でのオンライン診療推進を目指せ!D to P with Nの量・質の拡充を―入院・外来医療分科会(4)
外来医療の機能分化が2024年度診療報酬改定でも重要テーマ、生活習慣病管理の取得・算定推進に向けた手立ては―入院・外来医療分科会(3)
入退院支援加算について「入院料別の施設基準・算定要件」など検討しては、緊急入院患者の退院支援が重要課題―入院・外来医療分科会(2)
がん化学療法の外来移行、「栄養指導」や「仕事と治療との両立支援」などと一体的・総合的に進めよ―入院・外来医療分科会(1)
高額な医薬品・医療機器など、より迅速かつ適切に費用対効果評価を行える仕組みを目指せ、評価人材の育成も急務―中医協
新薬創出等加算の企業要件には「相当の合理性」あり、ドラッグ・ラグ/ロスで日本国民が被る不利益をまず明確化せよ―中医協・薬価専門部会
在宅医療ニーズの急増に備え「在宅医療の質・量双方の充実」が継続課題!訪問看護師の心身負担増への対応も重要課題—中医協総会
入院医療における「身体拘束の縮小・廃止」のためには「病院長の意識・決断」が非常に重要―入院・外来医療分科会(3)
地域包括ケア病棟、誤嚥性肺炎等の直接入棟患者に「早期から適切なリハビリ」実施すべき―入院・外来医療分科会(2)
総合入院体制加算から急性期充実体制へのシフトで地域医療への影響は?加算取得病院の地域差をどう考えるか―入院・外来医療分科会(1)
「特許期間中の薬価を維持する」仕組み導入などで、日本の医薬品市場の魅力向上を図るべき―中医協・薬価専門部会
乳がん再発リスクなどを検出するプログラム医療機器、メーカーの体制など整い2023年9月から保険適用―中医協総会(2)
高齢患者の急性期入院、入院後のトリアージにより、下り搬送も含めた「適切な病棟での対応」を促進してはどうか—中医協総会(1)
2024年度の薬価・材料価格制度改革論議始まる、医薬品に関する有識者検討会報告書は「あくまで参考診療」—中医協総会(3)
マイナンバーカードの保険証利用が進むほどメリットを実感する者が増えていくため、利用体制整備が最重要—中医協総会(2)
かかりつけ医機能は「地域の医療機関が連携して果たす」べきもの、診療報酬による評価でもこの点を踏まえよ—中医協総会(1)
2024年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉等サービス報酬の同時改定で「医療・介護・障害者福祉の連携強化」目指せ—中医協総会(2)
医師働き方改革サポートする【地域医療体制確保加算】取得病院で、勤務医負担がわずかだが増加している—中医協総会(1)
患者・一般国民の多くはオンライン診療よりも対面診療を希望、かかりつけ医機能評価する診療報酬の取得は低調―入院・外来医療分科会(5)
医師働き方改革のポイントは「薬剤師へのタスク・シフト」、薬剤師確保に向けた診療報酬でのサポートを―入院・外来医療分科会(4)
地域包括ケア病棟で救急患者対応相当程度進む、回復期リハビリ病棟で重症患者受け入れなど進む―入院・外来医療分科会(3)
スーパーICU評価の【重症患者対応体制強化加算】、「看護配置に含めない看護師2名以上配置」等が大きなハードル―入院・外来医療分科会(2)
急性期一般1で「病床利用率が下がり、在院日数が延伸し、重症患者割合が下がっている」点をどう考えるべきか―入院・外来医療分科会(1)

総合入院体制加算⇒急性期充実体制加算シフトで産科医療等に悪影響?僻地での訪問看護+オンライン診療を推進!—中医協総会
DPC病院は「DPC制度の正しい理解」が極めて重要、制度の周知徹底と合わせ、違反時の「退出勧告」などの対応検討を—中医協総会
2024年度の費用対効果制度改革に向けた論議スタート、まずは現行制度の課題を抽出―中医協
電子カルテ標準化や医療機関のサイバーセキュリティ対策等の医療DX、診療報酬でどうサポートするか—中医協総会

日常診療・介護の中で「人生の最終段階に受けたい・受けたくない医療・介護」の意思決定支援進めよ!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
訪問看護の24時間対応推進には「負担軽減」策が必須!「頻回な訪問看護」提供への工夫を!—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
急性期入院医療でも「身体拘束ゼロ」を目指すべきで、認知症対応力向上や情報連携推進が必須要素—中医協・介護給付費分科会の意見交換(2)
感染対策向上加算の要件である合同カンファレンス、介護施設等の参加も求めてはどうか—中医協・介護給付費分科会の意見交換(1)
要介護高齢者の急性期入院医療、介護・リハ体制が充実した地域包括ケア病棟等中心に提供すべきでは—中医協・介護給付費分科会の意見交換
2024年度の診療報酬に向け、まず第8次医療計画・医師働き方改革・医療DXに関する意見交換を今春より実施—中医協総会

2022年度改定での「在宅医療の裾野を広げるための加算」や「リフィル処方箋」など、まだ十分に活用されていない—中医協(1)